九州の 伝統的工芸品 - 九州経済産業局...九州の 伝統的工芸品...

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伝統マークは経済産業大臣指定伝統的工芸品のシンボルマークです。

経済産業大臣が指定した「伝統的工芸品」ごとに定められている作り方・

原材料・製造地域にあっているかどうか製品検査を行い、合格した製品に

は、伝統マークのデザインを使った「伝統証紙」が貼られています。

伝統マークをご存じですか?

伝統的工芸品

伝統的工芸品

九州の

九州の

九州の伝統的工芸品

平成29年3月発行

九州経済産業局地域経済部製造産業課

〒812-8546 福岡市博多区博多駅東 2-11-1

TEL 092-482-5446  FAX 092-482-5538 webサイトからは品目毎に多言語表記 (英・中・韓)でご覧いただけます。

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九州の伝統的工芸品

⑧伊万里・有田焼有田陶磁美術館所蔵

⑨唐津焼

⑩波佐見焼

⑪三川内焼 ⑫長崎べっ甲

⑬小代焼 ⑭肥後象がん

⑮天草陶磁器 ⑯山鹿灯籠

⑳川辺仏壇 ㉑薩摩焼

⑰別府竹細工

⑲本場大島紬

⑬⑪

①②

③④⑤

⑩⑫

⑱㉑

⑱都城大弓

③八女福島仏壇②博多人形①博多織

⑤久留米絣 ⑥上野焼

福岡FUKUOKA

佐賀SAGA

長崎NAGASAKI

熊本KUMAMOTO

宮崎MIYAZAKI

大分OITA

鹿児島KAGOSHIMA

④八女提灯

⑦小石原焼

ろくろ成形(唐津焼) 絵付け(薩摩焼) 手織り(博多織)

金具彫刻(川辺仏壇) 泥染め(本場大島紬) 型づくり(都城大弓)

本場大島紬の小物 肥後象がんの万年筆

天草陶磁器の食器 久留米絣のバッグ 山鹿灯籠のモビール

伝統の技は日常のあらゆるところに 伝統的工芸品は、長い歴史と風土の中で培われた技術・技法とともに、日本人

の暮らしに密着した生活用品として受け継がれ、国民生活に豊かさと潤いを与え

てきました。その伝統の技は、いまも多くの匠たちによって受け継がれています。

 伝統の技を活かし、現代の生活や文化を取り入れた新しいデザインや新製品も

たくさん生み出されています。

小代焼の食器・酒器

経済産業大臣指定の伝統的工芸品とは

「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」に基づき指定される「伝統的工芸品」は、次の要件を備えている必要があります。 Ⅰ.主として日常生活に使われるもの Ⅱ.製造過程の主要部分が手作業であること Ⅲ.100 年以上前から続いている技術・技法で作られたもの Ⅳ.100 年以上前から使われている原材料で作られるもの V.産地が一定の規模を形成していること

九州には指定を受けた伝統的工芸品が 21 品目あります。                                        ※〔 〕内は指定年月。

① 博多織〔昭和 51年 6月〕  Hakata Textiles

地質が厚く、紋様を経糸のみで表しているのが特徴です。簡素で粋な感じの 絹 織 物で、「献上柄」と呼ばれる図柄が有名です。

問)博多織工業組合(福岡市)  TEL 092-409-5162

② 博多人形〔昭和 51年 2月〕  Hakata Art Dolls

美人や歌舞伎、能、風俗など多くの題材が用いられる素焼き人形です。素焼きに着色する落ち着いた美しさときめ細かい細工が特徴です。

問)博多人形商工業協同組合(福岡市)  TEL 092-291-4114

③ 八女福島仏壇〔昭和 52年 3月〕  Yamefukushima Household Buddhist Altars

天然漆塗り、純金泊押しなど80余りの工程を駆使した格調高い手作りの仏壇です。形式 は、福 島 型、八女型、八媛型の3種類に分類されます。

問)八女福島仏壇仏具協同組合(八女市)  TEL 0943-24-3941

④ 八女提灯〔平成 13年 7月〕  Yame Lanterns

山茶花を描いた盆提灯を作ったのが始まりといわれていますが、今では、主流の盆提灯に加え、装飾用など用途も多様化し、絵にも新しい感覚を取り入れています。

問)八女提灯協同組合(八女市)  TEL 0943-22-5161

⑦ 小石原焼〔昭和 50年 5月〕  Koishiwara Ware

生乾きの時に紋様を彫る飛びかんな、刷毛目、くし目、流し掛け、打ち掛けといった加飾に特徴があります。素朴で温かみのある生活の器が愛好されています。

問)小石原焼陶器協同組合(朝倉郡東峰村)  TEL 0946-74-2266

⑧ 伊万里・有田焼〔昭和 52年 10 月〕  Imari-Arita Ware

白く美しい磁肌や華やかな絵付け、使いやすい丈夫さを考慮した食器などが有名です。江戸時代から海外に輸出されており、今日でも人気を集めています。

問)佐賀県陶磁器工業協同組合(西松浦郡有田町)  TEL 0955-42-3164

⑤ 久留米絣〔昭和 51年 6月〕  Kurume Ikat

古くから庶民に愛された綿絣で、紺地に白又は青抜きの絣柄が特徴です。様々な柄があり、趣味性の高い着物や洋装・インテリアなどに幅広く愛用されています。

問)久留米絣協同組合(久留米市)  TEL 0942-44-3701

⑥ 上野焼〔昭和 58年 4月〕  Agano Ware

様々な器類が制作されていましたが、特に茶陶(茶道に用いる陶器)が高く評価されるようになり、遠州七窯の一つといわれています。薄手の美陶が多いのが特徴です。

問)上野焼協同組合(田川郡福智町)  TEL 0947-28-5864

⑨ 唐津焼〔昭和 63年 6月〕  Karatsu Ware

土味と素朴な作風に特徴があり、砂目の多い土を用いて描かれる文様は野趣に富んでいます。茶道具をはじめ食器など、幅広く愛用されています。

問)唐津焼協同組合(唐津市)  TEL 0955-73-4888

⑩ 波佐見焼〔昭和 53年 2月〕  Hasami Ware

江戸時代大村藩の手厚い保護を受け栄えてきました。良質の天草陶石を用いた透けるような白磁の美しさと、呉須で絵付けされた「染め付け」の繊細な味わいが特徴です。

問)波佐見陶磁器工業協同組合(東彼杵郡波佐見町)  TEL 0956-85-3003

有田陶磁美術館所蔵

⑬ 小代焼〔平成 15年 3月〕  Shodai Ware

県北部に位置する小岱山の粘土と地元のワラ灰等を原料とする陶器です。装飾性と実用性の両面の特徴を有し、茶器・花器・食器として幅広く愛用されています。

問)小代焼窯元の会(荒尾市)  TEL 0968-68-1623

⑭ 肥後象がん〔平成 15年 3月〕  Higo Inlay

鉄砲や刀の鐔(つば)に象がんを施したのが祖で、優雅な品格を備えているのが特徴です。今日では、装身具や文具など作品は多様化しています。

問)肥後象がん振興会(熊本市)  TEL 096-200-3654

⑪ 三川内焼〔昭和 53年 2月〕  Mikawachi Ware

平戸藩の御用窯として栄えました。良質の天草陶石にコバルト色の呉須下絵を染め付けた磁器で、中でも唐風俗の子供数人が遊ぶ「唐子絵」は有名です。

問)三川内陶磁器工業協同組合(佐世保市)  TEL 0956-30-8311

⑫ 長崎べっ甲〔平成 29年 1月〕  Nagasaki Tortoiseshell

厚みや色合い等を丹念に調整し水と熱と圧力でつなぎ合わせていく、緻密で精巧な技法が特徴です。髪飾りなど装飾品のほか、宝船等の置物も作られています。

問)長崎鼈甲組合連合会(長崎市)  TEL 095-824-1343 (日本べっ甲協会内)

⑮ 天草陶磁器〔平成 15年 3月〕  Amakusa Pottery and Porcelain

天草島内で産出される天草陶石と陶土を使った磁器と陶器です。透明感のある純白の磁器や、釉薬を使った温かみある風合いの磁器、個性的な陶器などが特徴です。

問)天草陶磁振興協議会(天草郡苓北町)  TEL 0969-35-0222

⑯ 山鹿灯籠〔平成 25年 12 月〕  Yamaga Toro

木や金具を用いずに手漉和紙と糊だけで立体構造に組み上げる工芸品です。市を代表する祭りの奉納品を始め、土産物やインテリア等に利用されています。

問)山鹿灯籠振興会(山鹿市)  TEL 0968-43-1579 (山鹿市商工観光課内)

経済産業省では、伝産法に基づき、製造事業者や産地組合等が実施する伝統的工芸品産業振興のための取り組みを支援しています。

※「本場大島紬」は主要産地の 鹿児島県に分類しています。

⑲ 本場大島紬〔昭和 50年 2月〕  Oshima Pongee

軽くしわになりにくいのが特徴です。「泥染め」の技法が有名で、絣模様は独特の締め機を用いて作られます。奄美が起源で、鹿児島や宮崎に伝わりました。

問)鹿児島県本場大島紬 (協 ) 連合会 ( 奄美市 )TEL 0997-52-3411  鹿児島県絹織物工業組合 ( 鹿児島市 )TEL 099-256-0488  都城絹織物事業協同組合 ( 都城市 )TEL 0986-22-1895

⑳ 川辺仏壇〔昭和 50年 5月〕  Kawanabe Household Buddhist Altars

杉や松などを木地として天然本黒漆塗り等の7つの分業で製作されます。やや小ぶりで堅牢な作りが特徴で、「隠し 仏 壇」として技法が確立しました。

問)鹿児島県川辺仏壇協同組合(南九州市)  TEL 0993-56-0240

⑰ 別府竹細工〔昭和 54年 8月〕  Beppu Bamboo Basketry

行商用の篭として売り出したものが、湯治客の土産物として有名になりました。8種類の技法を基本に作られており、真竹を用いた平ヒゴの作品に特徴があります。

問)別府竹製品協同組合(別府市)  TEL 0977-22-6439

⑱ 都城大弓〔平成 6年 4月〕  Miyakonojo Bows

真竹とハゼを材料とし、200以上の工程すべてを一人の職人が手作業で仕上げています。現在でもわが国で唯一の産地として竹弓の大半を生産しています。

問)都城弓製造業協同組合(都城市)  TEL 0986-24-0667

㉑ 薩摩焼〔平成 14年 1月〕  Satsuma Ware

熊本県

鹿児島県長崎県

宮崎県佐賀県

大分県福岡県㉑ 薩摩焼〔平成 14年 1月〕  Satsuma Ware

白色素地に絵付けをした「白薩摩」と、有色素地を色釉薬で覆った「黒薩摩」があります。複数の系統があり、多様性・地域の広範性は全国的に見ても稀です。

問)鹿児島県薩摩焼協同組合(日置市)  TEL 099-292-5156

伝統マークは経済産業大臣指定伝統的工芸品のシンボルマークです。

経済産業大臣が指定した「伝統的工芸品」ごとに定められている作り方・

原材料・製造地域にあっているかどうか製品検査を行い、合格した製品に

は、伝統マークのデザインを使った「伝統証紙」が貼られています。

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平成29年3月発行

九州経済産業局地域経済部製造産業課

〒812-8546 福岡市博多区博多駅東 2-11-1

TEL 092-482-5446  FAX 092-482-5538 webサイトからは品目毎に多言語表記 (英・中・韓)でご覧いただけます。

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