[製品カタログ] 業務プロセス改善を成功に導く統合BPMソリューション -...

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〒107-0061 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター oracle.com/jp 代理店名 TEL URL 0120-155-096 oracle.co.jp/direct お問い合わせ窓口 本カタログの情報は、2010年8月現在のものです。実際の製品とは内容が異なる場合があります。 *Oracle、Oracle Business Process Management Suite、Oracle JDeveloper、Oracle Enterprise Manager、Oracle WebCenter Suite、Oracle Universal Content Management、 Oracle Service Bus、Oracle Business Process Management、Oracle Business Rules、Oracle Business Activity Monitoring、Oracle WebLogic Server、Oracle Database、 Oracle E-Business Suite、Oracle Data Integrator、Oracle Applications、Oracle Business Process Analysis Suite、Oracle Business Process Management Studio、 Oracle BPEL Process ManagerおよびJavaは、米国オラクル・コーポレーションおよびその子会社、関連会社の登録商標です。他社名または製品名は、それぞれ各社の商標である場合があります。 Copyright © 2010, Oracle. All rights reserved. OSE00989-SS 日本オラクル株式会社 業務プロセス改善を成功に導く統合ビジネスプロセス・マネジメント・ソリューション Oracle ® Business Process Management Suite 11g

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〒107-0061 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センターoracle.com/jp

代理店名

TELURL

0120-155-096oracle.co.jp/direct

お問い合わせ窓口

本カタログの情報は、2010年8月現在のものです。実際の製品とは内容が異なる場合があります。*Oracle、Oracle Business Process Management Suite、Oracle JDeveloper、Oracle Enterprise Manager、Oracle WebCenter Suite、Oracle Universal Content Management、Oracle Service Bus、Oracle Business Process Management、Oracle Business Rules、Oracle Business Activity Monitoring、Oracle WebLogic Server、Oracle Database、Oracle E-Business Suite、Oracle Data Integrator、Oracle Applications、Oracle Business Process Analysis Suite、Oracle Business Process Management Studio、Oracle BPEL Process ManagerおよびJavaは、米国オラクル・コーポレーションおよびその子会社、関連会社の登録商標です。他社名または製品名は、それぞれ各社の商標である場合があります。 Copyright © 2010, Oracle. All rights reserved.

OSE00989-SS

日本オラクル株式会社

業務プロセス改善を成功に導く統合ビジネスプロセス・マネジメント・ソリューション

Oracle® Business Process Management Suite 11g

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・組織、システムの狭間に存在するオペレー

ション (Eメール、電話など)の属人化

・情報が複数システムに分散していることに

よる、付帯業務(検索、入力など)の増加

・業務プロセス全体の不可視性による、ボトル

ネック検出の困難化

・類似した業務プロセスが複数存在することに

よるオペレーションの複雑化

業務プロセスに関連するおもな問題点

企業組織

生産計画

顧客管理 商品企画 生産 経理営業、 マーケティング

在庫管理、物流

業務プロセス

オーダー管理(営業、受注、納品)

品質保証&返品管理

CRM SFA Product product SCM product LMS ERPInvMGMTDB

ERP MES B2B

品質保証、返品管理業務プロセス

プロセス管理基盤

顧客管理 商品企画 生産 経理、人事営業、マーケティング営業、

マーケティング在庫管理、物流

CRM SFA Product product SCM product LMS ERPInvMGMTDB

ERP MES B2B

厳しい市場環境 景気の低迷新興国の台頭

顧客ニーズの多様化消費の冷え込み など

経営、事業 変化対応力

オペレーション 業務生産性

目的・競争力の維持・市場機会の創出・顧客ニーズの捕捉・コストの最適化

施策・企業合併、統合・事業の多角化、売却・業務システムの導入

事象・業務プロセスの複雑化・不明確なボトルネック・情報の増加、分散・業務の属人化

結果・間接コストの増大・業務回転率の低下・業務品質の不均一化

プロセスを流れるデータの値によって呼び出す人、システムを動的に変更できるため、既存のシステム資産を活かしながら、類似した業務プロセスの統合、標準化を容易におこなうことができます。

業務プロセスの進捗をタイムリーに認知、把握することができます。異常事態に対し迅速に改善策を施すことで、業務サービスレベルの維持、向上を図ることができます。

事前に定義、モデル化されたプロセスに従って、人、システムとの情報(データ)のやりとりを制御、実行し、業務プロセスの遂行を自動化します。

GUIツールによってプロセスの設計・変更作業からコーディング作業を排除することで作業の容易化と迅速化を実現し、業務プロセスの変化対応力を向上させます。

可視化 自動化 柔軟性

・コスト削減・業務回転率、ROIの向上・経営資源の有効活用・業務の品質向上

・業務ボトルネックの検出・業務遅延リスクの低減・事業活動の透明性向上・システム改修時の現状分析コストの最小化

・人的ミスの軽減・例外処理の低減・間接労務費の最適化・業務プロセス実行総時間の最小化

・新サービスのTime to Market改善・システム、プロセス変更に要する時間と労力の軽減・コード品質の均一化

統合、標準化

case study case study

case study case study金融業のお客様

通信業のお客様 製造業のお客様

M&Aの結果、商品ごとに受注システムが異なる煩わしさに悩まされています。

たとえば、同一顧客の情報を何度も入力することが毎回必要なため、オペレー

ターの作業負荷が増加し、データの誤入力も減りません。

例外処理に要する間接業務コストも課題で、これに起因する納期遅延は自社

の競争力を低下させる大きな問題となっています。

収益力を向上させるためには、融資業務の業務回転数を増やすことが必要

です。

しかし、書類、電話、Eメールに頼った属人的な業務オペレーションのため、

社員の生産性を今まで以上に高めることが難しい状況です。

情報収集、伝達、システムへのデータ入力などの作業に要する時間と労力を

最小化することが急務だと考えています。

コールセンターに寄せられる、開通期日に関する質問にオペレータが答え

られずに、顧客満足度が低下しています。

法人顧客に提供する商品は複数の通信サービスによって構成されている

のですが、サービスごとにシステムやプロセスが異なるため、サービス単体

ではなく、商品全体の工事進捗が即時に把握できないことが原因です。

商品点数の増加にともない、修理サービス業務の作業効率や質が低下して

います。

社員の経験やノウハウに頼ったオペレーションでは、これ以上の効率化は

望めないと考えています。

また、修理サービス部門の人数を増やしているのですが、新たに加わった

社員が戦力になるまで多くの時間を要することも現在の課題となっています。

サービス業のお客様

■ BPMSの主要機能と期待できる効果

業務プロセスを取り巻く課題業務プロセスの複雑化が招く、企業活動の課題

お客様事例にみるさまざまな課題

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企業内に潜む課題と解決策業務オペレーションの最適化が急務

激変する市場環境において企業が利益を最大化するためには、

企業戦略を外部環境の変化に合わせて迅速かつ的確に転換し、

企業の競争力を維持することが必要です。しかし、いくら精度の高い

戦略を導き出したとしても、それが業務オペレーションに反映され

なければ、成果として現れることはありません。つまり、企業戦略に

即した業務オペレーションを迅速かつ正確に、誰でも実行できる

ことが重要な成功要因となります。

ところが、度重なる企業戦略の転換が業務プロセスを複雑化し、

結果として労働生産性の低下、間接コストの増大、作業品質の

不均一化といった課題を招いている例は少なくありません。さらに

こうした課題が、事業機会の損失、顧客満足度の低下など企業競争力

を著しく低下させる要因ともなっています。こうした現状において、

業務プロセスとその実行形態を最適化し、企業の競争力を向上

させる必要性が高まっています。

多くの業務プロセスは、複数の組織や業務システムを横断して

遂行されます。しかし現在の組織構造や業務システムは単一の業務

に特化して最適化されていることが多いため、業務プロセスが

複数のプロセスに断片化していたり、業務プロセスの実行に必要な

情報が複数の組織や業務システムに分散しているケースが多く見

受けられます。また企業統合に積極的な企業では、類似した業務

プロセスが複数存在する傾向があります。 こうした事象は、業務

プロセスを実行、監視するうえでの生産性を著しく低下させており、

これらの問題をいかに解決するかが、業務オペレーションを最適化

するうえでの鍵となります。

既存のシステム資産を活かしながら業務プロセスの諸問題を解決

する方法として、各業務システムから独立したプロセス管理基盤を

確立する方法が有効です。このような基盤を一般的に Business

Process Management System(BPMS)と呼びます。 BPMS は、

事前に定義、モデル化されたプロセスに従って、人との情報のやり

とり、およびシステムとのデータの送受信を仲介、実行することで、

業務プロセスの遂行を自動化します。それによって、組織、システム

間における情報伝達作業の属人性を排除し、業務プロセスの遂行

作業を標準化します。また BPMS はプロセスと実行ステータス

を一元的に管理して、業務プロセスを可視化します。

解決策:各業務システムから独立したプロセス管理基盤を確立する

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■ 業務プロセスの最適化サイクルとOracle BPM Suite 11gの対応範囲

■ Oracle BPM Suite 11gの諸機能

高度なプロセス分析用途 : Oralce Business Process Analysis Suite

Oracle BPM Suite 11gの対応範囲

改善策立案と意思決定

業務遂行とモニタリング

改善策の実行システム化

評価、分析

業務プロセス最適化サイクル精度と速度の両立

現状分析と改善策の立案

システム設計と開発、検証

業務評価と課題抽出□ 統計値と目標値との比較□ 課題抽出□ 課題影響分析□ 改善検討の意思決定

・統計情報の可視化・ボトルネック分析・原因追求、問題の切分け

BPM製品に求められる要件

オペレーション実行と監視□ 統計値と目標値との比較□ 課題抽出□ 課題影響分析□ 改善検討の意思決定

・プロセスの統制、自動実行・モニタリング、アラーティング・柔軟なプロセス変更 (承認者変更、タスク割当てなど)

BPM製品に求められる要件

□ 目標の確立□ As-Is 業務プロセスの把握□ 改善箇所、課題や原因の特定□ 改善策、To-Be業務プロセスの確立□ 改善効果の定量化

・業務プロセスの資産化、可視化・資産共有・シミュレーション、レポーティング

BPM製品に求められる要件

□ 業務プロセスのシステム化□ 周辺システムとの連携□ オペレーション画面の構築□ システムボトルネックの特定と改善

・プロセスの設計、開発・システム連携、画面開発・品質管理、テスト

BPM製品に求められる要件

Oracle BPA Suite

プロセスモデリング、開発

・エンタープライズ・モデリング・シミュレーション・プロセスの資産化、共有

Oracle JDeveloper

・プロセスの設計、開発・シミュレーション・デバッグ、テスト・システム連携・画面開発

プロセス・アナリティクス+BAM       プロセス監視、管理 (業務)      

・プロセスの可視化・KPI の設定、測定・モニタリング、アラーティング・プロセス分析データモデル

プロセスポータルプロセス実行

・パーソナライズされたユーザー・インタフェース・ワークスペース・タスク割当て、承認

BPM ランタイム

他のオラクル製品との併用

Oracle WebCenter Suite

Oracle Universal Content Management

紙フォームアプリケーション・パッケージ

ビジネス・インテリジェンス

コンテンツ管理

・プロセス制御、実行・業界標準サポートBPMN 2.0、 BPEL、 WS-Human Task

・ビジネスルール・動的なプロセス変更・高拡張性、高可用性・SOA実行環境との融合

Oracle Enterprise Manager・システム運用、管理・統計情報の可視化・ボトルネック分析・原因追究、切分け

プロセスコンポーザ

・Webブラウザからのプロセス変更

プロセス監視、管理(システム)

BPMNプロセスモデルの共有、同期

ブラウザ経由で業務ユーザーのプロセスカスタマイズを可能に

エンドユーザー・オペレーション画面

SCA 統合実行環境

Oracle Service Bus

JCAベース共通接続基盤 統合メタデータ管理 ポリシー管理

Microsoft IBM Oracle SAP Siebel PeopleSoft

プロセスコンポーザ

ワークスペース

BPEL BPMN

プロセス・コアエンジンMediator

リポジトリ

管理コンソール+BPMNスクリーン

統合開発ツールOracle JDeveloper

HumanWorkf low

BusinessRules

プロセス 分析

プロセスキューブ

BPMN 2.0、 BPEL

プロセスポータル(Oracle WebCenter)

OptimizedbindingBAM

Microsoft Office Oracle BPA Suite

システム連携が中心の BPM

業務プロセスの自動化

目的

システム要件

技術要素

利用対象者

人間の活動が中心の BPM

BPEL BPMN

システム担当者 システム担当者+業務担当者

事前に定義されたプロセスに従って、システムに対するデータの挿入、更新、参照をBPM製品が自動的に実行する。人的作業を排除して、業務プロセスを自動的に実行する。

・プロセスに従ったシステム連携、可視化(システム観点)・設定によるプロセス構築・システム的例外検知、例外処理・高負荷状況下における性能維持

・業務プロセス制御、可視化(業務観点)・設定によるプロセス構築・業務の例外検知、例外処理・オペレーション画面(タスク割当て、処理、承認)

業務プロセスの標準化、可視化事前に定義された業務プロセスに従って、BPM製品が業務プロセス/オペレーションの制御を実施する。業務タスク間の情報伝達が自動化されることで、業務オペレーションの属人性を排除する。

BPMのさまざまな要件に包括的な解決策を提供包括的な機能提供によって最適化サイクルを強力に支援

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Oracle Business Process Management Suite 11g 製品概要

Oracle Business Process Management

Oracle BPEL Process Manager

Oracle Business Rules

Oracle Business Activity Monitoring

Oracle Enterprise Manager ー Fusion Middleware Control

オラクルが提供する統合BPMソリューション

オラクルは業務プロセスの最適化サイクルを強力に支援する統合

BPMソリュ ー ション、Oracle® Business Process Management

Suite 11g(以下、 Oracle BPM Suite 11g )を提供します。Oracle BPM

Suite 11g は、業務プロセスのモデリング、シミュレーション、開発、

デバッグ、実行、モニタリング、分析といった最適化サイクルの各

フェーズに必要な諸機能を包括的に提供します。

業務プロセスを最適化したことによるメリットを早期に得るためには、

業務プロセスの最適化サイクルを迅速、的確に実行することが

必要です。Oracle BPM Suite 11g は、さまざまな機能を包括的に

提供するだけではなく、各機能コンポーネント間の連携を強化する

ことによって、各工程間での成果物やデータ、変更ステータスなどの

伝達、共有を自動化します。業務プロセスの最適化における各作業

から属人性を排除して、人的ミスによる工程の手戻りを防ぐとともに、

各フェーズでの作業負荷も軽減します。

また、Oracle BPM Suite 11g は、業務ユーザー、システム開発者など

の利用者の属性に合わせた機能や画面を提供し、業務部門とシステム

部門が一体となった「協働」作業を強力に支援します。

BPM には大別して、人間の活動を中心としたワークフロー的な

BPMと、プロセスの自動実行を目的としたシステム連携中心の

BPM の 2 つの側面があります。そして各標準化団体も、それぞれ

の BPM の特性に合わせて BPMN、BPELといった標準技術を策定

しています。

Oracle BPM Suite 11g はこの 2 つの主要な標準技術をサポート

することで、BPM のさまざまな目的や要件に対して包括的な解決

策を提供します。従来の方式では、BPM の要件ごとに別々の製品

を組み合わせてシステム実装をおこなう必要がありましたが、これが

システム環境の複雑化を招き、結果として構築、運用、変更作業の

生産性を著しく低下させていました。こうした課題を解決するのが、

Oracle BPM Suite 11g です。

Oracle BPM Suite 11g では、各コンポーネントのアーキテクチャ

を統一することで、システム開発、実行、運用環境の簡素化を実現

し、作業の生産性を向上させます。従来は各コンポーネントごとに

別々の開発環境、別々の実行エンジン、別々の運用環境が用意

されていたことから、各作業の煩雑化、属人化という問題を招いて

いました。 Oracle BPM Suite 11g では、唯一の統合された開発・

実行・運用環境を提供することで、複雑になりがちなシステム

環境を簡素化し、各作業の煩雑化、属人化を解消します。

システム環境を簡素化する統合アーキテクチャ

Oracle BPM Suite 11g の構成コンポーネント

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■ Oracle Business Process Managementで実現するBPMライフサイクル

■ コンポジット・ビジネスサービス・レイヤーを配置したアーキテクチャ例

■ Oracle Business Rulesの構成

ルール実行

Java アプリケーション/** @Foo **/method Foo(....){

Rules API(JSR-94) Rules SDK

BPEL BPMNHumanWorkf low

(+AMX, AG, Orgn)BusinessRules

Mediator

リポジトリ

プロセス・コアエンジン

サービス・インフラストラクチャ

BPM Composer

Rules Designer

ブラウザから動的にルールを変更

テーブル形式でルールを定義 (デシジョン・テーブル )

開発環境

実行環境

ルール登録

設計、シミュレーション

実 装

分 析 管理、監視

実 行

業務プロセス(BPMN)

コンポジット・ビジネスサービス(BPEL)

アダプタ、サービスバス

業務システム、サービス

Oracle BPEL Process Manager ̶ ポータビリティの高いコンポジット・ビジネスサービスの構築Oracle Business Process Management ̶ 業務プロセスの効率の改善ライフサイクルの実現

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Oracle BPM Suite 11g構成コンポーネント

Oracle Business Process Management(以 下、Oracle BPM)

は、業務ユーザーにも理解しやすいモデリングと複雑な業務要件

の実装、実行の両立を単一言語で実現する標準仕様 BPMN2.0 に

準拠した、業務プロセスの設計、実装、実行、監視、分析、管理を

実現する統合的なプラットフォームです。 日々変化するビジネス

環境においては、業務プロセスを一度最適化してもすぐに変更の

必要が生じるため、業務プロセスの効率を改善するPDCA サイクル

を短い周期で繰り返していくことが求められます。

Oracle BPM は、業務プロセスの改善作業における業務ユーザー

と IT 開発者の協業をスムーズにし、高い生産性と柔軟性、可視性

を備えた BPM 環境を提供します。

プロセスの設計、シミュレーション、実装 ― BPM Studio

従来のBPM製品は、モデリングや他システムとの連携、ビジネスルール

などの他のコンポーネントに関連する作業や用途に応じてIDEを使い

分ける必要がありました。 Oracle BPM ではOracle JDeveloperに組み

込まれているBPM Studioを用いて業務プロセスのモデリングから

シミュレーション、実装、アダプタの定義による他システムとの連携、

ビジネスルールや分析指標の設定まですべてを1つの IDEで実行できます。

プロセスの共有 ― Oracle Business Process Composer

BPMライフサイクルの周期を短くするためには、業務ユーザーとIT開発

者間の認識の齟齬を極小化する必要があります。 Oracle Business

Process Composer はWebベースのプロセス共有、編集環境を提供

します。これにより業務ユーザーとIT開発者間の情報共有がスピーディ

かつ円滑になります。また、 Oracle Business Process ComposerでOracle

Business Rulesの設定値を動的に変更することもできます。

他のコンポーネントとの融合 ― Process Portal(Oracle BPM Process Spaces )

Oracle BPMは、BPEL PMや Business Rules、BAMだ けでなく、 Oracle

WebCenterとの連携も前提として設計されており、ユーザーのオペレー

ション画面に簡単に組み合わせることができます。

業務プロセスに関わる人手の処理 ― Oracle BPM Workspace

業務プロセス内で発生する承認などのタスク処理や動的なグループ、

メンバーの変更を可能とすることにより柔軟なタスクルーティング

を実現する承認グループなど、ヒューマン・ワークフローのベスト

プラクティスを実装したWebアプリケーションであるBPM Workspace

を同梱しています。

業務プロセスの管理、監視 ― Fusion Middleware Control

業務プロセスはさまざまなコンポーネントやサービスで構成されます。

Fusion Middleware Controlでは実行中または完了済みの業務プロセス

において、処理がどこまで進んでいるのか、サービス呼出し、応答でどの

ようなデータが扱われたかを単一のツールで確認できるため、テスト時、

障害発生時の原因特定までの時間を大幅に短縮することができます。

プロセスの分析 ― Process Analytics(Oracle BAM)

Oracle Business Activity Monitoring(Oracle BAM)には事前定義済み

の分析用スタースキーマが用意されており、プロセスに指標を埋め込む

ことで簡単に分析データを抽出し、分析レポートを作成することができ

ます。また、アラートや自動アクションを組み込みたい場合にはOracle

BAMを使用することもできます。

ビジネスの継続

ほぼすべての業務に ITが導入されている昨今、業務プロセスの実行基盤

と企業の事業基盤は同義であり、業務プロセスの実行基盤には高い

信頼性が求められます。Oracle BPM は実績のあるOracle WebLogic

ServerとOracle Databaseを組み合わせることができるため、エンター

プライズレベルの要求に応える可用性、信頼性を実現します。

BPMNで業務プロセスをモデリングする際、業務ユーザーが理解できる

粒度で業務処理をコンポジット・ビジネスサービスとしてまとめて

おけば、可読性とポータビリティを得られるとともに IT 開発者視点

でもサービス単位での開発に専念できるメリットがあります。

Oracle BPEL Process Manager は、業界標準仕様であるBPELおよび

SCA に準拠したコンポジット・ビジネスサービスを構築する

プラットフォームを提供します。

直観的なプロセスの設計 ― SOA Composite Editor

SOA Composite Editor を使うと、直感的にコンポジットの構築を

おこなうことができます。各種アダプタなどの設定も、ウィザードに

よりコーディングなしに設定できます。

既存システムの活用 ― Oracle JCA Adapters

Web サービスのインタフェースをもたない既存システムをコンポ

ジット・ビジネスサービスに組み込む場合、Oracle JCA Adapters を

活用することができます。JMSや FTP、ファイル、データベースなどを

はじめ、SAPや Siebel、Oracle E-Business Suiteといったビジネス・

アプリケーションやメインフレームなど、数百種類のアダプタを利用

することができます。

信頼性、高可用性

コンポジット・ビジネスサービスを実行する基盤には、高い信頼性

が求められます。Oracle BPEL Process Manager は実行状態を

自動的にデータベースに保存するため、実行中に障害が発生した場合

にも、このデータベース内の情報をもとにクラスタの他のノードに

処理をフェイルオーバーし継続実行します。

Oracle Business Rules

ビジネスルール・エンジンは条件付きのアクション、つまり、

IF-THEN-ELSE 文の集合(ルールセット)を集中管理し、結果を

クライアントに返します。Oracle Business Rules はこれらのルールを

実行するエンジンと開発をおこなうRules Designer、実行中のルール

を動的に変更するSOA、BPM Composer で構成されます。

Oracle BPMとの親和性

Oracle Business RulesとOracle BPM、Oracle BPEL Process Manager、

Human Workf lowは同一の実行基盤上で稼動しており、開発ツール

も統合されているため、開発から実行、運用、管理まで、きわめて

高い親和性を備えています。

システム稼動後においても変更頻度の高いビジネスポリシーは、

Javaで記述されたビジネスロジックとは分離されたビジネスルール

として管理することで、その柔軟性のメリットを得ることができます。

Oracle Business Rules は、グラフィカルでわかりやすいデザイン

ツールとブラウザから、ルールを動的かつ容易に変更できるインタ

フェースを備えつつ、SOA コンポジットや Java EEアプリケーション

などさまざまな利用シーンに柔軟に対応するプラットフォームを

提供します。

Oracle Business Rules ̶ ビジネスルール・エンジン

Page 5: [製品カタログ] 業務プロセス改善を成功に導く統合BPMソリューション - Oracle Business Process Management Suite 11g ( Oracle BPM Suite 11g)

業務プロセスの最適化におけるさまざまな課題を解決Oracle BPM Suite 11gの特長と価値

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Oracle BAM ̶ビジネスイベントのリアルタイム・モニタリング

業務プロセスで今まさに何が起こっているのかを把握し、次に打つ

べき一手の検討材料を抽出したり、発生しているアラートに即座に

対応して顧客サービスレベルを高めるには、複雑な業務プロセス

から必要な情報を必要な形で即座にビジネスユーザーに提供する

必要があります。

Oracle BAMは、業務プロセスの任意の時点の任意のデータをリアル

タイムに抽出して可視化する、Oracle BPMと親和性の高い基盤と

ユーザー・インタフェースを提供します。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control ̶ すべてのコンポーネントを一元的に管理し監視

BPM のプロセスは通常、さまざまなシステムやコンポーネントを

またがって構成されており、プロセスの進捗把握、およびエラーや

障害が発生した際の問題特定に時間とコストがかかっていました。

FMW Control は BPMに関連するすべてのコンポーネントを一元的

に管理、監視し、プロセスの進捗、データの変遷、障害発生箇所を

特定する単一のビューを提供します。

サーバーの管理、監視

FMW Control から、関連するWebLogic ドメイン、管理サーバー、

管理対象サーバーの管理やリソースの使用状況、レスポンスや

負荷、JMS メッセージ数などのパフォーマンス・サマリーを確認

できる単一のビューを提供します。

また、サマリー情報だけでなく、システムMBeanブラウザから詳細な

構成変更をおこなうこともできます。

デプロイメントの管理

アプリケーションやコンポジットのデプロイ / アンデプロイ、

バージョニング、エクスポート、および SOA パーティションの管理を

おこなえます。

自動構成

FMW Control を使用する際、監視対象を追加するなどの構成作業

は一切実施する必要はなく、すべて自動的に構成されます。

ビジネスの可視化

Oracle BAMは関連する複数のコンポーネント、システムにまたがる

一連の業務プロセスを一元的にモニタリングすることを可能とし、

業務的に意味のある可視化を実現します。

リアルタイム・モニタリング

取得したデータはきわめて高速なインメモリ・キャッシング技術

により処理され、高いリアルタイム性を実現します。

Oracle BPM との親和性

Oracle BPM の設計ツール Oracle BPM Studio では、業務プロセス

に簡単にサンプリング・ポイントを定義することができます。

リッチなユーザー・インタフェース

Oracle BAMのユーザー・インタフェースは、Webブラウザベースで

コーディングレスに作成することができます。またOracle ADFを

使用してOracle WebCenterと容易に組み合わせることもできます。

プロセスの進捗状況監視

BPMプロセス・インスタンスがどこまで進んでいるのかをグラフィ

カルに把握できるとともに、任意の時点におけるデータの状態を

表示することができます。

同様にエラー発生箇所も即座に把握することができるため、問題

解決までの時間を大幅に短縮することができます

業務プロセスを最適化する過程にも、さまざまな課題が存在します。これらの課題が原因で、場合によってはプロジェクト

の工程遅延を招いたり、業務プロセスにおいて期待どおりの俊敏性を実現できないなどの結果に至るケースも少なく

ありません。

こうした課題をオラクルは、製品機能の拡張と強化を通して解決し、業務プロセスの最適化サイクルをより迅速に、的確に

実行できる環境を提供します。Oracle BPM Suite 11g では、システム開発者と利用者双方の立場における課題を

解決する革新的な機能が追加されています。

モデリング、開発環境間の情報伝達を自動化

業務プロセスの最適化は業務部門とシステム部門の協働作業で

実現されるが、部門間の意思疎通の齟齬があると、プロジェクトを

迅速、的確に進める際の障害となる。

モデリングツールと開発ツールとの間で成果物を自動共有し、

変更箇所も自動反映します。

手戻りを防ぎ、プロジェクトの遅延リスクを最小化します。

開発環境の複雑性を解消する統合開発ツール

システム構成部品の増加にともなってシステム環境が複雑化し、

開発生産性が低下している。 バラバラの開発ツールを利用した開発

によって作業が煩雑化し、開発生産性が低下している。

システム環境の複雑性を隠ぺいし、システム全体を俯瞰した統合

開発ツールを提供します。各コンポーネント間の開発画面への

遷移も自動化します。

人的ミスを削減し、開発生産性を向上させます。

動的プロセスの開発を容易にするルールエンジン

状況に応じて動的に変化する業務プロセスのシステム化が困難。

ビジネスルール・エンジンと、統合された開発環境を提供します。

プロセス開発画面から、ビジネスルール・エンジンの定義画面を

呼び出し、たとえばプロセス分岐点にビジネスルールを設定する

作業を簡略化します。

変化対応力に優れた業務プロセスを、高い生産性を維持しながら

システム化します。

課題

解決策

価値

課題

解決策

価値

課題

解決策

価値

■ Oracle BAM の概観

プロセス分析、モデリング環境Oracle Business Process Analysis Suite

自動同期

成果物、メタデータの共有

ビジネスプロセス・リポジトリ

プロセス実装、開発環境Oracle JDeveloper

統合開発環境 Oracle JDeveloper

システム(SCA)視点開発SOAコンポジット・エディタ

プロセス視点開発Oracle BPM Studio

ドラッグ&ドロップによるシステム開発

ドラッグ&ドロップによるシステム開発

ドリルダウン、ドリルアップ

実データを捕捉する

エンタープライズ・ メッセージソース

Web Service

JMS1.1

MS MQ

IBM MQ

TibcoJMS Bus

Oracle AQ

Sonic

JDBC

Oracle

Sybase

SQL Server

Database

DB2

File System

Oracle BPM

Oracle Data Integrator

Oracle BPEL PM

Oracle Applications

Oracle Enterprise Manager

ビジネスユーザーに対するインタフェース Oracle BAM

プロセス、傾向、文脈を分析

Oracle Database

リアルタイムアラート

リアルタイム・ダッシュボード、レポート

Java、Webサービスの呼出し

サービスの動的選定、結合

プロセスの動的ルーティング

データの妥当性チェック

ビジネスルール・エンジン、リポジトリ 承認ルートの

動的変更

ビジネスルール設定画面Oracle JDeveloper

ディシジョン・テーブルによる宣言的定義

監査証跡によるデータ変遷の追跡

プロセスの進捗をグラフィカルに表示

Page 6: [製品カタログ] 業務プロセス改善を成功に導く統合BPMソリューション - Oracle Business Process Management Suite 11g ( Oracle BPM Suite 11g)

Oracle JDeveloperデータ項目のドラッグ&ドロップによる画面開発

ワークスペース自動生成されるタスク閲覧、承認画面

プロセスポータル統合オペレーション画面

プロセス変更ユーザー・インタフェースプロセスコンポーザ

統合管理ツール Oracle Enterprise Manager

プロセス 管理画面

プロセス

メディエータ

外部サービス

ビジネスルール

● 目的の明確化● 前提条件の設定● 基本方針の決定● ゴールの設定

● 業務プロセスの表記、資産化● 業務アプリケーション、情報と組織のマッピング● ボトルネックと改善点の特定● ボトルネックの原因追究

● 課題の解決策検討● 業務プロセスの自動化対象の検討● 業務プロセスのTo-Beモデルの策定● To-Beモデルのブラッシュアップ

● シミュレーションによる効果の定量化● ROI算出● エグゼクティブ・サマリーの作成

● システム化ロードマップの策定● アーキテクチャ策定● 実装方式策定● プロジェクト、運用体制策定

実行計画の立案

ビジネス価値試算

BPM 導入計画策定

現状分析、評価

目的、ゴールの確認

ドラッグ&ドロップ

次のタスク処理に必要な情報を他システムから収集して表示

次のタスク画面へナビゲート

・直感的な操作によるプロセス変更

・ブラウザからのアクセス

コンポーネントを横断したログ・トラッキング

各コンポーネント管理画面へのドリルダウン

テキスト、フォームの追加 追加された

データ項目

業務プロセス最適化のプロジェクトを成功に導くアセスメントサービスグローバルの知見を集結したノウハウの提供

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BPMの必要性は理解しながら、導入に踏み切るための目的(投資理由)や導入手順などが不明確であることからプロジェクト

をなかなか立ち上げられないケースがよくあります。

このような課題に対しオラクルは、これまでに培った数々のプロジェクトの経験と成果物のテンプレートをもとに、お客様

の目的に合わせたBPMソリューションと実現ロードマップの策定を強力に支援します。

具体的なプロジェクト計画に着手する前に事前評価(アセスメント)フェーズを置き、課題解決に向けた方向性(仮説)を決定

する方法があります。この事前評価フェーズは、投資の妥当性評価や各ステークホルダーの合意形成を目的とするため、

情報システム部門だけでなく、BPM検討の対象となる事業部門のメンバーの参加も重要となります。この事前評価により、

業務課題からBPM導入の目的を明確にし、適用範囲と適用順序(ロードマップ)、期待効果などを具体化することができます。

アセスメントサービスの進行例

データモデル連動型画面構築フレームワーク

業務プロセスを変更するたびに、オペレーション画面を一から作り

直す必要があり、結果として業務プロセスの変更に多くの時間と労力

を費やしている。

業務プロセスを流れる情報のデータモデルに連動した画面開発フレーム

ワークを提供します。プロセス変更の際も、既存のオペレーション画面

に変更を加えるだけで対応することができます。

業務プロセスの変更、改善効果を速やかに得られます。

業務に必要な情報を集約して提供する統合画面

従来のオペレーション画面は各業務システムと対で構成されている。

複数のシステムに格納されている情報を閲覧、更新するためには、複数

のシステム画面を同時に操作する必要があり、業務オペレーションが

煩雑化する。

業務オペレーションに必要なシステムの画面や情報を統合表示する

統合オペレーション画面基盤を提供します。また仕事の流れに従って

画面を自動的に切り替えて、ナビゲートすることもできます。

業務の生産性向上とトレーニングコスト削減を、同時に実現することが

できます。

ビジネスユーザーによる迅速なプロセス変更

たとえば稟議フロー承認者を一時的に変更したいといった簡単な変更

でも、システム部門に対応を依頼する必要があり、変更の反映に時間が

かかる。

技術的な専門知識を必要としない、ブラウザベースのプロセス変更

画面、機能を提供します。

業務プロセス、意思決定プロセスの変更を迅速化すると同時に、システム

部門の負荷を軽減します。

コンポーネントを横断した迅速な障害原因解析

業務プロセスを構成するシステムが複数のコンポーネントによって実装

されている場合、ログ情報が各コンポーネントごとに分散しているため、

障害発生時の原因追究に多大な時間と労力を要する。

コンポーネントを横断するログのトラッキングができる統合管理環境を

提供します。

障害復旧時間を最小化しながら、障害原因の追究に要する労力を軽減

します。

以下は、各ステップの作業内容イメージです。

課題

解決策

価値

課題

解決策

価値

課題

解決策

価値

課題

解決策

価値