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ヴィテス代表
市川雅敏
最初のポジション設定や、乗り始め
てからスグに決まってしまうペダリン
グが重要だと私がいくら言っても、ビ
ギナーにはピーンとこないかもしれな
い。前回説明した平坦路のペダリング
の連続写真によって頭で理解しても、
実際に体
(足)が理解しない場合がほ
とんどだと思う。
それも、上りになると重力にさから
って走るので、常に力を入れなければ
ならない状況へと追い込まれ、このポ
ジション設定とペダリングスキルは
一
段と重要になり、かつ難しいものにな
ってしまう。
今回は、最初に結論を書いてしまお
う。それは、平坦路でも上り坂でも、
ペダリングのスキルは変わらないとい
うことだ。もちろん、上り坂は平坦路
よリペダルの回転数は落ちる。しか
し、基本的には何も変わらないとい
うことを、まず
ハッキリ断わ
ってお
モデルの仲澤選手の上り坂における
シッティング連続写真を見ていこう
(写真④③◎)。左足が写真①の上死点
から写真◎まで踏みおろして行く過程
だが、写真⑥におけるクランクの位置
とかかとの下がり具合を見ると、彼は
ポジションをもう少し後ろにもってい
くべきだと思う。
しかし、その際のサドルを後ろに引
く量は、そんなに多くないとも言
って
おこう。何か矛盾しているようだが、
それは写真◎を見てもらえばわかる。
写真①よりは、クランクの位置が少
し下死点寄りにあるが、踏みおろすペ
ダルの力点がクランクの円運動上にち
ゃんと乗っている「仲澤選手とは少し
クランクの位置が違うけれど私の場合
は写真①のような感じである。
それでは、なぜ写真③は、こんなに
もかかとが下がっているんだ? とい
う疑間をも
った人も多いはずである。
これは、単なる力負け
(ギヤ負け)の
状態である。
ようするに、上りの勾配に対してギ
ヤが重すぎ、「踏んでいる状態』にな
ってしま
っている
(多くのビギナー
は、こういう状況の場合、気分は
『ハ
イ』に陥
っており、本人はやった気に
なっている)。
これらが何を意味しているかという
と、本人はガンバッテいるつもりなの
であるが、実際は、ただ悪い癖を自ら
すすんで身につけているのである。こ
れは、土手などの平坦路で、力がない
のにアウター×トップギヤー4程度を使
い、時速30mぃくかいかないかのスピ
ードで走
っているパターンが多い、ビ
ギナーの中高年バイクライダーに多く
見られる症状である。
ちょっと視点を変えれば、理解しや
すいかな。ウエイトトレーニングを例
に説明してみると、力
(筋力)がある
うちは、自分の最大重量の80%でもそ
れなりに無理なく、きれいなフォーム
(これが重要だ)でできるだろう。と
ころが疲れて筋力が弱くなると、とた
んに上がる重量は下がり、フォームも
慣れていない人ほど目に見えてめちゃ
くちゃになる傾向が多い。
バイクのペダリングも同じことで、
力があるうちはきれいにスムーズに、
しかも効率よく
『回せる』が、筋力を
使いはたしてしまうとそれができなく
なる。トレーニングではスピードはあ
きらめて無理せず
『回して」走るべき
だ。最
初から無理のないギヤレシオとス
ピードで走るべきである。レースにお
いては、また別の話。どきには無理し
なければならないこともある
(無理す
ることのほうが多いP)。
ウエイトトレーニングでは、ちょっ
と無理なフォームになると、「アブナ
イとか故障するぞ」とおどしが入るの
に、バイクで回せもしないギヤを使
っ
てアブナイ状況になっているのに、そ
れを注意しないのはなぜだろう?
この機会に、無理のないギヤレシオ
でトレーニングを行なうことを、ビギ
ナーの人には繰り返し言
っておきた
い。
'68年 4月 生まれの
28歳。千葉県松戸市の
サイクルショップに長い間務めていたが、現
在は選手に専念中だ。'95年 は実業団チーム
のCCオ オタからレー
ス出場。夏の国体予選
で骨折 しそれ以降はリ
タィア。'96年 春から
ヴィテストレー
に参加。
速`く、美K″葛飾・自転車学校●レーシングスクール
螺ナっ‐に枷脇鷲齢
喜理鯉思′・
重いギヤを踏んで
モデルは仲澤 俊さん
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