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(第 3種郵便物認可 ) ネ申 尾畢 (′ ■)
関学大ワンゲル部
山岳信仰の盛んな地域として名高い長野県北部で、
戸隠神社
(長野市)周辺にある古道などを整備し、
自然を楽しみながら歩ける長距離の歩道
「ロングトレ
イル」のコースにしようと、関西学院大学
(西宮市)
のワンダーフォーゲル部や環境省などでつくるプロジ
ェクトチームが17日、現地で本格的な調査を始める。
(阪口真平)
整備を想定する
コースは
おおむね古道をなぞり、長
野
・飯縄山の麓付近を起点
に、新潟県と長野県の県境
にまたが
る融鰐
山
の麓
に
あ
る小
谷温
泉
へと
つな
が
る。道中は雨飾山に加え、
高妻山、妙高山、火打山と
日本百名山の4峰の麓を通
り、全長60計以上となる。
発起人は戸隠神社
の近く
で山小屋を50年以上経営す
る里野龍平さん(77)o20
15年に妙高戸隠連山国立
公園
が誕
生
し
た
ことを機
に、公園内を縫うように走
水はけが悪く、水がたまりやすくなっている
古道(いずれも関学大ワンゲル部提供)
戸隠神社近くにある関学大ワ
ンゲル部の山小屋前に立つ森
本凌太郎さん=15日 、長野市
神戸新聞(夕刊 )
2017年 (平成29年)8月 16日水曜日4版 2面
戸隠周辺60♂3年かけ調査
ヘ
る古道の再整備を環境省に
提案した。関学大ワングル
部も1964年から同神社
近くに山小屋を構えて地域
で活動していることから、
協力することになった。
チームは里野さんのほ
か、同部員やOBら約25人
で構成。17、‐8日の2日間で
コースの約3分の2を歩き
調査する。分岐の分かりに
くい場所や、水たまりので
きやすい場所を写真撮影す
るなどして、コース整備に
生かす。経年のデータを蓄
積するため少なくとも3年
は調査を続けた後、実際の
整備に取りかかる予定だ。
同部の3年森本凌太郎さ
ん(20)=神戸市灘区=は
「登山人気が高まっている
ので、初心者でも気軽に歩
けるコースにしたい」と意
気込み、里野さんは
「山を
歩くことで、若者に
(日常
にはない)新しい価値観を
知ってほしい。まだまだ先
は長いので、地道に進めて
いきたい」と話している。
戸隠地域には神話の時代
から山岳信仰があったとさ
れ、古道には2千年以上の
歴史があるともされる。