企 業 紹 介...日本酒の魅力を発信!酒ミュージアム「醸 じょう 蔵 ぐら...

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日本酒の魅力を発信する聖地として 「『醸蔵』は、まさに酒、文化、そしてお客様と吉乃川の関 係を『醸していく』施設です」と峰政社長は語る。同社のあ る長岡市摂田屋地区は、歴史的建造物や昔ながらの酒蔵やみ そ・醤油など多数の醸造所が集まる地域。そこに新たな観光 スポットができたことで、さら なる交流人口の拡大に期待が高 まる。「この場所を日本酒の魅 力を発信する聖地にしていきた い。470年醸し続けて来たこの 地で、酒を酌み交わし、蔵人と 語らう。こうした体験を通じて 日本酒のファンを増やしていき たいと考えています」と峰政社 長は展望を語る。 2019年10月、大正時代に建築された倉庫をリノベーション このたび、同社は敷地内にある倉庫をリノベーションし、日本酒の魅力 を発信する観光施設「酒ミュージアム『醸蔵』」をオープンした。新施設は 白を基調としたモダンな造りで、8種類の酒を試飲できる「SAKEバー」 や限定酒などを購入できる売店を設置。展示コーナーや映像などで同社の 歴史や酒造りを紹介する。また、天井に三角形で組まれた鉄 骨は「トラス工法」と呼ばれ、大正時代に採用され、新しい 施設にもそのまま活かされている。この建造物は日本の近代 化の過程で生み出された貴重な文化遺産として、現在、国登 録有形文化財に指定されている。 天文17年、470余年の歴史をもつ酒蔵 同社の創業は天文17年(1548年)。数ある新潟の酒蔵の中で最も歴史があ る酒蔵。年間約1万石(1石=1升瓶100本分)を生産しているが、「機械 化はしても自動化はしない」を信条に、伝統の技と職人の手仕事を重視し た丁寧な酒造りを続けている。原料に新潟産米、信濃川の伏流水と長岡東 山連峰の雪解け水からなる軟水を使用した同社の日本酒は、口に含んだ瞬 間にまろやかな旨みが広がるのに、後味がすっきりしているのが特徴。ど んな食材にも合い、飲み飽きしない酒として日本各地で親しまれている。 新潟県内の酒蔵で最も歴史のある酒蔵、吉乃川㈱。このたび、同社では大正時代に建築された倉庫「常 じょう ぐら を観光施設「醸 じょう ぐら 」としてリニューアルした。試飲コーナーや売店、展示コーナーなどがあり、新たな観光 スポットとして注目を集めている。この場所でしか出来ない体験を通じて日本酒のファンを広げていく。 業  種:清酒製造販売業 資 本 金:2,100万円 取扱商品: 極上吉乃川シリーズ、厳選辛口、みなも シリーズ、越後シリーズ、杜氏の晩酌 など 代表取締役社長 峰政 祐己 〒940-1105 長岡市摂田屋4-8-12 TEL0258-35-3000 FAX0258-36-1107 https://yosinogawa.co.jp 日本酒の魅力を発信! 酒ミュージアム「醸 じょう 」オープン ▲写真右上:「醸蔵」外観。「醸造の町」の新たな観光スポットとなる  写真左:同社の歴史や酒造りを紹介する「展示スペース」。酒造りをゲーム感覚で 体験できるタブレットもある 写真右下:「SAKEバー」では、ここでしか飲めな い特別なお酒も用意。来春にはクラフトビールの提供も開始予定 峰政社長。上部に見える骨 組みが「トラス工法」 ホクギンMonthly 2019.11

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Page 1: 企 業 紹 介...日本酒の魅力を発信!酒ミュージアム「醸 じょう 蔵 ぐら 」オープン 写真右上:「醸蔵」外観。「醸造の町」の新たな観光スポットとなる

企 紹業 介

日本酒の魅力を発信する聖地として「『醸蔵』は、まさに酒、文化、そしてお客様と吉乃川の関係を『醸していく』施設です」と峰政社長は語る。同社のある長岡市摂田屋地区は、歴史的建造物や昔ながらの酒蔵やみそ・醤油など多数の醸造所が集まる地域。そこに新たな観光スポットができたことで、さらなる交流人口の拡大に期待が高まる。「この場所を日本酒の魅力を発信する聖地にしていきたい。470年醸し続けて来たこの地で、酒を酌み交わし、蔵人と語らう。こうした体験を通じて日本酒のファンを増やしていきたいと考えています」と峰政社長は展望を語る。

2019年10月、大正時代に建築された倉庫をリノベーションこのたび、同社は敷地内にある倉庫をリノベーションし、日本酒の魅力を発信する観光施設「酒ミュージアム『醸蔵』」をオープンした。新施設は白を基調としたモダンな造りで、8種類の酒を試飲できる「SAKEバー」や限定酒などを購入できる売店を設置。展示コーナーや映像などで同社の歴史や酒造りを紹介する。また、天井に三角形で組まれた鉄骨は「トラス工法」と呼ばれ、大正時代に採用され、新しい施設にもそのまま活かされている。この建造物は日本の近代化の過程で生み出された貴重な文化遺産として、現在、国登録有形文化財に指定されている。

天文17年、470余年の歴史をもつ酒蔵同社の創業は天文17年(1548年)。数ある新潟の酒蔵の中で最も歴史がある酒蔵。年間約1万石(1石=1升瓶100本分)を生産しているが、「機械化はしても自動化はしない」を信条に、伝統の技と職人の手仕事を重視した丁寧な酒造りを続けている。原料に新潟産米、信濃川の伏流水と長岡東山連峰の雪解け水からなる軟水を使用した同社の日本酒は、口に含んだ瞬間にまろやかな旨みが広がるのに、後味がすっきりしているのが特徴。どんな食材にも合い、飲み飽きしない酒として日本各地で親しまれている。

新潟県内の酒蔵で最も歴史のある酒蔵、吉乃川㈱。このたび、同社では大正時代に建築された倉庫「常じょう

倉ぐら

」を観光施設「醸

じょう

蔵ぐら

」としてリニューアルした。試飲コーナーや売店、展示コーナーなどがあり、新たな観光スポットとして注目を集めている。この場所でしか出来ない体験を通じて日本酒のファンを広げていく。

業  種:清酒製造販売業資 本 金:2,100万円取扱商品:�極上吉乃川シリーズ、厳選辛口、みなも�

シリーズ、越後シリーズ、杜氏の晩酌 など

代表取締役社長 峰政 祐己〒940-1105 長岡市摂田屋4-8-12TEL�0258-35-3000 FAX�0258-36-1107https://yosinogawa.co.jp

日本酒の魅力を発信!酒ミュージアム「醸

じょう

蔵ぐ ら

」オープン

▲写真右上:「醸蔵」外観。「醸造の町」の新たな観光スポットとなる 写真左:同社の歴史や酒造りを紹介する「展示スペース」。酒造りをゲーム感覚で体験できるタブレットもある 写真右下:「SAKEバー」では、ここでしか飲めない特別なお酒も用意。来春にはクラフトビールの提供も開始予定

▲�峰政社長。上部に見える骨組みが「トラス工法」

ホクギンMonthly 2019.11