トヨタ 日 産 - kouronpub.com ·...
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■目 次 ■
■ 本書の使い方 1. 本書について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2. 収録車種について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 3. 収録内容について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 4. 関連センサーの点検と手順について ・・・・・・・・・・・・・4 5. 配線色と用語について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
トヨタ■ 1. アリオン /プレミオ(T24型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
■ 2. アルファード(NH10W・15W型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
■ 3. ウィッシュ(NE10G・11W・14G型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31
■ 4. ヴィッツ(P90・91・95型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
■ 5. ヴォクシー /ノア(AZR60G・65G型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 48 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55
■ 6. カローラ アクシオ&フィールダー (E141/G・142/G・144/G型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 70
■ 7. クラウン(GRS180~184型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85
■ 8. プリウス(NHW20型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 89 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 93 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95
■ 9. マークX(GRX120・121・125型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107
■ 10. ランドクルーザー 100 (HDJ101K・UZJ100W型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 110 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 114 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 117
日 産■ 1. エクストレイル(T30型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 128 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 131 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 133
■ 2. エルグランド(E51型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 137 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 141 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 142
■ 3. セレナ(C25型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 144 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 148 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 149
■ 4. ティアナ(J31型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 154 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 157 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 158
■ 5. フーガ(Y50型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 159 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 162 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 163
■ 6. マーチ(K12型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 167 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 170 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 172
ホンダ■ 1. オデッセイ(RB1・2型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 176 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 179 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 181
■ 2. ステップワゴン(RG1~4型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 185 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 187 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 190
■ 3. フィット(GD1~4型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 201 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 203 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 209
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■ 4. モビリオ(GB1・2型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 223 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 224 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 227
三 菱■ 1. アウトランダー(CW4W・5W・6W型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 238 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 239 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 241
■ 2. コルト(Z21A~Z28A型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 252 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 253 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 255
マツダ■ 1. アクセラ /アクセラ スポーツ(BK5・E・3型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 266 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 267 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 269
■ 2. アテンザ /アテンザ スポーツ(GG ・GY型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 274 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 276 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 277
■ 3. デミオ(DY3W/R ・ DY5W/R型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 281 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 283 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 285
スバル■ 1. インプレッサ (GD2~GDD,GG2~GGD型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 296 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 298 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 301
■ 2. フォレスター(SG5型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 309 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 311 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 313
■ 3. レガシィ&レガシィB4 (BP5~H,BL5~E型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 325 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 327 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 329
スズキ■ 1. スイフト /スイフト スポーツ (ZC11S~ZD21S型) 1. 自己診断 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 344 2. 部品配置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 347 3. 配線図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 349
※スズキ /ランディ(SC25型)は、OEMべースモデル の日産 /セレナ(C25型)を参照して下さい。
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■ 本書の使い方■
■1. 本書について 本書は、既刊本「電子制御システムの故障探求マニュアル エアコン編」の最新版として発刊致しました。 同シリーズは現在、「平成 17年版・ 18 年版(上 /下巻)・ 19 年版」の計 4冊が発行されております。 収録内容は、車種別のエアコン自己診断機能(ダイアグ診断)の手順、部品配置図、配線図の 3つに分け て編集しております。
■2. 収録車種について 収録車種は、「平成 19年版」発刊以降の各メーカー主要(36)モデルを対象としております。 (旧型車、生産中止車等の整備入庫率が高い旧世代モデルのみを集約しました。)➡現行モデルの 1世代前。 尚、収録データにつきましては、頁数の関係等により全てのデータを収録致しておりませんのでご注意下 さい。モデルサイクルが長い車種や、マイナーチェンジ等での大幅な変更は省略している場合があります。 「収録内容の見分け方」は、車種毎の先頭ページに記載しています。
-収録内容の見分け方-
7 クラウン GRS180~184型 ■収録内容■
■年式:平成15年12月~平成20年2月 ■自己診断機能:オートA/C(全車)
■部品配置図:オートA/C(全車) ■配線図:オートA/C(一部省略)
■3. 収録内容について 本書は、エアコンシステムの自己診断(ダイアグ)手順とコード一覧/関連センサー等の部品配置図/ 配線図(回路図)を自動車メーカー発行の整備書、新型車解説書、配線図集等より抜粋し編集しております。
●自己診断 自己診断(ダイアグ)機能が搭載されている車両は、① . パネル操作、② . ダイヤル操作、③ . ダイアグノー シスコネクタ短絡作業(電圧テスター使用)等より、各車両の診断作業が行えます。又、一部の車種にはメー カーの故障診断機(※)を使用した場合の診断手順(車載式故障診断)も収録しました。 ※トヨタ➡ SST(TaSCAN)。日産➡GST(ジェネリック スキャンツール ) 又はCONSULT- Ⅲ。 ホンダ➡HDS(ホンダ ダイアグノスティック システム)。三菱➡MUT- Ⅲ等。
コード番号は、メーカー独自の点滅コード(2ケタコード番号)と故障診断機(外部診断機含む)で行う故 障診断コード(SAE/4 ケタコード番号)を収録しました。
-診断作業の流れ-
コード番号の種類 自己診断起動 コード表示パターン コード消去・2ケタコード
・セグメント独自表示 上記①~③作業(車種に適合する操作)・警告灯(ワーニングランプ)の点滅 /点灯・インジケータランプの点滅 /点灯・サーキットテスターの指針の振れ回数
・イグニッションスイッチOFF・経路ヒューズの抜き取り・各スイッチ操作による消去作業
4ケタコード 診断機をデータリンクコネクタへ接続する 診断機に故障部位のコード番号を表示 ・イグニッションスイッチOFF・診断機の電源OFF
◎故障診断機や外部診断機では、2ケタ点滅コードの「読み取り作業」や「消去作業」は行えないので注意して下さい。
全年式OK! 一部年式のみ! 一部年式のみの場合は、収録モデルの年式を記載してます。
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●部品配置図 各車両の「オートA/C」と「マニュアルA/C」毎の部品配置図を収録しました。又、車両のエンジン部位 や制御ユニットでイラストが区分出来るものは分けて編集しています。マイナーチェンジ等で変更がある場 合は、「変更年月」を記しております。生産年式等に変更が無い場合は、「全車共通」と記しています。
●配線図&回路図 各車両の「オートA/C」と「マニュアルA/C」を収録しています。 「マニュアルA/C」の設定が無い車両は「オートA/C」のみの収録となります。又、「オートA/C」搭載車 には、「フルオートA/C」システムモデルも含めて統一表記しています。 日産車につきましては、「回路図」を収録致しました。配線図の内容を簡略した内容ですので、コネクタ& カプラ図や配線色が異なる場合がありますのでご了承下さい。(コネクタ端子照合や配列を簡略表記)
■4. 関連センサーの点検と手順について トヨタ、日産の「A/Cパネル操作、液晶表示パネル操作、NAVI モニター内操作」にて自己診断操作を行 う車両は、各チェック操作を一巡して行います。つまり、「センサチェック」を行う際は始めに「インジケー タチェック」にてランプの点灯を確認する。又、「アクチュエータチェック」の際に、ランプ不灯時などは「イ ンジケータチェック」から再度点検を始めます。一巡操作により、正確な故障部位の特定とパターン出力が 行え入庫車両の故障現状がより正確に把握し探求する事が出来ます。
●参考:トヨタ
■5. 配線色と用語について 配線色は、各自動車メーカーに記載の配線色をそのまま収録しています。よって、同色でも配線記号や表 記が異なるケースがあります。(ホンダは漢字表記) ◎茶色の場合⇒BR(トヨタ&日産&三菱&マツダ)/Br(スバル&ススキ) 用語につきましても、各自動車メーカーから引用しておりますので名称は統一されておりません。 ◎コントロールユニットの場合⇒コントロール コンピュータ又はアンプ リファイヤーと表記。
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7 クラウン GRS180~184型■収録内容■
■年式:平成15年12月~平成20年2月 ■自己診断機能:オートA/C(全車)
■部品配置図:オートA/C(全車) ■配線図:オートA/C(一部省略)
1. 自己診断 ■オートA/C ■全車
■自己診断機能■■パネルダイアグノーシス機能 ◎下記に示す、チェック内容を行うことが出来る。 ① . インジケータチェック→各スイッチの作動インジケータ、設定表示部の点滅及びブザー吹鳴(EMV付車)が可能。
② . センサチェック→センサの故障状況(過去・現在)のチェック作業、過去故障データのクリア作業。
③ . アクチュエータチェック→アクチュエータチェックパターンの出力が可能。
■ 1■ダイアグノーシス起動方法 ① . イグニッションスイッチをOFFにする。 ② . コントロールパネルの「AUTO」スイッチ
と「内外気切替」スイッチ を同時に押しな
がら、エンジンを始動状態にする。
※EMV=エレクトロニックマルチビジョンの略 (本文全て)
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■ 2■インジケータチェック ① .1秒間隔で全インジケータ及び設定表示部が点灯、消灯を4回繰り返す ことを確認する。
② . インジケータ点灯に合わせて、ブザーが吹鳴することを確認する。
(EMV付き車のみ)
◎インジケータチェック終了後、自動的にセンサチェックを開始する。
③ . パネルダイアグノーシスを終了する場合は、「OFF」スイッチを押す。
■ 3■センサチェック ① . インジケータチェックを行う。
② . インジケータチェックが終了すると、自動的にセンサチェックを行う。
③ .「内外気切替」スイッチを押し、アクチュエータチェックを行う。
<ポイント> ・インジケータチェックから自動的に行うセンサチェックでは、現在故障の診断が完全には出来ないため、必ずアクチュエー タチェックを行ってから再度センサチェックを行い、結果を確認する。
④ . アクチュエータチェック終了後、A/Cパネルの「AUTO」スイッチを押す。
⑤ . 運転席側設定温度表示部(インジケータ部)に表示されたセンサチェックの結果を確認する。
◎下図は「コード 21」を出力した場合を示す。異常コードが 2項目以上ある場合は、コード番号の小さい順に表示する。 ・現在故障:現在進行の異常が持続している /設定温度表示部が点滅 /ブザーが吹鳴。 ・過去故障:過去に異常を検知した場合 /設定温度表示部が点滅。
⑥ . 異常コードが2項目以上あり、読み取りにくい場合は「運転席側温度設定UP」スイッチを 押し、コードを固定表示(ス
テップ作動)させて読み取る。「運転席側温度設定UP」スイッチを押す毎に項目を段階的に表示する。
⑦ . センサチェックコードが出力された場合は、ダイアグコード一覧表からコードを読み取る。
⑧ . パネルダイアグノーシスを終了する場合は、A/Cパネルの「OFF」スイッチを押す。
◎上記作業後、アクチュエータチェックを行う場合は、「内外気切替」スイッチを押す。
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■ 4■アクチュエータチェック ① . インジケータチェックを行う。(※この時、エンジンは始動状態)
② . インジケータチェック→センサチェックに移行した後、「内外気切替」
スイッチを押し、アクチュエータチェックを行う。
③ . ステップ0→9の順に1秒間隔でアクチュエータチェック(連続)を
繰り返すので、温度と風量を点検する。
④ . ステップが移行するため点検しにくい場合は、「運転席側温度設定UP」
スイッチを押し、ステップを固定(ステップ作動)させて点検を行う。「運転席側温度設定UP」スイッチを押す毎に、ステッ
プが変化する。
⑤ . パネルダイアグノーシスを終了する場合は、A/Cパネルの「OFF」スイッチを押す。
<ポイント> ・ステップNo. は、運転席側設定温度表示部に表示される。 ・ステップNo. は、固定表示(ステップ作動)時にも 1秒間隔で点滅表示を行う。 ・下図は、ステップNo.5 出力時を示す。 ・A/Cパネルの「AUTO」スイッチを押すと、センサチェックモードになる。
■ 5■コード消去方法 ① . センサチェック中に「DEF」スイッチ(A)を押しながら、「Rr DEF」スイッチ(B)を押す。
② . 記憶消去後、センサチェックを行い、正常コード(00)が出力されることを確認する。
<ポイント> ・イグニッションOFF 後、1時間以内にインストルメントパネルジャンクションブロック(ASSY ・左側)の A/Cヒューズ を外しても、コード記憶が消去出来る。
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■アクチュエータチェック一覧表■ ●フロントA/C
ステップNo.(D席温度表示部) ブロワレベル エアミックス開度
[D席&P席](*3) 吹出口 吸込口 冷風バイパス A/Cコンプレッサ
0 0 (MAX COLD) - 10% FACE FRS - 14% OFF
1 1 (MAX COLD) - 10% FACE FRS - 14% OFF
2 17 (MAX COLD) - 10% FACE REC/FRS(内外気二層モード) -14% ON
3 17 (MAX COLD) - 10% FACE REC 113.5% ON
4 17 50% FACE/DEF REC 113.5% ON
5 17 50% FACE/DEF REC 113.5% ON
6 17 50% FOOT FRS 113.5% ON
7 17 (MAX HOT) 110% FOOT FRS 113.5% ON
8 17 (MAX HOT) 110% FOOT/DEF FRS 113.5% ON
9 31 (MAX HOT) 110% DEF FRS 113.5% ON
●リヤクーラ
ステップ(D席温度表示部)
ブロワレベル(*1)
ブロワレベル(*2) FRS信号 リヤマグネットバルブ
*1 リヤ排気ダンパ A/Cコンプレッサ
0 マニュアルOFF マニュアルOFF OFF OFF ルーフ OFF
1 マニュアル LoエアピュリON
マニュアル LoエアピュリON OFF OFF ルーフ OFF
2 マニュアルHIエアピュリON
マニュアルHIエアピュリON OFF OFF ルーフ ON
3 マニュアルHIエアピュリON
マニュアルHIエアピュリON OFF ON ルーフ ON
4 オートOFF オートOFF OFF OFF 拡散ON
5 オートOFF オートOFF OFF OFF 拡散
6 オートOFF オートOFF ON OFF 排気ON
7 オートOFF オートOFF ON OFF 排気
8 オートOFF オートOFF ON OFF 排気ON
9 オートOFF オートOFF ON OFF 排気
* 1:リヤクーラ付車。*2:リヤエアピュリファイヤ(空気清浄機)付車。*3:D席 /P席:ドライバー /パッセンジャーの略。
■コード一覧■DTC No/コードNo(*3)
診断項目[TaSCAN表示名称] 点検部位 コード
記憶
B1411/11 内気センサの故障[内気センサ故障]
・クーラサーミスタ(内気&湿度センサ)・ワイヤーハネスおよびコネクター (エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 ⇔クーラサーミスタ(内気&湿度センサ))・エアコンディショナアンプリファイヤASSYNo.2
○
B1412/12 外気センサの故障[外気センサ故障]
・クーラサーミスタ(ガイキセンサ)・ワイヤーハネスおよびコネクター (エンジンコントロールコンピュータ⇔クーラサーミスタ(ガイキセンサ))・CAN通信系統・BEAN通信系統・エンジンコントロールコンピュータ・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○
B1413/13 エバポ後センサの故障[Fr エバポ後センサ故障]
・エアコンディショナアンプリファイヤASSY(エバポ後センサ)・ワイヤーハネスおよびコネクター (エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 ⇔エアコンディショナハーネスASSY (エバポ後センサ))・リヤエコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○
B1418/18 排気ガスセンサ (HC、CO) の故障
・スモッグベンチレーションセンサ・ワイヤーハネスおよびコネクター (エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 ⇔スモッグベンチレーションセンサ)・ワイヤーハネスおよびコネクター(電源系)・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
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B1421/21(*1)
助手席日射センサの故障[助手席)]日射センサ故障(屋内出力正常)]
・オートマチックライトコントロールセンサ・ワイヤハーネスおよびコネクター (オートマチックライトコントロールセンサ⇔インストルメントパネルジャンクションブロック ASSY(RH))・ワイヤハーネスおよびコネクター (エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 ⇔オートマチックライトコントロール センサ)・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○(*2)
B1422/22 コンプレッサのロック[コンプレッサロック検出]
・コンプレッサASSY(プーリツキ)・ワイヤハーネスおよびコネクター (エンジンコントロールコンピュータ⇔コンプレッサASSY(プーリツキ)・CAN通信系統・BEAN通信系統・エンジンコントロールコンピュータ・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
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B 1423/23 冷媒圧力異常[冷媒圧力異常]
・リキッドチューブA(プレッシャセンサ)・ワイヤハーネスおよびコネクター (エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 ⇔リキッドチューブA(プレッシャ センサ))・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
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B 1424/24(*1)
運転席日射センサの故障[(運転席)日射センサ故障(屋内出力
正常)]
・オートマチックライトコントロールセンサ・ワイヤハーネスおよびコネクター (オートマチックライトコントロールセンサ⇔インストルメントパネルジャンクションブロック ASSY(RH))・ワイヤハーネスおよびコネクター (エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 ⇔オートマチックライトコントロール センサ)・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○(*2)
B1441/41
助手席エアミックスダンパサーボの作動不良
[(助手席)エアミックスダンパサーボ作動不良]
・エアミックスダンパサーボ(助手席)・エアコンディショナハーネスASSY・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○
B 1442/42リサキュレーションダンパサーボの作
動不良[内外気切替えダンパ作動不良]
・ダンパサーボ(内外気切り替え)・エアコンディショナハーネスASSY・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○
B 1443/43 モードダンパサーボの作動不良[モードダンパ作動不良]
・モードダンパサーボ・エアコンディショナハーネスASSY・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○
B 1445/45 冷風バイパスサーボの作動不良[助手席冷風バイパス作動不良]
・ダンパサーボ(冷風バイパス)・エアコンディショナハーネスASSY・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○
B 1446/46運転席エアミックスダンパサーボの作
動不良[運転席エアミックスダンパ作動不良]
・エアミックスダンパサーボ(運転席)・エアコンディショナハーネスASSY・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
○
B1451/51 コンプレッサソレノイドの異常[外部可変Comp用ソレノイド異常]
・コンプレッサASSY(プーリツキ)・ワイヤハーネスおよびコネクター (コンプレッサASSY(プーリツキ)⇔エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2)・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
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B 1461/61 排ガスセンサ(Nox)の故障[排ガスNox センサ故障]
・スモッグベンチレーションセンサ・ワイヤハーネスおよびコネクター (エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 ⇔スモッグベンチレーションセンサ)・ワイヤハーネスおよびコネクター(電源系)・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
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B1462/62 温度センサの故障[温度センサ故障]
・クーラサーミスタ(内気&温度センサ)・ワイヤハーネスおよびコネクター (エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 ⇔クーラサーミスタ)・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2
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B 1497/97 BUSIC の故障[BUSIC 通信異常]
・エアコンディショナハーネスASSY・エアコンディショナアンプリファイヤASSY No.2 -
- /99 ボデー多重通信の異常 ・BEAN通信系統・CAN通信系統 -
*1:直射日光が当たらない状況下では、ダイアグコードが出力される場合がある。*2:ショート時のみコードを記憶する。*3:「4ケタコードNo.」は、外部診断機(TaSCAN)から出力されるコード。 「2ケタコードNo.」は、パネルダイアグノーシスのセンサチェックから出力されるコード。
・B1418/18 及び B1461/61 のコードが同時に出力された場合は、スモッグベンチレーションセンサ電源系の異常が考えられる。・B1421/21、B1424/24 及び B1244(コンライトセンサ異常)のコードが同時に出力された場合は、オートマチックライトコン トロールセンサ電源系の異常が考えられる。
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2. 部品配置図 ■オートA/C ■車両全体図 ■全車共通
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2. 部品配置図 ■オートA/C ■室内図 ■全車共通
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2. 部品配置図 ■フロント・オートA/C ■ユニット図 ■全車共通
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2. 部品配置図 ■リヤ・オートA/C ■ユニット図 ■全車共通
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3. 配線図 ■フロント・オートA/C ■平成15年 12月~17年 10月 ■1/3頁
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3. 配線図 ■フロント・オートA/C ■平成15年 12月~17年 10月 ■2/3頁
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3. 配線図 ■フロント・オートA/C ■平成15年 12月~17年 10月 ■3/3頁
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3. 配線図 ■リヤ・オートA/C ■平成15年 12月~17年 10月 ■空気清浄機付き
《資料転載協力》
●トヨタ自動車(株)
●日産自動車(株)
●本田技研工業(株)
●三菱自動車工業(株)
●マツダ(株)
●富士重工業(株)
●スズキ(株)
-ご注意- 本書は、各自動車メーカーが発行する各種技術マニュアル・データを基にして編集しております。 各種技術マニュアル・データの編集に関しましては、各自動車メーカーより図版等の使用許諾を得て 本書に使用しております。従って、図版等についての著作権は、各自動車メーカーに帰属致します。 本書の著作権は、弊社及び各自動車メーカーが有しております。 著作権者に、無断でコピーや画像データ等にして使用することは、たとえ一部であっても著作権法違反 となりますのでご注意下さい。
電子制御システムの故障探求マニュアル エアコン編(平成25年版)
■ 発刊日:平成 25年 5月 ■ 定 価:5,800 円 送 料:500 円(共に税込) ■ 印 刷:平成 25年 5月 ■ 発行所:株式会社 自動車公論社 〒 110-0005 東京都台東区上野 3-1-8 佐藤ビル 4F TEL 03-3837-5730 FAX 03-3837- 5740