南投手 プロで活躍へ - 立正大学...12月初旬には熊谷...

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(1)2011年(平成23年)1月1日 第112号 発 行 者 立 〒141-8602 東京都品川区大崎4-2-16 発 行 人 及川 周介 編   集 立正大学政策広報課新聞編集係 編集責任者 今井 賢 電   話  0 3( 3 4 9 2 )5 250 F A X  0 3( 5 4 8 7 )3340 ホームページ http://www.ris.ac.jp/ 次号(4月1日号)から 次号(4月1日号)から 立正大学学園新聞が 立正大学学園新聞が リニューアルします! リニューアルします! ご期待下さい! ご期待下さい! 千葉ロッテと契約した南昌輝投手 (法4・県和歌山商高) 11 25 33 4 4 10 28 Kinder Uni 10 42 40 10 26 ×姿12 南投手 プロで活躍へ 立正エコ堆肥プロジェクト 地域緑化、温暖化対策に アン ヨンハ 学さんから 「夢は叶う!」 学生へメッセージ 千葉ロッテマリーンズが2位指名 「ボランティア」も体験 大好評のサッカー授業 12 熊谷各地で 地域通貨と 交換し配布

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(1)2011年(平成23年)1月1日 第112号

発 行 者 立 正 大 学 学 園      〒141-8602      東京都品川区大崎4-2-16発 行 人 及川 周介編   集 立正大学政策広報課新聞編集係編集責任者 今井 賢電   話  0 3(3 4 9 2)5250F A X  0 3(5 4 8 7)3340ホームページ http://www.ris.ac.jp/

次号(4月1日号)から次号(4月1日号)から立正大学学園新聞が立正大学学園新聞がリニューアルします!リニューアルします!ご期待下さい!ご期待下さい!

千葉ロッテと契約した南昌輝投手(法4・県和歌山商高)

㊨富岡熊谷市長を表敬訪問

する南投手㊧一日熊谷警察

署長も務める

 

正式契約は11月25日に行

われ、契約金は7000万

円に年俸1500万円(推

定金額)。背番号は33番(ミ4

ナミ4

)に決定。

 

契約後、A101教室で

200人以上の学生を前に

公開で記者会見を行った。

「皆さんに愛される選手に

なりたい」と堂々とした受

け答えで学生の共感を呼

熊谷市長を表敬訪問

一日警察署長も務める

 

一昨年秋、大学日本一に輝いた本学硬式野球部のエース・南

みなみまさき

昌輝投手が、プロ野

球ドラフトで千葉ロッテマリーンズに2位指名された。昨年10月28日、熊谷キャン

パスA101教室でドラフトが中継され、指名後には多勢の学生らが祝福した。

び、大器を予感させる立ち

居振る舞いだった。

らに富岡熊谷市長への表敬

訪問も行い、地域への貢献

を担う役割をしっかりと務

め上げた。

 「早く先発ローテーショ

ンに入り、勝てるピッ

チャーになりたい」

 

千葉幕張スタジアムのマ

ウンドで南投手が躍動する

日は近い!

 

埼玉県の「学びの協働ネッ

トワーク推進事業」の一つ

として、県内6市で「子ど

も大学」が開催された。

 

これはドイツで始まった

子ども大学(K

inder

Uni

)を日本でも開催しよ

うという試みで、熊谷市に

キャンパスを持つ本学は、

埼玉県、熊谷市、熊谷市青

年会議所等と協力して「子

ども大学くまがや」を昨年

10月2日に開校した。

 

熊谷市内の小学4年生か

ら6年生42人が、子ども大

学生として入学し、4回の

授業を受けた。2回目の体

験学習では、ボランティア

センターの本学学生40人が

サポート、一緒にボランティ

ア活動を行った。このよう

な例は他の5市での子ども

大学では見られなかったこ

とから、高い評価を得た。

 

先生方が工夫をこらした

授業は毎回好評だったが、

特に今年度最終回の元J

リーガー戸田光洋本学サッ

カー部コーチとサッカー部

員によるサッカーの授業は、

サッカー人気もあり大好評。

子どもたちには、戸田コー

チとサッカーをしたことで、

忘れられない思い出ができ

たようだ。

 

保護者を含め毎回100

人近い熊谷市民に、新しく

なった熊谷キャンパスに来

ていただけたことは、本学

を知っていただく、よい機

会になった。

 

第1回「モラりす」賞の

表彰式が昨年10月26日、大

崎キャンパスのトークパ

レットで行われた。

 「モラりす」賞は学術、

文化、スポーツその他の分

野において、建学の精神を

具現化した『「モラリスト

×エキスパート」を育む。』

を体現する顕著な成績を収

め、本学の名を高めた在学

生および卒業生、教職員に

授与される。

 

第1回の受賞者は、

2010FIFAワールド

カップ南アフリカに出場し

た本学OBの安英学さん

(J1柏レイソル)に贈ら

れた。

 

安英学さんは授賞式で、

参列した学生たちに「夢は

叶う!」とメッセージを送

り、「後輩たちに活躍する

姿を見せられるよう頑張り

ます!」と力強く語った。

 

また、12月初旬には熊谷

警察の一日署長を務め、さ

南投手 プロで活躍へ

立正エコ堆肥プロジェクト地域緑化、温暖化対策に

安アン

英ヨンハ

学さんから「夢は叶う!」学生へメッセージ

千葉ロッテマリーンズが2位指名

「ボランティア」も体験大好評のサッカー授業

「子ども大学くまがや」開 

 

第1回「モラりす」賞

 

本学の熊谷キャンパスで

は、「くまがや地域通貨研

究会」の協力依頼を受け、

公益信託熊谷環境基金の助

成のもと、「立正エコ堆肥

プロジェクト」に取り組ん

でいる。    

 

キャンパス内の落ち葉を

大学で一箇に集め、地元農

家の協力を得て市民の手で

堆肥化し、地域の緑化に役

立て、熊谷市の温暖化対策

の推進を図るのが狙いだ。

 

完成した堆肥は、熊谷市

内各地で、地域通貨「くま

がやありがとう券」と交換

するかたちで市民に配布す

る。また、この券は昨年12

月から、熊谷キャンパス内

の学生食堂でも特典が受け

られるようになっている。

 

この事業には本学のサー

クル「地球にやさしい会」

の学生も参加しており、地

域の方と一体となって取り

組んでいる。

熊谷各地で地域通貨と交換し配布

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2011年(平成23年)1月1日(2)第112号

就活イベントの様子(経済学部)

トップ・オブ・チロルでの集合写真(地球環境科学部)

国外研修でインド文化を体験する

学生たち(仏教学部)

南京大学の前で写真撮影(文学部)

熱心に発表会に参加する学生たち

(経営学部)

自習室で熱心に勉強する学生たち

(法学部)

3年生向けの就職ガイダンスに参加する

学生たち(社会福祉学部)

しながわ夢さん橋イベントの様子

(心理学部)

社会福祉学部

社会福祉学部

国内外で研修

 

仏教学部では、体感型学

習の一環として地域仏教研

究(三)〔国外研修〕で、

昨年は、昨年8月26日から

9月7日にかけてインド・

ネパールにあるルンビ

ニー・ブッダガヤをはじめ

とする八大仏跡を13日間に

わたり訪ね、インドの文化

を存分に体験しました。独

特の悠久の流れにひたり、

辛い料理にも舌鼓を打ち、

新興国の活気も感じまし

た。

 

また、地域仏教研究(四)

〔国内研修〕では、例年、

夏季と秋季の2回にわたっ

て、国内の仏教文化の諸相

地球環境科学部

地球環境科学部

南京大学で研修

 

文学部では、外国語の習

得とその運用能力を向上さ

せること、海外での体験学

習を通して国際感覚を磨く

 

経済学部では、ゼミナー

ル協議会(ゼミ協)が自発

的に活動を行っています。

ゼミ協が主体となって毎年

ゼミナール大会を企画、実

行していますが、ゼミ協の

活動はそれだけにとどまり

ません。

 

昨夏は、キャリアサポー

トセンターの協力も得て、

就活イベントを開催しまし

た。

 

内定を得た4年生から就

活戦線の状況や有効な就活

準備の方法を報告してもら

い、その後、ゼミ協のプレ

ゼン、自己分析診断、グルー

多彩な研究発表

 

昨年10月29日、経営学部

恒例のゼミナール発表大会

が9号館で開催されました。

課外ゼミが成果

 

法学部は、公務員や街の

法律家の養成に力を注いで

きました。これを象徴する

のが、平成17年度から始

まった「課外ゼミ」です。

 「課外ゼミ」には現在、

公務員や司法書士、社会保

険労務士、法科大学院進学

を目指す約20人の学生が在

籍しており、連日、特別に

用意された自習室で自習す

るほか討論会、教員による

面接指導が行われ、時には

合宿も実施しています。

 

毎年、公務員試験の合格

者を出しているほか、昨年

度は司法書士に合格した学

生も出ました。また、地元

の社会保険労務士会との意

見交換会等も開催していま

す。次年度からは司法書士

会とも交流を実施する予定

です。

 

着実に積み重ねてきたこ

の課外活動の、更なる成果

が期待されるところです。

海外で実習実施

 

地球環境科学部地理学科

では、海外での実習科目と

して「海外フィールドワー

ク」を開講しています。

地域の方と交流

 

心理学部では、品川・大

崎地域の方々と密接な交流

を図るため、昨年に引き続

き、本年も「しながわ夢さ

ん橋2010」のイベント

に参加しました。

 

地元の大手有名企業が協

賛団体となっており、心理

学部も大崎一番太郎ノート

等のオリジナルグッズの無

料配布を行い、大学および

学部のPRを兼ね、地元の

皆様と交流を深めることが

できました

 

また、品川区との共催の

公開講座は、「地域・暮らし・

家庭の人間関係を考える」

と題して昨年10月2日・16

日・23日の全3回にわたり

開催し、各回とも市民生活

に密着したテーマで、多く

の受講者を集めることがで

きました。

合格者は過去最高

 

社会福祉学部社会福祉学

科の4年生と過年度生の合

計14人が、平成23年度埼玉

県特別支援学校教諭採用試

験に合格しました。

 

合格者数は過去最高。特

別支援学校教諭になるには

教育学部卒業など、いくつ

かのチャンネルがあります

が、社会福祉学科卒業生は

障害者の就労支援や相談援

助など、ソーシャルワー

カーの素養があるのが強み

となっています。

を学ぶ研修を

実施していま

す。昨年の夏

季は、新潟県

佐渡地方の寺

院などに護ら

れている仏像

の見学を中心

に、9月12日

〜9月14日にかけて行いま

した。

 

どちらの研修も、猛暑の

中、学生たちが真剣な眼差

しで参加している姿が、と

ても印象的でした。

ことを目的に「海外文化・

語学研修」という科目を開

設しています(2007年

度から実施)。

 

昨夏は、南京大学(国家

級指定の重点大学で、百余

年の校史を有する中国江南

の名門大学)で実施しまし

た。

 

授業は、月曜から金曜ま

での午前中(8時授業開

始)、「会話・ヒヤリング・

読解」を中心に、午後は週

3回2時間半「中国映画鑑

賞・発音の補習・太極拳」

をそれぞれ学習しました。

 

また週末の午前中を利用

して、南京市内の博物館見

学や郊外の名所旧跡(明孝

陵〈世界遺産〉・中山陵など)

巡りをしました。

 

自分たちでバスや地下鉄

を使えるようになり、次第

に行動範囲も広がり、一同

充実した留学生活を過ごし

ました。

プワークを行い、経済学部

のキャリアサポート委員で

ある戎野淑子先生や大崎

キャリアサポートセンター

課長の鈴木和弘氏にコメン

トやアドバイスをいただき

ました。参加者の満足度も

高く、一段と就活に向けて

意欲が高まりました。

 

経済学部では、学生の創

意工夫、積極的な企画を今

後も応援していきます。

 

午前の部では学生と教員

によるゼミナール紹介が行

われましたが、2年生に進

級する際、特にゼミナール

選択にとって欠かせない情

報として300人の1年生

ほぼ全員が参加しました。

 

午後の部では各ゼミナー

ルの研究発表が行われまし

た。発表は多彩で「冷凍食

品の購買行動とマーケティ

ング戦略」、「ルイヴィトン

のブランドイメージと消費

者へもたらす効果」などの

マーケティング分野の研

究、また「現代社会におけ

る商店街経営の課題と展

望」、「組織学習の重要性と

異部門交流」等の戦略経営

分野の研究、「お金の流れ

から読む経営」、「事業計画

のIRシミュレーション」

等の財務系列の研究、その

他「ネットビジネスの現状

と将来展望」や「花王の製

品開発戦略」等の情報系の

研究発表が、2年、3年生

を中心に行われました。

 

ディベート「消費税は値

上げすべき」も行われ、熱

い議論が交わされました。

 

人間福祉学科では、平成

23年度より小学校教諭1種

免許状取得課程を申請中で

す。福祉、教育、心理の視

点で「子ども」のことを深

く学び、実践力を身につけ

ることを目指します。

 

今後、社会福祉学部と教

育の接点が拡大していくも

のとみられます。

 

今年度は「ヨーロッパ〜

アルプスを越えて〜」を

テーマに、昨年9月15日〜

24日にドイツのミュンヘ

ン、オーストリアのインス

ブルック、イタリアのヴェ

ローナとヴェネチアなどを

訪問し、フィールドワーク

を行いました。

 

18人の参加学生は、現地

で引率教員による人文・社

会・自然環境などに関する

解説に耳を傾けるだけでな

く、各自が決めた調査計画

にもとづいて野外調査を行

いました。インスブルック

の南、標高3千㍍超の「トッ

プ・オブ・チロル」では氷

河を間近に見るなどさまざ

まな経験を通じて知識を広

げ、海外・異文化理解を深

めました。

ゼミナール協議会が就活イベントを開催

ゼミナール協議会が就活イベントを開催経済経済

学部学部

学 

あれ

 

これ

112号.indb 2112号.indb 2 2011/01/13 10:39:032011/01/13 10:39:03

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(3)2011年(平成23年)1月1日 第112号

鈴木法学部長と団野村氏、小山啓太講師(左から)

ドラフト2位指名直後の南昌輝投手と㊧鈴木硬式野球部長、㊨伊藤監督

舞台上で演技する中小企業家や本学の教師、学生ら

本校の授業を撮影するテレビクルー

授業風景や

クラブ活動

テレビ放映仙台、新潟、静岡地区入試支援

立正大学付属立正中学・

高等学校馬込キャンパス

 (仮称)建築計画図

 

(140周年記念事業の一部)

 

法学部の現代法特論Ⅶ

「スポーツ法」とともに、

ゲスト講師から最前線の事

象を学ぶ講義が教養的科目

の「スポーツと科学」だ。

講師はアメリカでトレーニ

ング理論などを学んできた

 

昨年11月14

日午後2時か

ら本学の石橋

湛山記念講堂

において、「後

継者問題」をテーマとした

中小企業家劇「はい奥田製

作所です」が上演されまし

た。

 

当日は企業関係者、経済

 

福岡克也=写真=本学名

誉教授が平成22年度秋の叙

勲で、瑞宝中綬章を受章し

ました。

硬式野球部コーチの小山啓

太氏(立正大OB)で、心

身とメンタルの重要性やマ

ネージメントなど新機軸の

教えとなっている。

 

ゲスト講師としてこれま

で川嶋勝重氏(元ボクシン

グ世界チャンピオン)、団

野村氏(スポーツ代理人)、

中村和久氏(元巨人プロ野

球チーフスカウト)、渡辺

元智氏(横浜高校野球部監

督)が来校。硬式野球部を

含む1年生にスポーツの原

点とそれに関わるサイエン

スを伝えた。

 

川嶋氏からは、現役選手

時代の経験がいまどのよう

に生かされているか、団氏

はスポーツエージェントの

深層などについて、中村氏

と渡辺氏からはプロ野球や

高校野球の歴史と原点に関

して解説いただいた。

 

受講生からは質問が多く

寄せられ、ゲスト講師への

称賛の声もあった。

 

同時に始まった教養的科

目「メディア・マスコミ論」

(講師・岩瀬孝文)では、

千葉ロッテにドラフト2位

指名された南投手につい

て、記者会見と取材対応の

姿勢、新聞の表現方法のあ

り方までを最新の実例とし

て取り上げた。

 

また、テレビ局からの取材

依頼とその内容を分析する

など、マスメディアにおける

「経済効果」と「費用対効果」

および「メディア対策」に関

する最先端の展開を提示。

 

それらの、大学における

直接的な効能、さらにプレ

ス対応が南投手本人の成長

に繋がるということまで、

三位一体の広がりをみせ

た。契約会見をみた学生達

からは「最前線の取材の場

は良い経験になった」と手

応えが得られた。

 

この二つの一般教育科目

は、フィールド現象そのも

のから学ぶ講義で、向学意

欲のあふれる1年生には、

スポーツ関連やマスコミを

目指す学生以外にも刺激の

ある講義となっている。

(スポーツジャーナリスト・

法学部講師 

岩瀬孝文)

団体、一般市民等の観客

700人近くが講堂を埋

め、演劇を楽しみました。

 

演劇には、産学連携の趣

旨に基づき、本学から秦野

経営学部長、学生(経営学

部2人)ならびに中国から

の留学生(経済学部1人)

も出演し、公演の成功に寄

与しました。

 

福岡名誉教授は人間と自

然の共生、環境と経済の調

和を求める先駆的な研究者

として活動し、森林経営に

関する基礎理論を基点に、

エコロジーとエコノミーの

有機的関連に関して広く実

践的研究を深めました。

 

また、産学官の連携にお

いて農水、国土交通、環境

各省など国の委員として、

また多くの地方自治体でも

委員として活躍。社会貢献

としても、公益性のある

300件以上の研究支援を

行い、メディアなどでの環

境関連セミナーも100件

以上、著作も70件以上に及

んでいます。

 

こうした学内外での教

育・研究活動の実績が評価

され、受章しました。

 

本学では、ブランドビ

ジョンの展開および地区入

試支援の一環として、大学

の授業風景、クラブ活動、

施設などを動画で撮影しま

した。これらの画像では、

キャンパスの雰囲気や、活

き活きとした学生の姿など

を見ることができます。

 

この動画は、仙台放送

(20時54分〜)、テレビ新潟

(ズームイン‼SUPER

内)、新潟テレビ21(20時

54分〜)、テレビ静岡(スー

パーニュース内)の天気予

報(1月中)に流れます。

 明治5年(1872)の学制公布から歴史と伝統を有する本学園は平成24年(2012年)には開校140周年の慶年を迎えます。 開校140周年を機に立正中学・高等学校の馬込キャンパスへの移転をはじめ教育環境・研究環境の一層の充実を果たすと同時に国際社会に貢献・情報発信できる大学としてスタートすべく記念事業を発願いたしました。 本学といたしましては、この計画に要する財源は教職員一体となって懸命に努力を重ね内部蓄積につとめてまいりましたが、記念事業費の全てを満たすにはなお不足をきたす状況にあります。つきましては下記開校140周年記念事業計画・募金要項をご高覧のうえ関係各位の絶大なるご支援とご協力をくださいますようお願い申し上げます。

開校140周年記念事業計画【資金概要】 ●所要資金総額・・・・・・・・・・・・・130億円 ●自己調達資金・・・・・・・・・・・・・125億円 ●募金目標額・・・・・・・・・・・・・・・5億円 ●140周年記念事業  ○馬込キャンパス建設(土地取得、中高校舎建設など)  ○大崎キャンパス再整備  ○熊谷キャンパス付帯設備・設備整備  ○開校140年の歴史と伝統を踏まえた立正大学/立正精神の内外への情報発信事業 ●募金期間  ○平成22年6月30日~平成26年6月29日

開校140周年記念事業募金要項1 募金の期間      開始:平成22年6月30日             終了:平成26年6月29日

2 募金の種類   1・個人にお願いするもの 1口(1万円)以上  2・法人にお願いするもの 1口(5万円)以上  ※ご都合により応分のご寄附を預けれは幸甚に存じます(分納払い可)。3 募金のお願い先   学園教職員、同窓生、父母、日蓮宗寺院、日蓮宗檀信徒、企業、その他4 寄附金に対する免税処置について   個人・法人共に免税措置を受けられます。

 ※募金についてのお問い合わせは、下記までお願い申し上げます。 〒141-8602  東京都品川区大崎4丁目2-16 立正大学学園開校140周年記念事業事務局   電 話 03(3492)2681   FAX 03(5487)3338

法学部の “新機軸„ 講義「スポーツと科学」

元世界王者など多彩なゲスト講師が登場

「メディア・マスコミ論」も

中小企業家劇上 

 

秦野学部長も出演

福岡名誉教授に

瑞宝中綬章

平成22年度秋の叙勲

開校140周年記念事業募金 ご協力お願い致します

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2011年(平成23年)1月1日(4)第112号

ワシントンで開催された国際行動医学会

学会発表会での筆者

立正大学心理臨床センターの

外観

立正大学心理臨床センターの

内部

「朧の清水」(大原)・平家物語に登場する建礼門院ゆかりの清水

「善気水」(法然院)・法然ゆかりの湧水で年に1回特別に公開される

「醍醐水」(醍醐寺閼伽井屋)・醍醐味という言葉の語源となった湧水。醍醐寺から1時間ほどの登山

 

私の主な研究テーマは、

自然環境と水文化とが織り

なす水環境の復元というも

のです。

 

平成19〜20年度に「四国

遍路道における水場の空間

的最適化配置と水質に関す

る研究」、平成21〜23年度

には「『名所図会』を用い

た京都盆地における水環境

の復元」というテーマで文

部科学省より科学研究費を

いただき、水の自然科学的

性質と水文化に関する研究

を続けています。  

 

前者は四国88カ所を巡る

遍路道上にある湧水、特に

弘法水との関係を探る研究

であり、後者は江戸時代に

作成された「名所図会」の

記述を頼りに、当時の水環

境を復元しようとする研究

です。

 

現在の水環境を把握する

ことはとても大切なことで

 

うつ病をはじめとする心

の問題に対する世間の認知

は、ひと昔に比べ随分と高

くなってきています。それ

に伴い、精神科医やカウン

セラーなどの職業も、社会

的に広く認知されるように

なってきました。

 

しかし、こうした事柄に

対する認知が高まってきた

現在でも、心の問題を抱え

ながらも、精神科医やカウ

ンセラーなどへ相談するこ

とのないまま、苦しみを一

すが、過去の水環境を復元

し、それがどのような過程

を経て現在の環境に至った

か、また、水文化が如何に

して創造されたのかを知る

ことは、現代の様々な水問

題を解決するための大きな

ヒントを提供してくれるも

のと確信しています。

 

研究では最先端の水質分

析機器を用いていますが、

対象となる湧水や井戸は都

名所図会や伝説、伝承など

から見出しています。いわ

ば、デジタル時代の研究に

江戸時代に作成された図会

等の資料が利用されている

のです。デジタルの時代に

アナログは欠かせない、と

私は考えています。

 

この研究調査の中で多く

の面白い出来事を経験する

ことができました。例えば

年に一度だけ神官が占いに

使う井戸の水質を調べさせ

ていただいたり、あるお寺

で弘法大師の杖突きの様子

(いわゆる弘法水伝説)の

板絵を拝見したり、名水を

相撲のように番付した「都

名見競相撲」(享保2年)

という資料を発見したり、

と枚挙にいとまがありませ

ん。

 

また、京都という場所柄

もあり、様々な分野の著名

人ともお話ができました。

とはいえ、京都は〝いちげ

んさん〞お断りの土地柄、

その習慣が水質調査には大

きな壁として立ちはだかり

ます。そのためには、現地

で顔の利く方との協力が不

可欠です。幸い京都カッパ

研究会という水文化研究団

体のご協力を仰ぐことがで

き、門外不出のような二度

と拝むことができない名水

も数多く調査することがで

きました。

 

成果の公表はもう少し先

になりますが、名水や水文

化の啓蒙に大いに役立つ研

究と考えています。また、

数十年、数百年後の人々に

も平成の世の中に存在した

名水が貴重な資料となるよ

う、『京都名水大辞典』な

る本を作成するという企画

も進行しています。

 

いずれは、立正大学と深

い関係のある日蓮上人や源

頼朝にまつわる名水の調査

などにも手を広げていきた

いと考えています。

人で抱えている人が多くい

ます。

 

こうした問題は、深刻化

すると自殺のような最悪の

事態につながることもあり

ます。そのため、そのよう

な事態になる前に、どう

やったら人々が、精神科医

やカウンセラーなどの専門

家に助けを求めることがで

きるのか、ということは社

会の大きな課題です。

 

心理学では、こうした他

者に援助を求める行動を、

援助要請行動と呼んでいま

す。私はこれまで、問題を

抱えた人がどうしたら援助

要請行動をしやすくなるの

かについて研究してきまし

た。

 

専門家への援助要請行動

には、性格など個人要因、

その人の置かれている社会

的状況など様々な要因が影

響しています。中でも最近

私が注目しているのは、専

門家を利用することや精神

疾患そのものに対する知識

や偏見です。

 

専門家の援助を受けるか

受けないかは本人に決める

権利があります。しかし、

偏見に対する恐れや知識不

足によって、援助要請行動

が妨げられているとしたら

やはり問題です。

 

例えば、うつ病は誰もが

かかる可能性のある病気で

す。そして程度に個人差は

ありますが、ほとんどの場

合、薬物療法や心理療法な

どによって症状は改善しま

す。

 

しかし世間では、心の問

題を抱えるのは、本人に甘

えや弱さがあるからだと

いった見方をされることが

しばしばあります。また、

精神科やカウンセリングと

いう言葉を耳にすることが

あっても、実際は何をする

のか、どれ位効果があるの

かについて、よく知らない

人も大勢います。

 

このような偏見や知識の

不足は、援助要請行動を妨

げ、本当は援助

を必要としてい

る人への支援を

難しくしてしま

います。そのた

め、知識の獲得

や偏見の低減の

ためには、どの

ような取り組み

が有効かについ

て、今後研究を

重ねていきたい

と思っていま

す。

研究の達人 

研究の達人 

地球環境科学部

環境システム学科教授

河野 

 

研究の達人

 

研究の達人

心理学部専任講師

永井 智

過去の水環境を復元 

現在の問題解決に寄与

伝承・伝説の地で採水最先端機器で分析

心の問題抱えながら一人で苦しむ人たち

「援助要請行動」を妨げる

様々な障害を取り除く

ための取り組みを探る

112号.indb 4112号.indb 4 2011/01/13 10:40:082011/01/13 10:40:08

Page 5: 南投手 プロで活躍へ - 立正大学...12月初旬には熊谷 警察の一日署長を務め、さ 南投手 プロで活躍へ 立正エコ堆肥プロジェクト ... 12日

(5)2011年(平成23年)1月1日 第112号

大学近くの「おかめ」にて筆者

仏像の魅力を語るはなさん

イネス・リグロンさんと板井麻衣子さんのトークセッション

エリカ・アンギャルさん

田原総一朗氏

 

江戸城を築城したことで

知られている太田道灌にま

つわる有名な伝説がある。

ある日、鷹狩に出かけた道

灌が、急な雨に遭い近くの

農家で蓑を借りようとした

ところ、現れた少女は無言

のまま、盆の上に一枝の山

吹をのせて差し出した▼道

灌はその意味がわからず、

怒って立ち去った▼あとで

家臣から、少女の応対は「七

重八重花は咲けども山吹の

実の一つだになきぞ悲し

き」という古歌に寄せて、

貧しく蓑のひとつさえ持て

ない悲しさを山吹の枝に託

したものだ、と聞かされて

自分の無学を恥じ、和歌の

道に精進したという伝説で

ある▼この古歌をもじって

替え歌を詠んでみた▼「七・

八分花は咲けども橘の実の

一つだになきぞ悲しき」

 

この替え歌の解釈:橘

(立正大学)は、一見する

と七学部・八学部もあり立

派な総合大学に見えるが、

よく見ると実のある学部が

一つもなく悲しいかぎりで

ある▼この替え歌のごとく

揶揄されないよう、どの実

も立派に育つよう橘の木を

大切に育てていきたいと

思っている。(H・S)

 

本学では、さまざまな視

点から一般に広く公開講座

を開催している。

 

平成22年度大学主催の公

開講座は、「ケアロジーカ

レッジ」と題し、4回に亘っ

て開講した。

 

1回目はミス・ユニバー

ス・ジャパン公式栄養コン

サルタントのエリカ・アン

ギャルさんを招いて、「コ

コロとカラダの最新エリ

 

人びとは今、希望を語る

指導者を求めている。そう

した時代状況の中で、いつ

も遥かなる理想を

掲げて前進し続け

た、立正大学第16

代学長(第55代内閣総理大

臣)・石橋湛山先生を仰ぎ

見、熱っぽく先生の理想に

 「はなさんとのひととき」

などと言うと、まるでタレ

ントの「はなさん」と個人

的な知り合いのように受け

取られてしまうかも…当然

それが狙いである。しかし

実は、昨年、仕事で2時間

ほど彼女と触れ合っただけ

(対談ですけど…)。その優

越感を少し表現してみた

生きた生涯を語る有識者が

多い。

 

このたび、立正大学石橋

湛山『卒業生への言葉』(昭

和43年3月発行)という冊

子が資料の中にあったと、

編集部から連絡を受けた。

その中で、立正大学の建学

の精神に触れ、鎌倉時代の

日蓮聖人の心優しい手紙を

紹介しながら「諸君がこれ

から就職する職業は各種各

様であろうが、…徹底した

研究と精進を続け、他の人

の真似のできないレベル

に、自己を練磨してほし

い!」という趣旨の一文に

めぐり合った。

 

先生が事あるごとに、「毎

日、1頁づつ、書物を読み

こなしなさい!」と繰り返

しておられたことを思い起

こすのである。

 

先生は終戦後、吉田茂内

閣で大蔵大臣に起用され、

進駐軍(連合国占領軍)の

要人と論戦を交えたとい

う。昭和27年に立正大学学

長就任を懇請されたときに

は通産大臣。その後、第55

代内閣総理大臣に推された

が病身となり、きわめて短

期間で潔く退いた。

 

が、その後、半身不随の

不自由な身体で国交の無

かった中国に渡り、周恩来

首相と語り合い、さらに毛

沢東主席らに日中国交回復

を提言した。国交回復の背

後に、身を捨てて行動を起

こした先生の尽力が基に

なっているのである。写真

の「東西一家和楽(の)春」

は、不自由な身の左手で揮

毫された先生の書である。

 

学長に就任された頃には

月曜日の朝、自ら講義を

行った。政務多忙な中での

精進に驚かされる。先生は

もともと宗教の世界に縁の

深い環境にあったが、ドイ

ツ観念論全盛期に早稲田大

学でアメリカ哲学を専攻。

就職先の『哲学雑誌』が廃

刊された後、独力で近代経

済学を学び「日本のケイン

ジアン(ケインズ経済学

者)」と称賛された。

 

先生は通勤する市電の中

で、毎朝・毎夕、英国の書

店が刊行した難解な経済学

の原書を読みこなしていっ

たという。

 「自ら、新たな道を切り

ひらく!」ということは、

できそうにないことだが、

石橋湛山先生はこれをやり

こなし、日本を代表する財

政論者となったのである。

 

今、日本は不況下にある

といわれ、出口はなかなか

開きそうにない。若人は希

望を持てないでいる。だが

その仲間に入って尻込みし

ていたのでは前進はない。

立正大学を巣立つ諸君!湛

山学長の青春を手本とし、

自分で新たな道を開拓する

意気込みで進んでほしい。

時代はまさに、そのような

人材を望んでいるのだ。

かったまでである(失礼!)。

 

その「ひととき」とは、

仏教学部主催の「仏教文化

公開講座」において「仏像

大好き少女」の草分け的存

在「はなさん」を招いて、

2人の同僚とともに「仏像」

をめぐるトークショー?を

行った際のこと。そのわず

かな経験だけで、はなさん

について語るのは憚られ

る。したがって、このコラ

ムは「ひととき」をめぐる

後日談的な「独り言」であ

る。

 

今回の講座の趣旨は、異

なる立場で「仏像」に関わ

る人たちが「<

わたし>

とっての仏像」を語り合う

ことで、今における「仏像」

の存在意義を浮き彫りにす

るというもの。終わってみ

るとむしろ、聴講者の反応

の中に、日本人にとっての

仏像の在り方が象徴的に表

れていると感じた。

 

特に興味深かったのは、

はなさんが「すてき」「セ

クシー」という言葉で仏像

の印象を表現していたこと

に、多くの人が少し違和感

を持ったということだ。

 

一方で、彼女の仏像に対

する想い入れと知識の豊富

さに皆が驚いた。その語り

を通して、彼女が自分自身

の眼と感性で仏像に対峙、

その印象を率・

直・

に・

語ってい

るだけであることを、皆が

了解していたはずである。

 

素直に仏像に出会い、そ

の印象を率直に語る彼女へ

の違和感は、仏像とは素直

に出会ったり率直に語った

りしてはならないものという

日本人の中に伏在する先入

観を鏡のように映し出して

いた。それは

「宗教」に対

する日本人の

一般的認識にも通じている。

 

はなさんには異文化的な

視点がある。それが微かな

違和感とともに、われわれ

にとっては当たり前である

がゆえに盲目な、日本人特

有の文脈に光をあて、それ

に気づかせてくれた。

 

あの「場」には自国の文

化を理解することの難しさ

と可能性が、水面に映る月

のように見え隠れしてい

た。ありがとう、はなさん。

カ・バイブル」をトーク

ショースタイルで。

 

2回目は本学OGで『乙

女美肌室』の著者・髙橋理

砂さんによる「きれいが輝

くセルフスキンケア」を

テーマに毎日のスキンケア

について実演形式での講

演。

 

3回目は本学文学部・金

井淑子教授が「自己へのケ

ア、記憶のケア〜傷を愛せ

る女(わたし)に〜」と題し

て講演。

 

4回目は、ビューティー

&ファッショ

ンエキスパー

トのイネス・

リグロンさん

と2010ミ

ス・ユニバー

ス・ジャパン

の板井麻衣子

さんのトーク

セッションを

開催し、いず

れの回も一昨

年を上回る多

くの反響をい

ただいた。

 

仏教学部の

講座は、本学

建学の日(10

月13日)に仏

教文化講座を

タレントのは

なさんを招い

て開催。「<

たし>

にとっ

ての仏像」を

テーマに、は

庭のすがたから〜」とし、

本学教授や外部の方など幅

広い方々が講師を務め、

様々な視点からの「つなが

り」について講演した。

 

経済学部は学部開設60周

年を記念し、「グローバリ

ゼーションの中のアジアと

日本の役割―東アジアの中

において、日本の未来を考

える―」をテーマにシンポ

ジウムを開催した。

 

当日は、「激動する国際

情勢と今後の日本につい

て」、ジャーナリストの田

原総一朗氏が基調講演。そ

の後のパネルディスカッ

ションは田原氏のほか、本

学教授や多数のパネリスト

を迎え、『会社四季報』の

元編集長・田北浩章氏が

コーディネーターを務め

た。講座は大盛況で、多く

の方が来校された。

 

また、経済学部は現在、

「金融市場と資産運用」と

題して、全11回の講座を学

外の講師を中心に開催中。

 

心理学部は品川区と共催

で「地域・暮らし・家庭の

人間関係を考える」を全体

テーマとする講座を学部の

教員が3回にわたり開催。

多くの方が「より良く生き

る」ための心理学的知識を

学び、日々の暮らしに活か

そうと熱心に受講した。

 

また、熊谷3学部(法学

部・社会福祉学部・地球環

境科学部)は、地域交流、

生涯学習支援を目的に合同

で開催した。

 「政権交代と私たちの暮

らし」をテーマに、各学部

の教員がそれぞれの視点か

ら講演した。

 

このように、本学は地域

に開かれた大学として様々

な講座を開講している。来

年度もご期待ください。

なさんの仏像への思いや感

性、疑問などについて本学

の教授陣が加わり、解りや

すく楽しく

トークを展開

した=下欄参

照。

 

文学部は統

一テーマを

「つながりあ

う〜様々な家

視点視点

湛山先生の「卒業生への言葉」

渡邊 

寶陽

(立正大学名誉教授)

秋田 貴廣(仏教学部仏教学科教授)

〈30〉

「はなさん」 

とのひととき

仏像への想いは様々

地域に開かれた立正大学

公開講座 多分野で

ケアロジー、仏教文化、国際情勢…

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2011年(平成23年)1月1日(6)第112号

立正大学の歴史資料を収集しています

底抜けの捻くれ者がもう二度と会ひたくないと言

ふとき悲し

菅野 

雄一(北海道)

どんよりとした顔並ぶ牛丼屋挑む顔して扉押した

篠崎 

央子(世田谷区)

悔しさで弱気になったら我が影と木漏れ日浴びて

二人三脚

石井美枝子(夕張市)

やわらかきお腹をかかえて寝る猫のかたちになっ

て私も眠る

ふうらいぼう(行田市)

お歳暮に三億円の宝くじジャンボな夢をわれはい

ただく

近藤 

邦巳(船橋市)

あれもこれもと荷物をかかえ帰る娘を見送る夕べ

上弦の月

金子 

敏衣(熊谷市)

〔評〕

 

菅野作品「底抜けの」。正直で良い人から「も

う二度と会いたくない」と言われたら、もちろん、

悲しく寂しい。が、それよりも、それも「底抜け

の捻くれ者」から言われた方が、比較にならぬほ

ど悲しいと歌う。正直で良い人よりも、おそらく、

ズバリと作者の本質を突くのだ。 

篠崎作品「ど

んよりと」。黙々と、それもあっと言う間に多く

が食べ終わる牛丼屋。女性ひとりで入るには少々

勇気がいるらしい。気合をいれ、扉を押してひと

りで入る作者をよく表す下句。 

石井作品「悔し

さで」。悔しさのあまり、もうどうなっても等と

思ったのだろう。そんな自分を励ます気持ちのよ

く出ている結句「二人三脚」。 

ふうらいぼう作

品「やわらかき」。いかにも気持ち良さそうな猫

の寝姿。眠ろうとして、ふとその姿を思い出した

のだろう。 

近藤作品「お歳暮に」。こんなお歳

暮もあるのだ。ふむふむ。まさにジャンボな夢。「い

ただく」がコミカルな味わいを出す。 

金子作品

「あれもこれもと」。新婚の娘が、あれもこれも頂

戴と持って帰る云々との詞書きを添える。「新婚」

を活かしたい。「あれもこれもと荷物をかかえ新

婚の娘帰るを夕べ見送る」など。参考に。

木犀の香に誘われて寺巡ぐり

東京都台東区 

関  

一教

法華太鼓背に深甚の御命講

神奈川県横浜市 

長崎 

円喜

里神楽お面を取れば父の顔

東京都大田区 

水口 

仁平

身に入し

むや樹木葬とふ話など

埼玉県東松山市 

佐藤  

寝に帰る鳥も秋の声のうち

神奈川県大和市 

今関十三里

庄屋跡牛馬つなぎし輪の冷ゆる

広島県広島市 

村越  

身無し子の背せなにそぼ降る時雨かな

神奈川県川崎市 

渡辺さち子

一人来し故里いづこ時雨来て

千葉県船橋市 

近藤 

邦巳

奥付けを読み継ぐ司書や去年今年

東京都練馬区 

西岡  

〔評〕木犀の

秋季の「寺巡ぐり」がこのように。

法華太鼓

東京池上本門寺の御会式は有名。宗徒

が昔のように今も。里神楽

村の神前で舞楽が行

われた。舞手は父だったという思い出を詠んだ。

身に入むや

秋深く寒さを覚えるころ、「樹木葬」

が言の葉に乗ったりしている。心境詠。寝に帰る

秋の夕ぐれ、自然の中での生き物の声をと思う

とき、烏を見かけた。「秋の声のうち」と。烏に

自己を投影した作。庄屋跡

江戸時代の庄屋(村

の行政事務をとりあつかった)の跡で、見学に訪

れた作者が、往昔をかく偲んでいる。身無し子の

この句、物語を秘めた作。一人来し

この句も

心境を語る。奥付けを

三十有余年にわたる立正

大学図書館勤務だったと、感無量の新年詠。

「光体考」

(平成12年度文学研究科国文学専攻修了)

浅間俊之

この一個の人間は

計り知れず小さい

宇宙を超える

と主張する人間の考えだって

狭小な凡人の世界観にすぎない

宇宙に輝く数えきれない星たちも

光源の力が強くなければ

見る者のところまで届かない

無から誕生した宇宙

光の帰るところも 

また無―

輝き続けようとしたものも

光源のみを力なく残すなら

時間も空間も持たず

世界から消滅する

誰からも認められない別世界の中で。

〔評〕

 

この「詩壇」の馴染み客、浅間君の詩に、今回は

かってに斧ふ

鉞えつ

を加えた。旗亭主人の特権だ。

 

題名「動けない光」を「光体考」に、二行目「計

り知れないほど」を「計り知れず」に、四行目「と

言われた」を「と主張する」に、五行目「凡人の狭

小な世界観では」を「狭小な凡人の……」に、第四

連の二行目「力なく光源のみを残すとき」にも加筆、

三行目「誰からも……」を最終行へと移した。同四

行目「世界から消滅する」の上には「光ながら――」

とあったのを、削った。

 

なぜか。作者を含め各自考えてほしい。自由詩の

「自由」も、技法上の約﹅

束﹅

であれば、〈演技〉的訓練

を(社会的訓練にひとしく)経なければ、本来の狙

いが発揮し難いのだ。言葉を三面鏡の前に立たせ、

自分を他人の目で見なおすこと。

 

全文平仮名書きの、さいとう 

よしまさ「非常心

と平常心」も面白かったが、平仮名書きにする必然

性がわからない。「こういんやのごとし」をなぜ漢

字混りにしないのか、わからない。もっと冷静で緻ち

密みつ

な〈計算〉が欲しい。厳しい基礎訓練の上での危

険な曲技にこそ、見物の喝采は湧く。

 

史料編纂室で

は、立正大学(立

正中学・高校・短

期大学部を含みま

す)に関するさま

ざまな資料を収集

しています。

 

広報誌などの学

内刊行物、時間割、

講義ノート、文書

資料、学生運動関

係等のビラ、写真

(アルバム)、記念

品、躍進歌など立

正大学の歴史に関

する資料がござい

ましたら、史料編

纂室にご寄贈もし

くは貸与いただき

ますよう、お願い

申し上げます。

☎03(3492)

2681

内線(4197・

4198)

 

今号(第112号)をも

ちまして、「詩壇」「俳壇」「歌

壇」は終了させていただく

ことになりました。

 

12年間、本欄を愛してく

ださいました皆様に深く感

謝いたしますとともに、こ

れからも「立正大学学園新

聞」を育てていただきます

よう、よろしくお願い申し

上げます。

◆新企画

☆スナップ写真

 

学生時代の思い出の一枚

(コメントを添えて)

☆漫画(4コマ等)

 

以上の企画へのご応募を

お待ちしています。

 

なお、写真投稿に際して

ご本人以外の方が写ってい

るものは、その方の了解を

得てください。

 

氏名、学部、学科、学年

(卒業生は卒業年)、住所、

電話番号を明記の上、ご応

募ください。

〔宛先〕

 

〒141-

8602

 

東京都品川区大崎4-

-

16

立正大学政策広報課

学園新聞担当

〔Eメール〕

 

[email protected]

〔締切〕

 

平成23年1月25日必着

「詩壇」「俳壇」「歌壇」終了いたします新企画に ご応募ください

「子どもたちの

笑顔につつま

れて…♡」

〈写真〉

勝 

美由紀

 (平成17年度社

会福祉学部人間福

祉学科卒)

「Dolce」〈写真〉 山川 萌美 (社会福祉学部社会福祉学科1年)

父母・

卒業生 

   

から

学生 

 

から

112号.indb 6112号.indb 6 2011/01/13 10:41:112011/01/13 10:41:11

Page 7: 南投手 プロで活躍へ - 立正大学...12月初旬には熊谷 警察の一日署長を務め、さ 南投手 プロで活躍へ 立正エコ堆肥プロジェクト ... 12日

(7)2011年(平成23年)1月1日 第112号

お問い合わせは立正大学入試センター 03-3492-6649

2月全学部入試一般入学試験

5

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27 28

3 4 5

21前期試験日程

後期試験日程

●前期出願期間※消印有効1/5○~1/25○水 火

インターネット:1/12○~1/26○17:59まで 窓口:1/26○※大崎キャンパスのみ水 水 水

112222222222

19

18888日程

●後期出願期間

インターネット:1/29○~2/14○23:59まで 窓口:2/15○※大崎キャンパスのみ土 月 火

1/18○~2/12○土火※消印有効

心理学部が変わります !! 対人・社会心理学科

を開設

●3月試験試験日(3/4○)の出願期間金

2/15○~2/24○火 木 ※消印有効

インターネット:2/17○~2/25○ 窓口:2/25○※大崎キャンパスのみ木 金 金17:59まで

前期:1/5○~1/14○水 金 ※消印有効

中期:1/17○~2/11○月 金 ※消印有効

後期:2/15○~3/10○火 木 ※消印有効

●センター試験利用入試の出願期間(郵送のみ)

高大の学びを説明

㊤岡崎先生の講演を熱心に聞くご父母㊦個人面談会

◆図書館インターンシップ

 

昨年9月25日、神奈川県

立城山高等学校の生徒8人

が学術情報サービスセン

 

昨年10月31日、学園祭開

催中の大崎キャンパス石橋

湛山記念講堂で立正大学橘

父兄会主催・キャリアサ

ポートセンター後援の「父

母のための就職講座

2010」が開催されまし

た。

 

当日は300人を超える

父母の皆様に出席いただき

ました。一部ですが、学生

本人も同席し、昨今の就職

事情やキャリア支援への熱

意を物語る一面を感じとる

ことができました。

 

開会に先立ち、亀井玄栄

副会長の司会進行で当日の

内容説明が行われました。

 

岩渕昌之橘父兄会会長、

下垣伸吉キャリアサポート

センター長の挨拶の後、約

90分間、質疑応答も交えて

講演が行われました。

 

テーマは、「親として、

わが子の就活を支える5つ

のこと」と題して、岡崎洋

先生(株式会社岡崎人事コ

ンサルタント

代表取締役社

長・立正大学

非常勤講師)

の講演を実施

しました。岡

崎先生は、授

業科目「キャ

リア開発基礎

講座」の担当

講師です。

 

岡崎先生の

講演内容は、

概略以下の5点です。

①就職活動の流れを知って

スポンサーになろう

②企業はどんな人材を求め

ているのか知っておこう

③「適職探し」への支援

④まずわが子の話に耳を傾

けよう

⑤親こそ身近で究極のコー

チ 

今回の講演で、父母の皆

様にご理解していただきた

い内容として、以下の点が

挙げられます。(配付資料

より抜粋)

◆話を聴くときのポイント

は?

「親に相談してよかった」

と思われるために

①話してくれたことを受け

止める 

②子の話を否定せ

ず、受け止める 

③子が感

じていることに共感する

④子の気持ちの整理を手伝

う 

⑤自分の気持ちを伝え

る 

⑥その後を見守る

◆学生との信頼関係を築く

には

①「気持ちを聴く」こと

②「うなずき、相槌」は傾

聴の第一歩 

③「プラスの

ストローク」で返す 

④共

感しながら、深める「発問

力」

◆「相談しても無駄だ」と

思われないために(以下の

行為はしない)

①話を聴かずに、励ます

②話を聴かずに、決めつけ

る 

③いきなり叱りつける

④問題を軽視する 

⑤逆に

愚痴を言う 

⑥責任逃れを

言う

 

父母の皆様には、今後、

わが子の就職活動を親とし

てどのように支えるべき

か、理解いただけたと確認

致しました。

 

第2部では、キャリアサ

ポートセンター職員と父母

との個人面談が開催され、

講師の岡崎洋先生をはじめ

キャリアサポートセンター

職員8人が約75組の父母の

熱心な質問に答え、有意義

な時間となりました。

 

就職活動は、私たちキャ

リアサポートセンター職員

による様々な形での学生支

援に加え、各家庭での対話

等の理解があってこそ、初

めて学生は納得のいく就職

活動に臨めるものと本日の

講座を通じて改めて認識し

た一日でした。

(大崎キャリアサポートセ

ンター課長鈴木和弘)

ター(図書館)のインター

ンシップに参加しました。

 

インターンシップでは、

ICTを駆使したカウン

ター業務やレ

ファレンス業

務、書籍の装備

実習作業などを

体験、「図書館

学」の特別講演

を実施しまし

た。大学図書館

のカウンター業

務以外の目に見

えない様々な業

務体験を通し

て、生徒自身の進路形成と

図書館業務の社会的文化的

役割を伝えました。

◆心理学部体験授業

昨年10月7日・14日・28

日の3回にわたり、神奈川

県立城郷高等学校の2年生

14人が心理学部「認知心理

学(山村先生)」の授業に

参加しました。

 「誤った進路選択をさせ

ないために大学で学ぶ心理

学とはどのようなものか」

をコンセプトに、大学の正

規授業体験と併せ、高大接

続教育プログラムを設定。

 

初回は「大学を知ろう」

をテーマに施設見学と学部

紹介。2回目は「高大の学

び」をテーマに高等学校の

基礎教育の重要性を説明。

 

最終回は、「キャリア教

育」の視点から、自分自身

を知る、自分磨きの重要性

について講義を行い、早い

段階での大学授業体験を通

して大学での学修意義を伝

えました。

父母のための就職講座2010“親の心得„ を学ぶ

75組の父母と面談

進む高校・大学連携

 

高校生が図書館インターンシップと

  

心理学部の授業を体験

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2011年(平成23年)1月1日(8)第112号

本校生徒が活躍する2つの弁論大会

 「中学」と「仏教主義学校連盟」

  

響く若者のメッセージ

美術は経験から考え自分の答えを発見する

美しい作品を いっぱい鑑賞し  豊かな感情の人に

小学生時代から空手道世界大会で3位校内では弓道部に所属

文武両道でがんばる

 

テレビの某CMに、乳母

車が下り坂を自動コント

ロールで降り、母親の手元

までたどり着くというシー

ンが登場するが、笑顔の母

親、乳母車を追いかけてき

て、そのテクノロジーに驚

嘆している男性に「こんな

とき、笑えるのか?」と疑

問を感じた。違和感があり、

リアリティーが伝わってこ

ないのである。

 

乳母車は母親自らの手で

押すことで初めて子供にも

愛情が伝わるのではない

か。我が子を少しでも揺ら

さないよう、道の凸凹を踏

まないように気遣いながら

押していく。そして安心し

きって眠る我が子に向ける

笑顔にこそリアルさを感じ

るのである。

 

一方、某テレビ局の

ニュースバラエティーで

は、レポーターが手作りの

資料を基に解説している。

小学校の工作のような完成

度の低いものでも、一所懸

命説明しているレポーター

はとても微笑ましい。

 

某CMの方は、自身の会

社のテクノロジーが強調さ

れるあまり、乳母車内の赤

ん坊をないがしろにしてし

まっている。一方、ニュー

スバラエティーの方は視聴

者が何を求めているのかを

十分にとらえた結果だろ

う。時代がどんなにハイテ

ク化しても失いたくないも

のはある。

 

機械化、自動化による便

利さの反面、それと引き替

えに失われていくものの代

償は意外と大きいものかも

しれない。

 

新年を迎え、改めて考え

てみたい。

 

本校には、2つの弁論大

会があります。

 

一つは、中学弁論大会で

す。昨年は20回を迎える記

念大会となりました。

 

各クラスから代表1人を

選出、1年から3年までの

15人が弁論を競います。

 「将来の夢」「命の大切さ」

「私の趣味」など、それぞ

れが生きることの大切さを

熱く語りました。

 

昨年は3年の河野裕明君

が論題「悩みと幸せ」で最

優秀賞に輝きました。

 

もう一つは仏教主義学校連

盟弁論大会です。仏教を建

学の理念とする加盟校17校

 

東京芸術大学美術学部彫

刻科を首席で卒業し、大学

院修了後、6年間フランス

に留学しました。

 

そこで、彫刻という枠を

超えた現代美術という新し

い芸術表現を学びました。

年に数回展覧会を開催し、

作品を発表しています。

 

帰国後、本校に勤務し、

の代表者が弁論を行います。

昨年で27回を迎えました。

 

学校によっては弁論部が

あるところもあり、その部

員が出場して上位の賞を獲

得していきます。

 

昨年は本校の高2・高杉

晃央君(「この生徒に注

目!」欄を参照)が「前を

見つめて」という論題で、

見事、第2位入賞に輝きま

した。

 

どちらの大会も、11月下

旬に立正大学石橋湛山記念

講堂で開催されます。現代

社会の中で、若い中高生が

何を考え、訴えたいのかと

いうメッセージが胸に響き

ます。

 

こういう時代だからこそ

多様な価値観を理解しあっ

て、明るい未来へとつなげ

ていくのが我々の使命と言

えるでしょう。

 

このような意義のある大

会が、今後さらに充実した

ものとなり、永続していく

ことを願っています。

 

小学生から空手道を習い

始め、中学3年の時、全日

本大会で準優勝しました。

 

その成果が認められ、そ

の年にロシアで行われた世

界大会に出場、3位入賞を

果たしました。

 

今は、世界の王者になる

ことを目標として練習に励

んでいます。

 

校内では弓道部に所属し

ており、東日本大会出場も

果たしています。

 

また、学習面でも常にク

ラスの上位に位置し、まさ

に文武両道で、充実した高

校生活を送っています。

現在は中学1年生の担任を

務めています。昨年の文化

祭も舞台や校内装飾を中心

に、生徒と一緒になって飾

り付けを行いました。

 

美術は、経験の中から考

え、自分の答えを発見する

行為です。美術で学んだも

のを日ごろの行動にも自己

を表現する力として生かし

てほしいと思います。

 

また、美しい芸術作品を

たくさん鑑賞して、豊かな

感情をもった人間に成長し

てほしいと願っています。

■ 中学入試要項 ■ 高校入試要項

吉川 

秀先生 美術科

高2 

高杉 

晃あき

央お

くん

この生徒に注目!

この生徒に注目!

112号.indb 8112号.indb 8 2011/01/13 10:41:322011/01/13 10:41:32

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(9)2011年(平成23年)1月1日 第112号

見事優勝した淞南サッカー部

生徒たちに話す高さん

熱心に清掃活動をする淞南高の生徒たち

広島東洋カープに入団する中村恭平選手(写真提供/富士大学)

開星を相手に闘う決勝戦

全国高校サッカー島根県大会見事!3年連続優勝

揺るぎなき全員サッカー

 

心・技・体の全てで相手を突き放す

北朝鮮からの脱北者

 

高さんの講演会開く

卒業生初のプロ野球入り中村恭平さん広島へ

本校出身の坂田精二郎氏立正大野球部の新コーチに就任

心込め地域清掃

学校挙げて参加

 「冬の全国」という夢の

舞台を賭けた決勝戦は、攻

撃的なスタイルを80分間貫

き通した立正大淞南が破壊

力のあるアタックを思う存

 

昨年9月17日、北朝鮮か

らの脱出者である高政美

分に披露し、大量8ゴール

を奪って圧倒。完勝で、見

事3年連続11度目の優勝を

果たした。

 

昨年11月14日、出雲市の

浜山公園陸上競技場で行わ

れた全国高校サッカー選手

権島根県大会。前半6分、

左サイドの小田君(3年)

が見事な個人技で先制する

と、9分、17分には新里君

(3年)がゴールを奪い、

前半を3対0で折り返す。

 

後半に入っても、全体が

連動したプレスは厳しさを

増し、奪ったボールをシン

プルに前線へ運ぶと、持ち

味であるドリブルとワン

ツーを融合させた多彩なパ

スサッカーで相手の裏へと

入り込む。

 

伝統の淞南サッカーは、

大舞台でもブレることはな

く、個々が忠実に役割を全

うし、後半4分、5分と立

て続けに池田君(3年)が

2得点。8分には加藤君(3

年)、さらに交代で入った

勝部君(3年)も27分、31

分に2点を奪うなど、5

ゴールを決め突き放した。

 

守備陣も稲葉君(2年)、

竹内君(3年)、中村謙君(3

年)を中心に終始安定した

プレーで、相手に付け入る

隙を与えなかった。

 

高さ、運動量、判断力、

球際の強さ、ゴールを与え

ないという気持ち、「心・技・

体」の全てにおいて淞南の

方が勝っていた。

 

昨年10月28日の日本プロ

野球ドラフト会議で、本校

を平成18年度に卒業、富士

大学に進学した中村恭平選

手(投手)が、広島東洋カー

プから2位指名を受けまし

た。

 

過去にもドラフトの注目

選手として名前が挙がった

卒業生はいましたが、中村

選手は卒業生初のプロ野球

チーム入団で、感激してい

 

一戦一戦、成長を重ね、

自分たちのサッカーを研ぎ

澄ませていった淞南。決勝

戦はまさに〝立正大淞南 

揺るぎなき全員サッカー〞

の凄みが随所に表れた戦い

だった。

(コ・ジョンミ、日本名・

千葉優美子)さんの講演会

が開かれました。

 

人権教育の取り組みとし

て脱北者が小中高校で講演

するのは、全国でも初めて

の試みでした。体験した人

にしか語れない北朝鮮での

体験には、生々しくも切実

な命の尊厳への思いが込め

られていました。  

 

北朝鮮の病院に収容され

劣悪な環境の中に閉じこめ

られた兄と再開した時の話

には、人として、家族とし

て、人間が人間としてどの

ように生き、またどのよう

にお互いの命の重さを受け

止め、支え合って生きてい

くべきかを考えさせられま

した。  

 

高さんは「北朝鮮には日

本に帰りたくても帰れない

人がいることを忘れないで

ください」と訴えかけまし

た。そして最後に「若いみ

なさんが、これからの日本

をしっかりと作っていって

ください」という心のこ

もったエールをくださいま

した。

ます。  

 

中村選手は入学当初、現

在の身長とはまったく違う

150㎝台で、3年間で大

きく身長が伸びたため、成

長痛で高校では思うような

結果を残すことができませ

んでしたが、大学で大きな

飛躍を果たしました。

 

中村選手は高校卒業後も

毎年、年末の大学の練習が

終わるとすぐに高校に挨拶

に尋ねてきてくれ、後輩た

ちにいろいろアドバイスを

くれるなど、選手の良き見

本となっていました。

 

入団後は持ち前の強い気

持ちを前面に出した気迫の

ピッチングで、相手バッ

ターを次々に倒してくれる

ような選手に成長すること

を期待しています。

 

立正大学硬式野球部に1

月から新しい指導者が加

わった。

 

社会人野球のシダックス

からセガサミーで長く現役

を続けた坂田精二郎コーチ

だ=写真(岩瀬孝文氏撮

 

本校の近くには国宝「神

魂神社」や「出雲風土記の

丘」などがあり、全国各地

から多くの観光客や視察・

調査の方々が来られます。

 

学校がある大庭町内では

普段から綺麗な街づくりが

影)。坂田氏はかつて野村

ID野球の教えを受けた逸

材。技術とともに社会人野

球で得た頭脳プレイの野球

を伝えたいと願う。

 「野球は奥が深い。長く

やっていると特にそれを感

じます」。さらには「今は

昔と違って考え抜いた野球

が基本。その教学の一体が

必要な時代です」と、野球

は頭を使った方が俄然面白

いと語る。

 「生活面と学業を含め、

選手たちを人間的に成長さ

せることを大切にしながら

指導していきたい。それが

私の義務です」と、力説す

る。熱き想いでいっぱいの

坂田新コーチだ。

◆プロフィール

1974年7月30日生ま

れ。大阪府吹田市出身 

南学園高(現立正大淞南高)

↓立正大↓シダックス↓セ

ガサミー。身長180㎝、

体重86㎏。捕手、右投げ左

打ち。97都市対抗野球若獅

子賞、99日本選手権最優秀

選手賞。

徹底されています。また、

地域の皆さんに感謝の気持

ちを表す活動の一環とし

て、日常的に取り組む学校

周辺の清掃活動のほか、地

元自治会主催のクリーン

キャンペーンへの参加や独

自の地域清掃活動などを

行っています。

 

当日は、雲ひとつ無い青

空が広がり、絶好の清掃日

和となりました。開始前に

は、ボランティア担当教員

から「地域社会の一員とし

て、地域の皆さんへ日ごろ

の感謝の気持ちを込めて清

掃をしましょう」との挨拶

がありました。

 

そして、校長をはじめ参

加者は学校周辺を拠点に10

コースに分かれて清掃を開

始しました。

 

1時間あまりの清掃活動

も終盤に近づき、全校生徒

が集めたゴミの量も大分増

えてきました。

 

地域の皆さん、そして学

校を訪れる方に気持ちよく

来校していただけるよう、

生徒・教職員は最後まで心

を込めて清掃を行い、ゴミ

袋9個分に相当するゴミを

回収しました。

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2011年(平成23年)1月1日(10)第112号

期待の1年生左腕井上投手(法1・PL学園高)

マリーンズのキャップがよく似合う南投手(法4・県和歌山商高)

健闘したサッカー部

東都大学連盟のドラフト指名選手たち。南投手は左から2番目

快速トライをみせる立正大

シリーズ

シリーズ

きらりきらり 課 外活動活動きらり 課 外活動

和をもって勝つ

ソフトテニス部

今春 2部優勝

そして秋へ!プロ入り南投手に続け

まず昇格

ラグビー、サッカー

内外野に1、2年生

 

布陣は手堅く

 

アメフト部は創立が19

73年で、およそ38年の歴

史があります。

 

選手24人で臨んだ201

0年は、関東3部Dブロッ

ク1勝3敗でリーグ4位の

成績でした。しかし主力は

1、2年生、そのうち高校

◆歴史 

昭和

32年設立。平

成20年に大崎

キャンパスで

活動していた

Ⅱ部軟式庭球

文・写真/岩瀬孝文(立正大学スポーツ広報

スポーツジャーナリスト)

アメリカンフットボール部アメフトの経験者が9人と

若いチームで、昨秋は上昇

への布石のシーズンとなり

ました。

 

学業優秀なアメフト部は

『行学二道』をしっかりと

歩んでいます。地球環境科

学部の大学院に昨年の2人

に加え本年も1人が合格し

ました。就職

も抜群で警視

庁イーグルス

ではOB3人

が活躍してい

ます。

 

週4〜5回

の練習は陸上

競技場人工芝

グラウンドで、さらにスポ

ーツキューブ内のマシンル

ームを効果的に活用、選手

たちは、そこに『ベンチプ

レス』が欲しいと願ってい

ます。

 

真夏と真冬はオフで、試

験勉強と試合遠征費などを

稼ぐアルバイトに集中。夏

合宿は長野市飯綱高原で行

い、強豪法大との練習試合

がいい刺激になりました。

 

顧問の位田先生(法学部・

行政法)は立命大出身でア

メフト技術に詳しく、ゼミ

には部員が2人在籍してい

ます。

 

時松副顧問(法学部事務

室)はプロボクシングの東

日本新人王に輝いたファイ

ター。岩瀬監督GMは法学

部で「スポーツ法」と「メ

ディア・マスコミ論」を教

えており、五輪金メダリス

トのメンタリティやドーピ

ング問題の重要性などを伝

えてくれます。

 

アメフト部は1990年

代に関東2部3位まで進出

し1部を狙っていました。

その後、経済・経営・文学

部の大崎移転で部員が減少

し、4部まで降格。そこか

ら3部へ復活、いよいよ2

部へ!これからが本当の勝

負、皆さんの入部を心待ち

にしています。

◇立正大学アメフト部公式

HP

http://blogs.yahoo.co.jp/rubulldogs/M

YBLOG/

yblog.html

(法学部法学科3年横手拓

也=群馬県立前橋西高出身

次期主将兼体育会委員長)

明るい笑顔あふれるアメフト部

チームカラーは立正グリーン

部と合併し、現在に至って

います。

◆拝見録 

部員は大崎キャ

ンパス12人、熊谷キャンパ

ス12人の計24人です。ソフ

トテニスが大好きな集団

で、関東学生リーグ戦優勝、

昇格を主たる目標として

日々の練習に取り組んでい

ます。

◆部室の特徴 

トロフィー

や賞状などが多数、飾られ

ています。また、ミーティ

ングの場として部員が意見

交換を行っています。

◆先輩から受け継いだモノ

代々「和をもって勝利を成

す」をモットーに活動して

います。全員仲良く、互い

に尊重し、助け合う、そん

な関係を受け継いでいけた

らと思います。

(法学部3年山谷良紀=私

立武蔵越生高等学校出身)

若いチーム、2部昇格へ期待

 

一昨年の今頃は硬式野球

部大学日本一の歓喜の余韻

に浸っていた。そのことを

思えば昨秋の成績はなんの

その、明日への布石の時期

である。気持ちを新たに今

後の野球部に期待したい。

 

開幕から2週連続で勝ち

点を落とし、そこからの復

活と優勝への王手は見応え

あったが逆転優勝ならず、

最終的に4位に沈んだ。

 

しかし、1年生バッテリ

ーの山口(法1・木更津総

合高)と吉田捕手(法1・

日大三高)、山本(法1・

四日市工高)、左腕井上

(法1・PL学園高)、指

名打者の原田(法1・天理

高)を加えて、内外野に1、

2年生を配置した布陣は手

堅い。

 

内野の上地(法2・浦添

商高)、長谷川(法2・青

森山田高)、日置(法2・

堀越高)そして強肩中堅手

の伊藤(法2・鶴岡東高)

などが大活躍をみせた。そ

こに打線がかみ合えば連勝

は十分に可能だ。ひと冬越

えた今春の復帰が待ち遠し

く感じられる。

 

目指すは今春の2部優勝

と1部復帰、さらに秋には

東都1部優勝と明治神宮大

会2度目の制覇だ。

 

また、昨年10月には4年

生エースの南投手(法4・

県和歌山商高)はプロ野球

ドラフトで千葉ロッテマリ

ーンズに2位指名を受けて

入団契約した。ドラフト記

者会見(熊谷A101教室)

には18社約40人の記者とカ

メラマンが訪れ、見守った。

 

その後、神宮で行われた

東都リーグの会見で「すぐ

に練習を再開します。いず

れは同じ東都

の小池君(青

学大)にボー

ルを受けてほ

しいと思いま

す」と仲間を

気づかうコメ

ントを出していた。

 

全勝で関東大学2部リー

グを制したラグビー部は関

東リーグ1部2部入れ替え

戦に進み、立正大17対45拓

大と敗れて関東1部昇格を

逃した。

 

また実力が向上したサッ

カー部は東京都1部リーグ

を2位で通過しつつも、関東

2部昇格決定戦で日大に2

対0と完敗、残念ながら関

東2部昇格はならなかった。

練習風景

部室にて

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(11)2011年(平成23年)1月1日 第112号

豚汁うどんを売る学生たち

(橘花祭)

手話サークル「わたぼうし」

(星霜祭)

取材に笑顔で答える清水さん

FM79. 5に生出演した奥脇さん㊨と髙木さん

人形劇を披露する児童文化研究部(橘花祭)

学生に語りかける魔裟斗氏(橘花祭)

講演する名波浩氏(星霜祭)

ミス立正に輝いた白濱彩乃さん=文学部史学科1年(橘花祭)

餅つきをする熊谷地理研究会(星霜祭)

自主性を尊重努力した分だけ成長

大崎・橘花祭『喜躍』

熊谷・星霜祭『創造トリップ』

華やかに学園祭

ラジオ出演も

応援〝団長〞清水さんTVに

グリーが東京都で金賞

全国大会への

推薦はならず

経済学部経済学部  戎戎えびえ び

野野すのす の

ゼミゼミ

文学部史学科1年(ボランティアサークルRing・考古学研究会)

鶴岡 友也(乙女座)さん=東久留米総合高校出身◆ 将来の夢は…博物館学芸員(考古学の知識を生かしたい)

◆ 大学生のうちにやっておきたいこと…海外旅行

 

昨年10月、大崎キャン

パス(橘花祭)は『喜躍』、

熊谷キャンパス(星霜祭)

 

本学応援指導部代表の清

水南緒さん(社会福祉学部

社会福祉学科4年)が、昨

年10月21日放送の「こんに

ちはいっと6けん」(NH

 

本学グリークラブは、9

月に開かれた第65回東京都

合唱コンクール大学部門に

出場、金賞を得ました。

 

これまで全国大会に10年

 

私たちのゼミナールでは

戎野先生のご指導の下、主

に労働経済学について学ん

でいます。

 

戎野先生は学生の自主性

を重んじておられ、授業は

基本的に少数のグループに

分かれてのディスカッショ

ン形式で行われます。年間

の授業予定や授業方針に関

しても学生間で話し合いま

す。

 

話し合いの結果に基づ

き、ゼミ大会への出場や、

他大学・社会人との交流会

(明日知恵塾)への参加、ゼ

ミ合宿等を行ってきました。 

先生から一方的に教えら

れるのではなく、先生を交

えて学生同士でよく意見を

述べ合います。そのため、

先生から教わることはもち

ろんのこと、学生からも学

ぶことがたくさんありま

す。私たちのゼミナールの

良さはここにあります。

 

例えばゼミ大会は、テー

マ決定から進め方、スケ

ジュール管理まで全てをグ

ループごとに話し合って決

めます。昨年のゼミ合宿も、

充実したものにするため

に、行き先はもちろん、予

算や時間の配分まで全員で

意見を出し合い、予定を立

てました。

 

そこでのディスカッショ

ンを通じて、各自、いかに

うまく、自分の考えを説明

するか、どうしたら相手を

より理解できるかを心がけ

ることになり、話を聞く力、

理解する力、発言する力が

身につき、コミュニケー

ション能力やプレゼンテー

ション能力が向上しまし

た。

 

同時に論理的思考や分析

能力を磨くこともできま

す。そして、グループ行動

を通じて、人の立場に立っ

て考えること、協力するこ

との重要性を学び、協調性

を育むこともできたと思い

ます。

 

戎野ゼミナールでは、そ

の授業形態から、努力した

分だけ自己成長に繋がり、

やりがいや向上心を持って

授業に取り組むことができ

ます。私自身、ゼミ長を務

め、様々な意見や価値観を

知って、人の気持ちを汲み

取ることの大切さを学びま

した。

 

就職活動についても、学

生が自分に足りないもの、

不安に思っていることを報

告し合い、それらを解決す

るための授業が行われるの

で、しっかり対策をとるこ

とができます。

 

充実した大学生活を送り

たい学生や、物足りなさを

感じている学生、将来に不

安を抱いている学生には最適

のゼミナールだと思います。

(経済学部3年磯野雅和=千

葉県立士気高等学校出身)

合宿先で全員集合

ゼミの発表風景

は『創造トリップ』をテー

マに、学園祭が、両キャン

パスで華やかに開催されま

した。

 

開催にあたり、FMラジ

オ・NACK5に橘花祭実

行委員会委員長の奥脇大基

さん(文学部文学科4年)

と星霜祭実行委員会副委員

長の髙木瞳さん(法学部4

年)が生出演し、両キャン

パスの学園祭の魅力を語り

ました。

 

熊谷キャンパスでは、熊

谷地理研究会が昨年、福島

県に集落活性化事業で訪れ

た、いわき市より13人が参

加し、福島中央テレビが取

材の中、学生たちが田植え

から収穫まで携わったお米

で餅つきを行いました。お

餅は、来場した地域の方や

学生たちに提供されました。

 

また、学生健康保険互助

会還元事業として、大

崎キャンパスは魔裟斗

氏(元K-

1WORLD

MAX世界王者)、熊

谷キャンパスは名波浩

氏(元サッカー日本代

表)による講演が大盛

況の中、行われました。

K総合)で紹介されました。

 

清水さんは大学では珍し

い女性リーダーで、昨年の

硬式野球部の試合では、神

宮球場で大きな声で指揮

し、注目を浴びました。

連続出場していますが、今

回は、全国大会への推薦を

受けることはできませんで

した。連続記録は一時途絶

えますが、次のステージに

向け、新たなスタートを切

りました。今後の活躍が期

待されます。

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2011年(平成23年)1月1日(12)第112号

編集/立正大学政策広報課新聞編集係 電話/ 03(3492)5250 ホームページ/ http://www.ris.ac.jp/

森木麻菜美さん

井上ゆかりさん

竹本健人さん

中村仁美さん

家﨑晶さん

石橋晃さん石田顕成さん

ファイト中の嶋田さん(左)

海外で活躍した学生アンケート

特   

学生記者、モデル、投稿原稿な ど学生の皆さんの応募をお待ちし ております。こちらにメールして ください。 E-mail [email protected]

経営学部1年 嶋田 翔太 さん

小学校2年からキックボクシング練習は週5日「K-1で有名選手に」

「失敗恐れず挑戦」学ぶ

「今後の可能性」に自信

語学力の大切さを痛感

◆井上ゆかりさん

(文学部文学科4年)

①ニュージーランド

②韓国や中国からの留学生

と一緒に英語の授業を受け

ました。ホームステイをし

てニュージーランドの文化

や自然に触れました。

③積極的に失敗を恐れず挑

戦する意志の強さが必要な

ことを学びました。今回得

たコミュニケーション能力

を仕事に活かしたいです。

(横浜市立南高等学校出身)

◆家﨑晶さん

(文学部史学科3年)

①スリランカ

②ワスゴムワ国立公園周辺

で、NPO・現地考古局員・

住民と遺跡情報の聞き込み、

位置確認、測量・写真撮影、

図面作成やその報告、学校

の啓蒙活動を行いました。

③破壊の危機にあった遺跡

のために一学生として貢献

できたことは、自分が誰か

あるいは何かのために役立

てるとの自信がつき、今後

の可能性へと踏み出せる勇

気に繋がりました。

(新潟県立新井高等学校出身)

◆中村仁美さん

(経済学部3年)

①インド

②3都市(デリー、コルカ

タ、バラナシ)でホームス

テイをし、インドでの生活

を体験しました。また、マ

ザーテレサ施設で様々な国

籍の人たちと介助のお手伝

いをしました。

③もっと英語力があればス

ムーズに意思疎通が図れて

いたと思い、次回海外へ行

く時には、英語力をブラッ

シュアップする必要がある

と思いました。次回はより

充実した旅にしたいです。

(埼玉県立春日部女子高等

学校出身)

◆竹本健人さん

(経営学部2年)

①中国

②語学研修で週5日授業を

受け、休日には中国の学生

がお寺などに連れて行って

くれました。

③言語や文化の違いを肌で

◆石橋晃さん

(社会福祉学部人間福祉学

科4年)

①オーストラリア

②シドニーの幼稚園で4週

間、ボランティア活動をし

ました。子ども、先生、親

……異国の幼児教育を観察

し体験して、日本の保育・

幼児教育との違いを肌で感

◆森木麻菜美さん

(社会福祉学部社会福祉学

科3年)

①アメリカ

②2週間ホームステイし、

小学校でティーチングアシ

スタントを務めました。テ

スト採点、質問対応のほか

日本の文化も教えました。

③ボランティアは相手の意

向を聞くだけでなく、自分

のできること、したいこと

を相手に伝えることも大切

で、それが「コミュニケー

ション」だと感じました。

(茨城県立古河第三高等学

校出身)

◆石田顕成さん

(地球環境科学部環境シス

テム学科3年)

①オーストラリア

②環境保護活動、主に植林

をしてきました。また、外

国人と共に生活し、英語力

を向上させ、文化の違いに

直接触れ合いました。

③植林を通して、環境問題

の知識が深まりました。英

語が上達する最上の方法は

積極的に話しかけることだ

と学びました。考えるだけ

でなく行動し、何事にも取

り組んでいきたいです。

(石川県立野々市明倫高等

学校出身)

感じることができました。

また、外食やタクシーを利

用する際に言葉の壁に苦し

みましたが、たくましくな

れた気がします。

 (私立東京農業大学第三

高等学校出身)

じました。

③「本当の自分」を見つけ

ることができました。たく

さんの人と出会って、自分が

心から望んでいた道を歩む

べきだ、と気づかされました。

(群馬県立桐生女子高等学

校出身)

①研修先②海外でやってきたこと③海外で学んだこと ・活かしたいこと

★アンケート項目★

 

高校3年生の時にK―1甲

子園で準優勝に輝いた嶋田さ

ん。幼稚園で空手を始め、小

学校2年時にキックボクシン

グに転向した。

 

現在は父親の開くジムで練

習に励む日々を送っている。

練習は週5日、1日4時間と

ハードだ。

 

キックボクシングを通し

て、「自分に自信が持てるよ

うになり、同時に上下関係の

大切さを学びました。生活全

てがキックボクシングに繋が

るようになると、食べ物や寝

る時間も気にします」。

 

前を向いて、自己管理も

しっかりできる学生だ。

 

大学に進学した理由は、

「様々な人と接して、交友関

係を広げ、そこからたくさん

のことを得るため」と話して

くれた。

 

将来の夢は「もちろん、K

―1で有名選手になること」。

 

練習がない日は友人と遊ん

だり、スポーツ観戦を楽しん

だり、メリハリをつけた学生

生活を送っている。

 

まだまだ伸び盛りの嶋田

君。今後も彼の活躍を追い続

けたい。

(私立西武台高等学校出身)

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