ハードヒッターを ソフトな打感と 『TW-G6』『TW...

001 002 熱意系ゴルファーに 『TOUR WORLD』からニューボール登場! ソフトな打感と 直進力に優れた ハードヒッターを 唸らせる 『TW-G6』 吉本巧プロがコースで試打! 昨年、本間ゴルフから熱意系ゴルファーのために 開発された『TW-G1』と『TW-G1x』は、 その飛距離とスピン性能の素晴らしさから高い評価を受けた。 そしてこの秋、新たな『TOUR WORLD』ボールが誕生した。 ハードヒッターを唸らせる『TW-G6』と ソフトな打感で直進力に優れた『TW-K1』の2モデル。 どんなボールなのか、吉本巧プロに試打してもらった。 文●編集部 写真●大森大祐 協力●越生ゴルフクラブ 吉本プロは普段は昨年発売された 『TW-G1X』を「飛距離、スピン、打 感とも最高」と愛用している。今回 は新しい『TW-G6』と『TW-K1』を テスト。2つのボールのそれぞれ異 なる素晴らしい性能に驚く。 TW-G6 SPECIFICATION 構造:6ピース カバー:新ソフトスピンウレタンカバー 第2層:高反発アイオノマーレイヤー 第3層:高反発レイヤー 第4層:ミッドソフトレイヤー 第5層:ソフトレイヤーコア:ソフトラバーコア ディンプル:336ディンプル 価格:1,800円+税(スリーブ)、7,200円+税(ダース) TW-K1 SPECIFICATION 構造:3ピース カバー:ソフトキャストウレタンカバー ケース層:ハイスピードシェル コア:ソフトエナジーコア ディンプル:318ディンプル 価格:1,200円+税(スリーブ)、4,800円+税(ダース) よしもと・たくみ 1980年8月27日、兵庫県生 まれ。14歳のときにアメリカ に渡り、ゴルフアカデミーで ゴルフを一から覚える。すぐ に上達し、ジュニア日本代 表やフロリダ代表に選ばれ る。南フロリダ大学のゴルフ 部に特待生として在籍、活 躍後、ミニツアーで3勝を挙 げる。現在は99ゴルフスク ール(http://99golf.jp/)を 主催してアマチュアへの指 導をする傍ら、テレビ・雑誌 などのメディアでも活躍。 『TW-K1』 右の『TW-G6』は、多層構造により 飛距離とスピン性能がさらに進化、 高い初速と打ち出し角で大きな強弾 道を実現。新ソフトスピンウレタンカ バーによる好感触と高いアプローチ 性能を誇る。 左の『TW-K1』は、本間ゴルフ前年 度モデルに比べ約25%ソフト化に成 功。ドライバーショットでは余分なス ピンを押さえて優れた直進性を発揮。 ショートアイアンではハイスピンで高 いコントロール性能を提供する。

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熱意系ゴルファーに『TOUR WORLD』からニューボール登場!

ソフトな打感と直進力に優れた

ハードヒッターを唸らせる

『TW-G6』

吉本巧プロがコースで試打!昨年、本間ゴルフから熱意系ゴルファーのために開発された『TW-G1』と『TW-G1x』は、その飛距離とスピン性能の素晴らしさから高い評価を受けた。そしてこの秋、新たな『TOUR WORLD』ボールが誕生した。ハードヒッターを唸らせる『TW-G6』とソフトな打感で直進力に優れた『TW-K1』の2モデル。どんなボールなのか、吉本巧プロに試打してもらった。文●編集部 写真●大森大祐 協力●越生ゴルフクラブ

吉本プロは普段は昨年発売された『TW-G1X』を「飛距離、スピン、打感とも最高」と愛用している。今回は新しい『TW-G6』と『TW-K1』をテスト。2つのボールのそれぞれ異なる素晴らしい性能に驚く。

TW-G6SPECIFICATION構造:6ピース

カバー:新ソフトスピンウレタンカバー第2層:高反発アイオノマーレイヤー

第3層:高反発レイヤー第4層:ミッドソフトレイヤー

第5層:ソフトレイヤーコア:ソフトラバーコアディンプル:336ディンプル

価格:1,800円+税(スリーブ)、7,200円+税(ダース)

TW-K1SPECIFICATION構造:3ピースカバー:ソフトキャストウレタンカバーケース層:ハイスピードシェルコア:ソフトエナジーコアディンプル:318ディンプル価格:1,200円+税(スリーブ)、4,800円+税(ダース)

よしもと・たくみ1980年8月27日、兵庫県生まれ。14歳のときにアメリカに渡り、ゴルフアカデミーでゴルフを一から覚える。すぐに上達し、ジュニア日本代表やフロリダ代表に選ばれる。南フロリダ大学のゴルフ部に特待生として在籍、活躍後、ミニツアーで3勝を挙げる。現在は99ゴルフスクール(http://99golf.jp/)を主催してアマチュアへの指導をする傍ら、テレビ・雑誌などのメディアでも活躍。

『TW-K1』&

右の『TW-G6』は、多層構造により飛距離とスピン性能がさらに進化、高い初速と打ち出し角で大きな強弾道を実現。新ソフトスピンウレタンカバーによる好感触と高いアプローチ性能を誇る。左の『TW-K1』は、本間ゴルフ前年度モデルに比べ約25%ソフト化に成功。ドライバーショットでは余分なスピンを押さえて優れた直進性を発揮。ショートアイアンではハイスピンで高いコントロール性能を提供する。

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まずはドライバーショット。10番のバッ

クティから『TW︲G6』を試す。ドライ

バーは吉本プロが愛用する『TW727

55S』のロフト10・5、シャフトは『ヴ

ィザードYZ』の75X。鋭く振り抜かれた

弾道は持ち球の強いドローボールで軽く2

70ヤードを越える。

「もの凄くいいです。打感は柔らかいのに

芯がある感じで、手応えがあります。高め

の弾道なのに吹き上がらず、強く前に飛ん

でいきます。飛距離も自分のイメージより

出ていますね」

ちなみに吉本プロのヘッドスピードは50

㎧に近い。さらに何球か打ってもらう。

「スピンがほどよくあるので、コントロー

ルしやすいです。芯を食ったときとそうで

ないときがわかるので、上達したいゴルフ

ァーにはさらにいいですね」

ドローの度合いを調節していき、最後は

ストレートで落ち際がドローするボールと

なった。

「打った瞬間にスピンがわかりますね。会

話ができるボールなので、求める弾道にし

感、どれもまったく負けていない。中上級

の生徒に打たせると、誰もが『凄くいい』

と驚きますね」

そして、この秋、本間ゴルフはさらに多

くの熱意系ゴルファーを満足させるために

新しいボールを開発した。開発スタッフの

土門憲さんは言う。

「中上級者のゴルファーにマッチするボー

ルをということで、まず開発したのが、『T

W︲G1』と『TW︲G1X』。『G1』は

スピン性能重視、『G1X』は飛距離重視で、

どちらもヘッドスピードが速めの人にベス

トパフォーマンスが得られるボールなので、

女子プロにも愛用されたのだと思います。

しかし、男性ゴルファーにはもっとヘッド

スピードの速い方もいる。そんな人のため

にさらなるパフォーマンスを発揮して欲し

いと新しく開発したのが、『TW︲G6』。そ

して、もう少しヘッドスピードが遅い人が

さらに飛ばせるために開発したのが、『TW

︲K1』です。この2つのボールを加えて

ラインアップが完成、熱意系ゴルファーの

すべての人に『ツアーワールド』ボールを

本間ゴルフが熱意系ゴルファーのために

開発している『ツアーワールド』ブランド。

クラブは昨年、小田孔明プロが愛用して賞

金王になり、今年はイ・ボミプロが使って

賞金女王に驀進中ということもあり、大ヒ

ットしている。そして、本間ゴルフは昨年、

『ツアーワールド』のボールも開発、愛用す

る藤田幸希プロが活躍、今年は福田真未プ

ロが使って好成績を収めている。そうした

ことから、熱意系ゴルファーに『ツアーワ

ールド』のボール『TW︲G1』と『TW

︲G1X』が浸透している。

『ツアーワールド』のクラブもボールも気

に入って愛用している吉本巧プロが言う。

「『ツアーワールド』のクラブは、中上級者

にとって押しも押されもしない素晴らしく

高い評価があります。本間ゴルフのシャフ

ト『ヴィザード』も高品質で、私も強い弾

道で飛距離も出るので虜になっています。

そして、『ツアーワールド』のボール。私は

現在『TW︲G1X』を使っていますが、ツ

アーで人気の他社のボールに比べても本当

にいいです。飛距離性能、スピン性能、打

愛用してもらえると思っています」

『TW︲G6』は画期的なマルチレイヤー

6ピース構造。高い初速と打ち出し角でハ

ードヒッターに大きな飛びをもたらす。ま

た、新しいソフトスピンカバーがアプロー

チでの心地よい打感と高いスピン性能を発

揮する。酒田工場のロボットテストでは、他

のツアーボールと比べて、飛距離、スピン

とも最高の数値を叩き出している。試打を

した男子トッププロも絶賛している。

『TW︲K1』は3ピース構造にし、非常

にソフトな打感を達成している。ヘッドス

ピードが40㎧前後のゴルファーに、ドライ

バーでは余分なスピンを抑えて直進性能を

発揮、中弾道でランが出て飛距離を稼ぐ。ア

プローチではソフトキャストウレタンカバ

ーによって、しっかりとスピンがかかる。ア

ベレージゴルファーに最大のパフォーマン

スを発揮できるボールだという。

では、土門さんの言っていることが事実

なのか、早速コースで試打することになっ

た。試打は先述した『TW︲G1X』を愛

用中の吉本プロ。

飛距離とスピンの6重層。マルチレイヤー6ピース。アベレージゴルファーのパフォーマンスを最大限に引き出す3ピースボール

『TW-G6』の特性『TW-K1』の特性

ドライバー弾道イメージドライバー弾道イメージ

ドライバー飛距離比較ドライバー飛距離比較

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アプローチでは『TW-G6』はもちろん、『TW-K1』もバックスピンがかかって良く止まる。

バンカーショットでも『TW-G6』、『TW-K1』ともスピンがかかるのでピンを狙える。

ハードヒッターの吉本プロが『TW-G6』をドライバーで打つと、芯のある打感でドローボールとなり、飛距離がアップ。

ヘッドスピードを遅くして『TW-K1』をドライバーで打つ。ソフトな打感で真っ直ぐに飛び、飛距離も出る。

パットでは『TW-G6』は芯を感じて打て、『TW-K1』はソフトタッチで打てる。

『TW-G6』は高い球、低い球、ドロー、フェードなど、弾道をコントロールしやすい。

『TW-G6』をアイアンで打つと、適度な硬さでしっかりと振り切れ、スピンもかかる。

アイアンで『TW-K1』を打つ。フェースに吸い付く打感で、スピンが良くかかる。

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ンに落下。『TW︲G6』と同じように止ま

る。

「柔らかいので、フェースに吸いつくとい

うか、乗る感じで打てます」

弾道の高さを見るために、140ヤード

地点から8番アイアンで打ってもらう。弾

道は『TW︲G6』とほぼ同じで高く上がる。

「『TW︲K1』はドライバーでは中弾道で

したが、アイアンではスピンがかかるので

高く上がりますね。それだけにグリーンに

良く止まる。とてもいいボールですね。ドラ

イバーといい、アイアンといい、このソフト

なフィーリングはアマチュアにはとても感

触が良くてやさしい感じがすると思います」

さらに100ヤードを『TW︲W』のロ

フト50度で試す。

「『TW︲G6』は凄くスピンがかかります。

バックスピンがかかって少し戻ってくるぐ

らいです。ほどよい硬さでインパクトの感

触が手に伝わるので、しっかりと打てます。

『TW︲K1』もスピンがかかって良く止ま

りますね。打感が柔らかいので、フェース

に長くボールが乗ります。つかまる感じが

あります。どちらもロングホールで無理せ

ずレイアップしても、3打目でバーディを

狙えるボールですね」

次にグリーン周り。ピンまで50ヤードの

ところからスピンの違いを調べる。使うの

は『TW︲W』のロフト56度。

「この距離だとしっかり打てるのでアプロ

ーチでのスピンがよくわかります。球をや

や上げてピッチショットで打ちました。『T

W︲G6』はスピンが凄くかかってボール

が落ちてから1・5mのところでストップ、

『TW︲K1』は落下してから、2・5mで

止まりました。ピンが手前でも十分、1パ

ット圏内ですね」

花道からも試してみる、ピンまで15ヤー

ド。低めの弾道でスピンをしっかりとかけ

る。『TW︲G6』では2バウンド後にキュ

ッとスピンが効いてピンの根本に止まる。

『TW︲K1』も負けじと同じようにスピン

が効いて、しっかりと止まる。吉本プロが

驚いた。

「50ヤードでも驚きましたが、この15ヤー

ドではキュッとスピンがかかる。『G6』だ

けでなく、『K1』でもプロが満足するスピ

ン性能ですね。使えます!」

次はグリーンを外した想定でラフから。

ピンまで距離があるので、転がしていく。

「『TW︲G6』は硬めの感触があるので、

私はこのほうが球離れの感じがわかって距

離感を出しやすいです。『TW︲K1』はフ

ェースにボールが乗って球離れが遅いので、

アマチュアにとってはこのボールのほうが

やさしく感じるでしょう。手でボールをト

スする感じが出るのではないかと思います」

バンカーショットも試してみる。これは

『TW︲G6』でも『TW︲K1』でもバッ

クスピンがかかってピンの根本でストップ。

OKに寄った。

最後にパット。軟鉄の削り出しのパター

で打つ吉本プロ。見た目、2つのボールの

転がりは変わらない。ただ、感触はかなり

違うようだ。

「『TW︲G6』は柔らかさの中に芯があり

ます。私にとってはこちらのほうが距離感

を合わせやすいです。音もしっかり出ます

し、手応えがありますね。打ちたい人にと

ていけますね。フルスイングのほうが真っ

直ぐ強烈に飛んでくれる印象を持ちました」

次に『TW︲K1』。吉本プロはヘッドス

ピードを40㎧ぐらいに下げて試打する。打

球は中弾道でほとんどドローせずに真っ直

ぐに飛んでいく。強い弾道でランも出てい

る。

「打感がソフトですね。それなのに、強い

弾道になっています。想像より遙かに飛ん

でいますね

驚く吉本プロ。さらに何球か打ってみる。

「ドローやフェードも打ちましたが、曲が

りが少ないですね。直進性が高いのでしょ

う。ミスショットが大きなミスにならない

ので、アベレージゴルファーには特にいい

ですね。低スピンなので、風にも強いと思

います」

林に飛びそうなボールがラフに止まり、

ラフに入るボールがフェアウェイに残る。

しかも飛距離が思った以上に出るのは、本

当にアマチュアにとってはありがたい。大

きな味方になってくれるボールである。

次にアイアンショット。グリーンセンタ

ーまで150ヤード付近で打ってもらう。

クラブは『TW727M』の8番アイアン。

まずは『TW︲G6』をトライ。

打球は打ち出しから高く上がり、小さめ

のグリーンにナイスオン。ピンそばにトン

トンと止まる。

「スピンが効いているのか弾道は高めで良

く止まります。いいですね」

さらに何球か打つ。

「ドライバーよりも打感は硬い感じがしま

すが、その分、つかまり過ぎる感じがなく、

思い切って振っていけます。ピンをデッド

に狙っていけますね。」

高い球、低い球、ドローやフェードも試

す。

「コントロールしやすいので、イメージし

た通りの弾道で打てます。ピンの位置が左

右に振ってある場合や、風があるときに思

った通りに打ちやすい。プロや上級者が攻

略しやすくなるボールですね」

『TW︲K1』では、ヘッドスピードを落

として、同じ所から7番アイアンで打って

もらう。打球は真っ直ぐ上がって、グリー

ってはこちらがいいのではないでしょうか。

『TW︲K1』はタッチがソフトですね。音

も柔らかいし、ソフトなフィーリングが好

きな人はこちらですね。柔らかいストロー

クでカップに流し入れるタイプに向いてい

る気がします」

吉本プロに2つのボールについてまとめ

てもらう。

「『TW︲G6』はヘッドスピードが速い人

にとって飛距離が出ますし、ボールをコン

トロールもできる。アイアンやアプローチ

でスピン性能が素晴らしい。グリーンで止

まってくれるボールですね。『TW︲K1』

はヘッドスピードがやや遅めの人に飛距離

アップの効果をもたらせてくれます。それ

も曲がりが少なく直進性が高いので思った

以上にかなり飛びます。驚いたのはアイア

ンやアプローチでのスピン性能。中上級者

が満足するピンに寄せられるボールです。

ヒットの予感がしますね」

吉本プロ自身は『TW︲G6』を、上達

を目指す生徒さんには『TW︲K1』を勧

めたいと思ったようだ。