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Keyword;水銀使用製品 水銀含有製品 水銀体温計 水銀血圧計 廃棄物処理法改正水銀
感染と感染性廃棄物の ABC 第 90 回 最新トピックス
今なぜ、水銀なのか? 医療機関における水銀使用製品の扱いは?
第 88 回では水銀体温計が割れたらとして、昔のことですが日常で普通に使っていた体
温計が、実は壊れると大変危険なものであると
いうお話をしました。
この危険なものが、まだ皆さんの家庭にも残
っているかもしれません。少なくとも医療機関
には、この危険な水銀が入った体温計や血圧計
が残っていてもおかしくありません。
このような水銀を使用した危険なものは、特
に感染性廃棄物に一緒に入れて焼却処理に排出
することは、絶対に避けてください。
家庭における水銀使用製品の扱い方
一般家庭では、水銀体温計が残っていて、これがもし壊れたとした場合でも、これを手
やティッシュペーパーなどで集めて、屑籠に入れるなどして、生活ごみと一緒に捨てる、
あるいはビニール袋に入れるなどして捨てているかもしれません。
今後は例え壊れていなくても、決して生活ごみと一緒には捨てないでください。
水銀体温計などもうないよ、といわれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし今回解説することは、医療機関だけでなく、一般の
生活にも関連することです。一人一人が注意を払うか、知ら
ないからとって自分たちの生活にまで害が及ぶようなことを
している場合などと、早急に考えるべき重要な課題です。
水銀体温計は、今はあまり使われることはありません。し
かし蛍光灯やボタン電池は、水銀と関係があるなど知らない
で今も使っています。実は蛍光灯内には、水銀蒸気が入って
おり、これに電子が当たり光るわけです。この量は、40Wの直
管型蛍光灯で 10~20 ㎎で、ちなみに水質汚濁防止法では、総水
銀の排水基準は 0.005 ㎎/ℓ以下と規定されていますので、これ
からみれば、かなりの量の水銀が入っているといえます。ボタ
ン電池には水銀電池もありますし、他でも水銀が含まれている
ものもあります。これらも立派な水銀使用のもので、水銀含有
製品といわれています。したがって、水銀を使用しているとい
うことは、燃えるごみでは出してはいけないということで、別
扱いしなければなりません。少し前までは、新聞などでも自治
体の焼却炉が、水銀体温計やあるいは水銀使用のこれらのもの
が入っていて、基準値を上回り焼却をストップしてしまったと
いうニュースが何回か流れていました。(表1 参照)
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一部の報道では、心無い医療機関が故意に水銀血圧計などを混入し、焼却がストップし
たと医療機関が悪者になっているものもありました。これらを含めて水銀混入による焼却
処理の停止は度々起きて、問題となっていますが、気づかれたでしょうか?
水銀血圧計は、1台で 40~60g近くの水銀を使用しており、これが 4台入れば、自治
体の焼却炉は、止めざるを得ません。この回復には数ヶ月もかかり、また被害額は、特殊
なフィルターを使っているために特注となり、数億円にもなっています。この間は、ゴミ
は山積みでハエがたかるなど不衛生極まりません。(表1 参照)
表1 家庭における水銀使用製品
生活の中で扱う水銀体温計や蛍光灯の廃棄の仕方については、それぞれの自治体(市区
町村)で、扱いは、多少異なります。「このぐらいはいいだろう」は、決してなさらない
でください。地球環境に大きな害を及ぼす危険な物質が増大し拡散することになります。
医療機関における水銀使用製品の扱い方
家庭のものを先に解説しました。家庭から水銀を不用意に燃えるゴミとして排出される
ことで大きな被害が発生している問題は、どこかできちんとしなければならない課題であ
り、今のままでは、水俣条約を率先してきた国として由々しき問題です。
今回はこれらの水銀使用のものが、廃棄物処理法の改正でどのように扱われるようにな
ったのか、特に医療機関での廃棄の仕方はどうすれば良いのかなど、実際的な問題につい
て解説したいと思います。またこの機会に水銀は、現在どのように利用されているのか、
水俣病についてはすでに触れましたが、日本、世界の状況も今回以降ですが、解説したい
ここ数年で、生活ゴミを焼却する都内23区の清掃工場で、大量の水銀が混入し、焼却が停止状態になる事態が各所で起きています。1箇所で1日300~350トンを処理していますから、このゴミが溜まってしまい、このゴミの山にハエが群がっているという状態です。6月、2つの焼却炉の1つが停止した足立清掃工場では、その被害額は、部品の交換など約3億円にもなるそうで、復旧には、3ヶ月間を要するそうです。
通常地下12mに収納されているゴミが、一部8mの山になる上、ハエが発生して、毎晩15分も殺虫剤の散布をしているとのことです。7月には、光が丘(練馬)で2炉千歳(世田谷)で1炉と同様に水銀が検出、焼却が停止しました。(2010年6月)
炉には1時間200gの水銀を除去できるフイルターが付いており、これを超える量の水銀が混入されたということで、これは蛍光灯で2万2千本分であり、水銀血圧計ですとわずか4個分、水銀体温計ですと約200本分に当たります。原因は、不明です。「このぐらいいいだろう」で、水銀の入った写真のようなものは、決して燃えるゴミに入れてはいけません。⇒ 市町村の指示に従います。
ボタン電池
蛍光灯
水銀体温計
水銀血圧計
水銀温度計
マーキュロクロム
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と思います。そしてその第一は、みなさんがまず家庭において、正しい処置を家族の方に
伝えて、近隣の方々にも正しい知識と排出の仕方を伝えていただきたいと思います。
筆者の近所でも、ボタン電池は小さいし、またリチウム電池も生活ごみで大丈夫と、混
ぜている人もいます。ボンベのガスを抜かずにすてている人もいます。一種の犯罪で、リ
チウム電池もガスボンベも最近の生活ごみを収集しているパッカー車の事故で多い、火災
や爆発の原因になっています。
ぜひ身近なところから正しい分別と適切な廃棄を進めていただきたいです。
医療では、この他に古くはマーキュロクロム、赤チンと呼ばれた消毒薬です。そして歯
科で使うアマルガムも水銀ですし、乳幼児に使っているワクチンの防腐剤として一部でチ
メロサールが使われています。代替剤はアレルギーなどまだ課題があるようです。
図 1 医療機関における水銀使用製品
昇汞水(しょうこうすい)といわれるものは、汞は水銀を表し、これらの消毒薬なども
水銀の類です。
医療機関における水銀使用製品の回収
環境省は、一昨年から昨年にかけて、日本医師会と連携し、全国各医療機関に残ってい
る水銀体温計、水銀血圧計についての回収を計画しました。
水銀使用製品
⇒ 中を取り出すと⇒ 廃水銀(次の図)
チメロサール(殺菌剤)ワクチンに添加
メルブロミン有機水銀ニナトリウム塩化化合物
(マーキュロクロム・赤チン)家庭からも
産業廃棄物扱い
水銀体温計
水銀血圧計
ガラスくず・金属くず他
医療は金属水銀使用
★ 医療機関から排出すれば
※決して感染性廃棄物に入れない
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実際には都道府県医師会が音頭を取り、各郡市区医師会が直接の窓口となって、これら
の回収を進めました。静岡県医師会、川崎市医師会などモデル地区を選び先行のテストを
し、これらの結果を活かして効率よく進める方法をとりました。
マニフェストも、各郡市区医師会が交付すれば、各医療機関が個々に交付しなくても良
いなどの配慮をし、効率良い方法の配慮を進めました。ただし排出事業者責任は、あくま
で個々の医療機関にあります。
もし現在も水銀血圧計、水銀体温計が、皆さんの医療機関に残っているようなら、なる
べく速やかに処理業者に連絡をして引き渡してください。
水銀使用製品・水銀含有製品・廃水銀(廃金属水銀)の排出のしかた
平成 28 年 4 月 1 日の廃棄物処理法の改正では、今までは曖昧に扱われていた水銀添加
のいくつかの製品について、水銀関係の廃棄物処理法の改正に関わる分類の部分を下記の
表2に示しました。また実際の扱い、注意事項などは、p5 表3に示しましたので、医
療機関の皆さんは、ぜひ目を通しておいてください。
表 2 廃棄物処理法改正による水銀廃棄物の新しい分類
この場合の注意は、水銀体温計、水銀血圧計は、壊さないように扱って、ポリ袋に入れ
るなどして、破損等による水銀の溶出などに配慮して、壊れないようにそのままで引き渡
してください。その扱い方のルールと扱う上での注意を表 3 にまとめました。
分 類 具 体 例
廃金属水銀等
(1)ポロシメーターに使用された水銀、廃試薬、排ガス処理施設から回収された水銀
(2)水銀汚染物や水銀使用廃製品から回収された水銀
水銀汚染物 水銀を含む汚泥、焼却残さ(燃え殻、ばいじん)
水銀使用廃製品
ボタン型電池、医療用計測器類(水銀血圧計・体温計)、工業用計測器類、蛍光灯、水銀スイッチ・リレー、歯科用水銀アマルガム、ワクチン保存剤(チメロサール)、無機薬品
特別管理産業廃棄物
産業廃棄物
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表 3 水銀使用製品・水銀含有製品/廃水銀の扱い方
もし水銀体温計など壊れそう、あるいは壊れた場合でも、ガラス片などとポリ袋などに
入れ、密閉し水銀使用廃棄物として処理業者に引き渡せば産業廃棄物扱いとなります。
これらの製品は、水俣条約によれば、使うことには制限はありません。
これらが使われずに、家庭、医療機関などに退蔵されている水銀量は表4の通りです。
表4 退蔵品の水銀推計量
Ⅰ.水銀使用製品・水銀含有製品 注意事項は共通です。水銀使用製品 ⇒ 産業廃棄物 扱いで排出
水銀体温計水銀血圧計
① 水銀は、決して取り出してはいけません。② そのまま壊れないように注意して処理業者に引渡してください。③ 扱いは、産業廃棄物で、水銀体温計は、廃ガラス(ガラスくず)、
水銀血圧計は、廃金属(金属くず)など。水銀血圧計も廃ガラス(ガラスくず)にする場合もあり、ほぼ同じです。
④ 蛍光灯も、上記と同じで、廃ガラス(ガラスくず)で扱います。⑤ もし水銀体温計・水銀血圧計を壊したら、そのまま蒸発しないよう梱包し排出。
Ⅱ.廃水銀 ⇒ 特別管理産業廃棄物 扱いで排出① 水銀血圧計の補充用として、水銀が保管してある。② 水銀そのものが、試薬の余りなどとしてある。③ 水銀血圧計、水銀体温計を壊した場合などでこれから水銀を
取り出した場合は、上記と同じで、特別管理産業廃棄物。
水銀含有製品
蛍光灯・ボタン電池チメロサール・マーキュロ等
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水銀血圧計、水銀体温計、蛍光灯などからの水銀の回収法
これらの水銀使用廃棄物は、水中でガラスなど壊し、蒸発しないように水中から水銀を
分離し、回収して、2020 年までは、リサイクルして再利用します。(図2参照 )
図2 蛍光灯水銀処理・リサイクルのフロー
表 5 水銀添加製品の特性
水銀廃製品の種類使用量
(2010年)ストック量
代替困難性
溶出 飛散性 備 考
計測機器
血圧計 ○ 1.9t ○ 26t 大 大 水銀含有量 47.6g/台
体温計 0t○ 20t家庭2t 病院等
大 大
水銀含有量1.2g/本国内生産ないがストック量
が多い
工業用計測器 △ 0.8t △ 0.3t やや困難 大 大
温度計3.7g/本,水銀充填式温度計100g/台,圧力計40g/台,気圧計2kg/台
照明機器
蛍光ランプ ○ 1.7t 使用量程度 大 大 水銀含有量 7㎎/本
冷陰極蛍光ランプ △ 0.9t 使用量程度 大 中 水銀含有量 3㎎/本 ※1
HIDランプ 0.5t 使用量程度 大 大 水銀含有量50㎎/本
ボタン電池 ○ 1.0t 使用量程度やや困難
中 水銀含有量0.1~0.3Wt%
銀朱 ○ 1.1t 不明 困難 文化財修復等に必要
歯科用アマルガム 0.02t 1.3t 金属リサイクル業回収大半
※1 TV・パソコンに使用されたものは、家庭法・資源リサイクル法に基づき回収.処理を実施。
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今後の水銀血圧計、水銀体温計などの今後の扱い
水銀血圧計、水銀体温計など、これらの製造は中止され、2020 年以降は、リサイクル
などができないなど厳しい制限が出てきます。
このような状況にありますが、現在の水銀添加製品の特性は、表5に示した通りです。
代替が困難なもの、やや困難なものなどが見られます。またその多くは溶出性、飛散性
は大きいものが多く、使用している場合でも、廃棄の際にも、壊さないように注意が必要
です。いずれにしても、もし製品がまだ残っているのなら、速やかに排出することが望ま
しいです
家庭でもほぼ同様で、生活ごみの燃えるごみでも、不燃ごみでもなく、特別扱いのごみ
として出すのが原則で、これらに混ぜてはいけません。各自治体(市区町村)で注意事項
が決められていますので、ご注意願います。
医療上として行うべきことは以上です。生活ごみと同様に、決して、感染性廃棄物など
他の廃棄物に混入してはいけません。廃棄物処理法の改正や、水俣条約といわれています
が、医療機関が関与するのは、この正しい分別と適切な廃棄のみです。大きく変わったと
ころは、廃水銀が明確になり、これを扱う処理業者の取り扱い、最終処分の方法などが従
来と異なり明確になり、厳しくなったといえます。これは以下の表6に示した通りです。
表6 水銀廃棄物対策に係る廃棄物処理法施行令・施行規則等の改正
これら水銀についての続きは、第 92 回に、世界、日本の水銀の現状をみていただきた
いと思います。次回(第 91 回)は、排出事業者責任の遂行 初期段階 初期事項について
の概要の続き ⑥WDS から解説いたします。
廃水銀等の特別管理廃棄物への指定
水銀使用製品産業廃棄物及び水銀含有ばいじん等の処理基準の強化
○廃水銀等(廃試薬、水銀使用製品から回収された水銀、等)を特別管理廃棄物に指定。○廃水銀等の処理基準を強化
収集運搬方法及び保管方法の追加:密閉容器に収納して運搬すること。処分方法の追加:埋立処分を行う場合には、あらかじめ硫化・固型化すること。
○廃水銀等の硫化施設の産業廃棄物処理施設への追加
○水銀使用製品産業廃棄物(水銀血圧計、蛍光灯等)の収集・運搬基準の追加・破砕することのないような方法により行うこと・他の物と混合するおそれのないよう区分すること
○水銀使用製品産業廃棄物及び水銀含有ばいじん等(水銀を含む汚泥等)の処分基準の追加・水銀が大気中に飛散しないように
必要な措置を講ずること・水銀の含有割合が一定以上のものに
ついては水銀を回収すること○水銀使用製品産業廃棄物の安定型
最終処分場への埋立禁止の明確化
施行期日
○廃水銀等の特別管理廃棄物への指定及びその収集運搬基準:平成28年4月1日○廃水銀等の硫化・固型化基準、水銀使用製品産業廃棄物及び水銀含有ばいじん等の処理基準
:平成29年10月1日
(施行令は平成27年11月6日閣議決定、同月11日公布)
産業廃棄物
水銀使用製品廃棄物 水銀汚染物
水銀含有ばいじん等
回収義務付け対象 回収義務付け対象(水銀を高濃度に含む物))
水銀使用製品産業廃棄物
(金属水銀含む廃製品等)
水銀濃度
高
低
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第 90 回 セルフアセスメント
第 90 回の解説の中から設問を用意しました。もしご興味がおありでしたら、お答えく
ださい。解答は次回といたします。
1.水銀体温計は、今はあまり使われることはありません。しかし(① )や
(② )、他でも水銀が含まれています。(③ )製品といわれています。
水銀を使用しているということは、(④ )では出してはいけないということ
で、別扱いしなければなりません。自治体の焼却炉が故障しストップします。
第 89 回 解答
1.(① 排出事業者)は、委託しようとする処理業者に対して、(② あらかじめ、(契約
前に))処理業者に委託予定の廃棄物の種類・数量・性状・荷姿、取り扱う際に注意すべ
き事項等を(③ 文書)で、提出しなければなりません。(令第六条の6 1号) この文書
が通常、(④ WDS)といわれているものです。
[引用・参考文献]
1.環境省・鎚谷知朗、医療廃棄物・有害廃棄物を取りまく最新事情、第 35 回有害・
医療廃棄物研究講演会要旨集 2016.7.26、有害・医療廃棄物研究会
2.原田 優、医療廃棄物・有害廃棄物を取りまく最新事情-水銀廃棄物対策と感染性
廃棄物適正処理-、 千葉県産業廃棄物協会合同部会講演要旨、2016.10.11
3.環境省、水銀廃棄物の環境上適正な管理に関する検討報告書 2016.3、同検討会、
https://www.env.go.jp/council/03recycle/y039-01b/ref3.pdf
4.浅利美鈴、水銀添加製品処理の現状と今後の課題、2014.3.4、
http://www.env.go.jp/chemi/tmms/seminar/20140312/mat03.pdf
5.環境省、水銀廃棄物の処理に関する論点と考え方(案) 論点一覧 資料3、
水銀廃棄物適正処理検討専門委員会(第 3回)資料
https://www.env.go.jp/council/03recycle/y039-03b/data03.pdf
6.JFE 環境㈱、蛍光灯リサイクル、
www.jfe-kankyo.co.jp/business/products/fluorescent_lamp.html
7.日本中毒情報センター、水銀体温計-保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報、
http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70138_0100_2.pdf
第2回 基礎から分かるアダモス医療廃棄物適正処理・無料セミナー開催
法的にみた排出事業者責任と分別の実務
主催:一般社団法人 医療廃棄物適正処理推進機構 (アダモス;ADAMOS)
日時;2017(平成 29)年 3 月 9 日(木曜日) 午後1時 30 分~4時40分
場所;横浜情報文化センター6 階 情文ホール(みなとみらい線「日本大通駅」3番出口徒歩0分
詳細・申込み :アダモスHP http://adamos.jp/index.html
※ 弁護士参加の排出事業者責任の無料セミナーがあります。詳細は第 89 回にあります。
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JICA 課題別研修 2016 年度 後期 院内感染管理指導者養成研修 感染性廃棄物講習および TRP 見学
・弊社(以下、TRPと略します。)では、4年前よりJICAの標記研修の一環として、
産業廃棄物、・感染性廃棄物等の焼却施設見学に協力してまいりました。
・本年度は、さらにこの施設見学に加えて、研修講義の中に、日本における医療廃棄物処
理の実態として、筆者が「医療廃棄物の適正処理」の講義を受け持ち、協力することにな
りました。
・研修は、7 月と 11 月の2回に分けられ、第 84 回では、前期研修についてご紹介しまし
たので、今回は、平成 28 年 11 月 25 日に開催の後期の研修の概要をご紹介いたします。
参加者は、院内感染対策組織のメンバーで、担当者、教育担当者として、各国中核病院
の5年以上の経験している優秀な選ばれた医師、看護師、保健師です。
前期は、マラウイ、ウガンダ、タンザニア、ザンビア、リベリア、シェラレオネ(以上
アフリカ、ラオス)、ミャンマーの8か国 14 名でした。後期のメンバーは、
後期メンバー;ブータン、中国、インド、ベトナム、バングラデシュ、エジプト
の各2名の6か国 計12名。
・各国から選ばれた院内感染のエキスパートであり、研修の後は、母国を担っていく、
優秀な方達ばかりです。
研修員は、9名は医師で、保健省担当者から医療機関の院長、院内感染担当者と多岐に
わたります。看護師で院長という方も含まれます。
・前回は、国立国際医療研究センター、国際医療協力研修センターセミナー室にて行いま
したが、今回は、当初の予定通り、TRP会議室に行いました。
・パワーポイントは事前に英語版に翻訳し、通訳を介しての講義です。
講義は、やや遅れ、13時 30 から、17 時予定でしたが、用意した水銀問題を含む 80 枚分の
パワーポイントを逐次通訳による講義ですと、分量が多過ぎ、見学時間を短縮しました。
・TRPの施設見学の前の
説明DVDを省き、説明を
しながらの見学となりま
した。
・熱心な質問も出ましたが、
発展途上にある前期の
国々のこれから廃棄物に
対しても取り組むという
未知への挑戦的な熱意と
は異なっているという感
じがしました。
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・質問の内容もある程度感染性廃棄物に対する処理もできており、院内感染の観点からと
いう質問などを受けました。
・水俣条約加盟の国も含まれ
ていたために、水銀を追加の
テーマに入れたことと、見学
の前に、廃棄物処理の観点と
して、TRPの処理方式を追
加したために、前回よりパワ
ーポイントの枚数が増え、時
間が足りなくなったことは、
筆者の責任です。次回には、内
容を大幅に変えたいと思いま
す。
・見学の途中で、辺りは次第に暗くなり、遠くに見えた富士が印象的でした。
最後まで、研修員の方々は、TRP社員からの見学の説明に聞き入り、質問をして、
すっかり暗くなった頃、名残おしそうに帰路につきました。