社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

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社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成. 11 月 26 日. 【 目標 】. 量的調査での調査票の作り方において、多様な問題点があることを知る。. 【 構成 】. 1.調査票の作成 2.ワーディング. 1.調査票の作成. 【3-2  調査票の作成方法と留意点  p63-】. 基本仮説から作業仮説へ. 基本仮説   先行研究調査   予備的調査 作業仮説の設定  作業仮説を検証するための質問項目 ( 変数 ). 調査方法の検討. 既存統計の利用 ( 先行研究の調査の意味も含む ) (事後に、自らの調査も公に提示しおくこと). 問題設定. - PowerPoint PPT Presentation

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社会福祉調査論第 6講

量的調査での調査票の作成

11月16日

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【目標】

• 量的調査での調査票の作り方において、多様な問題点があることを知る。

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【構成】

1.調査票の作成

2.ワーディング

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1.調査票の作成【 3-2 調査票の作成方法と留意点 

p63-】

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基本仮説から作業仮説へ• 基本仮説  先行研究調査  予備的調査

• 作業仮説の設定  作業仮説を検証するための質問項目(変数 )

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既存統計の利用• 研究論文サイト

• 統計サイト

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※少子化を例に考える①前提

• 「問題自身の再検討」

• 「問題構造の把握」

• 「先行研究、識者、為政者等の考え方を知る」

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※少子化を例に考える②既知事項の確認

• 「先行研究、識者、為政者考え、  マスコミでの議論等を知る。」

• 「統計の二次分析」

    地理的比較、歴史的比較等から検討⇒仮設設定

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子供を産む産まないを決める環境条件

• 育児環境

• 教育費

• 経済的メリット・ディメリット

• 人付き合いの煩わしさ?  若者の意識の変化

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調査方法の検討 

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※少子化を例に考える③調査方法

• 「調査のレベル」

• 「調査方法の選択」

• 「調査できることを選択する」

⇒調査方法選択    事例的、統計的    マクロ、メゾ、ミクロ

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問題設定• 比較・・・基準となるものを得る

   対象の比較     種目、地域、時期、・・・

   回答者属性グループ間の比較

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※少子化を例に考える④質問項目設定

• 「比較する基準を念頭に置く」    仮設検証のための変数

⇒質問項目へ

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質問項目の選定• 依頼文 (調査趣旨説明 )  簡潔にかつ趣旨が分かるように

• 質問項目  項目数と深さのジレンマ

• フェイスシート  答え難いことは避けること  質問票の最後に付けることが多い

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具体例• 国勢調査• 国民生活選好度調査

• 学生生活アンケート

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2.ワーディング• 【 3-2-3 調査票作成の留意点  p68-】

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(1)調査の企画・設計と質問文作成プロセス

・疑問文でテーマの具体化・テーマから質問項目へ・仮説構成 従属変数と独立変数・変数を質問文に落とす 概念の操作的定義

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調査者の立場 調査者にいい思いをさせたいという潜在的意識 権力者による調査には課題

調査時刻 世帯の在宅者に偏り 特定の世帯員を指定する工夫

時期 時間の推移 意見が変わる 錯覚する

調査の仕方について

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日本が将来特に協力していくべき国保守系支持調査員

革新系支持調査員

アメリカ 56.2% 50.5%

中共 6.6% 9.2%

中国(単に) 3.0% 9.9%

国府 3.0% 1.8%

インド 3.0% 2.0%

その他 7.8% 7.3%

とくにない 20.4% 19.3%

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問 .あなたは文字が大きくなったことを最初に何で知りましたか。

第 1回調査 第 2回調査

新聞の社告 23.0 7.7

新聞の特集記事 3.0 2.8

新聞そのもの 9.3 14.4

テレビコマーシャル 38.9 51.2

テレビのニュース番組 14.1 5.3

車内の中吊広告 1.1 2.5

ポスター 1.1 1.1

新聞の勧誘を受けて 0.7 1.1

人から聞いて 4.1 4.6

その他 3.7 5.6

無回答 1.1 3.9

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新聞講読料の値上げについて,3つの考え方のどれに賛成ですか。

値上げはあってもよい

値上げには反対

値下げすべき

不明

5月調査 9.3%

80.4%

9.8%0.5%発表後

6月調査

23.8%

68.2%

7.5%0.5%値上げ後

7月調査

23.1%

72.8%

4.2% - 集金後

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問 .新聞代は高いと思いますか。(数字は 3紙の平均)

高い 普通 安い 無回答

5月調査 29.4% 58.8% 5.9% 5.9% 発表後

6月調査 30.4% 65.2% 4.3% - 値上げ後7月調査 64.3% 31.0% - 4.8% 集金後

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電話調査の回答者は偏る主婦専業

常勤

パート

自営手伝い

学生その他

9時~17時台

69.8%

4.2% 7.5%10.8%

3.8%3.8%

18時~21時台

37.9%

31.0%

27.6%

3.4%

0.0%0.0%

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(2)質問文の作成• 調査者の意図が被調査者に伝わらない あいまい表現 難解表現

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• 判断の視点が定まらない ダブルバーレル インパーソナルとパーソナル 総論と各論

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◎ダブル・バーレル「重文型」

• 例 .「家事や育児には、男性よりも女性が向いている」

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貿易自由化A調査

問 .日本は米の自由化にもっと積極的になるべきだ。 25%

問 .日本は牛肉の自由化にもっと積極的になるべきだ。 60%

B調査

問 .日本は米や牛肉の自由化にもっと積極的になるべきだ。 48%

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日本の経済成長の要因・評価A調査

問 .日本の国民は勤勉である。 68%

問 .日本の経済は世界に例を見ないほど発展してきている。

80%

B調査

問 .日本経済は国民が勤勉なので世界に例を見ないほど発展してきている。

52%

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ダブル・バーレル「複文型」

• 「喫煙は健康に良くないのでやめるべきだ」   X⇒Y⇒Z

• 「まごまごしていると、他人に追い越されそうな不安を感じる」 (ifX thenY )⇒Z

• 「これからは物質的な豊かさよりも、心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたい」  not X ⇒ Y

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◎インパーソナルとパーソナル自分と他人による偏り

•  「あなたは一般的にコネで就職することに賛成ですか。」  一般論

•   「あなたはコネがあったらそれを使って就職したいと思いますか。」 あなたの行動

•   「普通、コネがあったらそれを使って就職していると思いますか。」 他者の行動

Page 35: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .非常に混み合っているバーゲン売り場で ,大きな地震が起きた。騒ぎが収まって動けるようになっ

たとして,どうするか。

自分はどうするか

他人はどうするか

しばらく様子をみている 34.0% 19.0%

放送や店員の指示に従う 48.0% 20.7%

われ勝ちに逃げだす 3.3% 50.3%

人々の行動にならう 6.3% 5.3%

わからない 8.3% 4.7%

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1.大変満足している

2.まあ満足している

3.満足していない

あなたは本大学に入学して満足していますか

29% 67% 4%

あなたのまわりの学生たちは本大学に入学して満足していますか

20% 74% 6%

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問 .10年後,あなたは満足のいく職業についていると思いますか

問 .10年後,あなたの同級生の何割が満足にいく職業についていると思いますか。

①ついている②ついていない

-

71% 29%36%(回答の平均, 1割から 9割までで 3割が一番多かった)

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問 .10年後,あなたは幸せな家庭生活を送っていると思いますか。

問 .10年後,あなたの同級生の何割が幸せな家庭生活を送っていると思いますか

①送っている

②送っていない

-

70% 30%

52%(回答の平均,1割から 9割までで 5割が一番多かった)

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◎総論と各論による偏り

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• あなたは,世界平和の維持のために日本は積極的に協力すべきだと思いますか。

1.積極的に協力すべき  62%2.なるべく協力すべき  30%3.あまり協力する必要はない  8%

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• あなたは,日本が世界平和を維持するために次のようなことをすることに賛成ですか。反対ですか。

• ①自衛隊を PKOとして派遣する 62%• ②他国の領土を侵害する国にたいしてば断行″など強い姿勢で望む 51%

• ③紛争国間の調停に積極的に乗り出す49%④アメリカや中国などの意向を気にせず独自外交を展開する 33%

• ⑤国内経済を犠牲にしても海外援助を行う 18%

• ⑥紛争地域の国運に武器の援助をする 8%

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一極集中• 問 .日本は国土が狭く人口が多いので,なるべく全国を均等して発展させるべきだ,また,地震などの災害も多いので一極集中は避けるべきだ,という意見があります。あなたはこの意見に賛成ですか。     1.賛成 81% 2.反対 19% 問 .日本は国土が狭く人ロが多いので,なるべく全国を均等して発展させるべきだ,また,地震などの災害も多いので一極集中は避けるべきだ,そのため,首都機能を移転させるべきだ,という意見があります。あなたはこの意見に賛成ですか。反対ですか。     1.賛成 61% 2.反対 38%   無回答

1%

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◎その場の判断• 回答者が確固とした意見を持っているとは限らない イエステンデンシー ステレオタイプ キャリーオーバー

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(イエス・テンデンシー )

• 例 .「あなたはAだと思いますか」、「あなたは、Aでないと思いますか」

• 「文法上のイエス・テンデンシー」• 「調査者に向けたイエス・テンデンシー」 

• 「世間へのイエス・テンデンシー」

Page 45: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

• Aあなたは,日本での原子力発電の推進に賛成ですか。反対ですか。

• B火力発電に比べると原子力発電はコストが安く,またクリーン・エネルギーで地球温暖化への影響もありません。あなたは,日本での原子力発電の推進に賛成ですか。反対ですか。

• C原子力発電の安全性を心配する声がありましたが,このところ事故が目立ち,また動燃の不誠実な対応が問題になっています。あなたは,日本での原子力発電の推進に賛成ですか。反対ですか。

Page 46: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

原子力発電の推進への賛否

1.推進に賛成 2.推進に反対

A 36% 64%

B 50% 50%

C 43% 57%

Page 47: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

• A“テレビは映画とラジオを一緒にしたようなもので,娯楽としても満足できるし,また文化の面からみても有益だから,日本でも急速に普及するだろう”という意見がありますが,あなたはどうお考えになりますか。

• B“テレビは映画とテレビを一緒にしたようなもので,非常に便利なものには違いない。しかし,日本ではテレビのような高い機械を買える家庭は少ないから普及は遅れるだろう”という意見がありますが,あなたはどうお考えになりますか。

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テレビの普及について (1952年調査 )

そう思うそうは思わない

意見なし

A 55% 26% 19%

B 76% 12% 12%

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(キャリー・オーバー効果 )

• 例 .「地球温暖化問題」→「原子力発電」•   「平和運動」→「原子力問題」  避けることは困難

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• 問A .女子学生が増加すると大学の水準が下がるといいますが,あなたはこれに同意しますか。

• 問B .教育大では年々女子が増える傾向にありますが,このことについて好ましいと思いますか。

Bに賛成 Bに反対 計

A→B

14人( 48%)

15人( 52%)

29人

B→A

20人( 71%)

8人( 29%)

28人

計 34人 23人 57人

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(ステレオタイプ )

• 官僚  否定的回答

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◎難しい言葉• 例 .ADHDattention-deficit/hyperactivity disorder (ADHD),

NOx規制

TPP

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◎事実判断・価値判断・世間判断• 例 .「あなたは、世間で重要なのはお金だと思いますか」(さらに社会生活上の必要という平凡な判断も含む)

• 例 .「『伝統や慣習に従ったやり方に疑問を持つ人は、結局は問題を引き起こすことになる』とあなたは思いますか」  (権威主義的態度の判定に使われるが、価値判断か事実判断か答え方が分かれる )

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◎語順

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どちらの課長の下で働きたいか• A 規則を曲げてまで無理な仕事をさせることはありませんが,仕事以外のことでは人のめんどうは見ません

12%• B 時には規則をまげて無理な仕事をさせることもありますが,仕事以外のことでも人のめんどうをよく見ます。

81%

Page 56: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

どちらの課長の下で働きたいか• A 仕事以外のことでは人のめんどうは見ませんが,規則を曲げてま で無理な仕事をさせることはありません。48%( 12%)

• B 仕事以外のことでも人のめんどうをよく見ますが,時には規則を曲げてまで無理な仕事をさせることがあります。47%( 81%)

Page 57: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

語順比較• A 規則を曲げてまで無理な仕事をさせることはありませんが,仕事以外のことでは人のめんどうは見ません。

12%• A 仕事以外のことでは人のめんどうは見ませんが,規則を曲げてまで無理な仕事をさせることはありません。    48%

Page 58: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

語順比較• B 時には規則をまげて無理な仕事をさせることもありますが,仕事以外のことでも人のめんどうをよく見ます。

81%・ B 仕事以外のことでも人のめんどうをよく見ますが,時には規則を曲げてまで無理な仕事をさせることがあります。   47%

Page 59: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたは次のどちらのタイプの先生がよいと思いますか。

• A 学生の面倒はよくみるが,講義の内容はあまりよくない

20%• B 学生の面倒はあまりみないが,講義の内容は大変よい

77%

Page 60: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたは次のどちらのタイプの先生がよいと思いますか。

• A 講義の内容はあまりよくないが,学生の面倒はよくみる

40% (20%)• B 講義の内容は大変よいが,学生の面倒はあまりみない

58% (77%)

Page 61: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .生き方について,AB二つの意見があります。あなたはどちらに ですか。• A .自分が困っていても助けてもらわないが,人が困っていても助けない

2%• B .自分が困っていたら助けてもらうが,人が困っていたら助ける98%

Page 62: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .生き方について,AB二つの意見があります。あなたはどちらに ですか• A.人が困っていても助けないが,自分が困っていても助けてもらわない19%(2%)

• B.人が困っていたら助けるが,自分が困っていたら助けてもらう   81%(98%)

Page 63: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

◎柔らかさ、曖昧さによる回答の変化

Page 64: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

「選択肢の強弱」

• 例 .「賛成、反対」、「賛成、どちらかといえば賛成、どちらかといえば反対、反対」 

Page 65: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .ペルシヤ湾岸戦争について、あなたの意見は次のどれですか。

• 武力解決は避けるべきであった 62%• 武力解決はやむを得なかった  38%

Page 66: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .ペルシヤ湾岸戦争について、あなたの意見は次のどれですか。

• 武力行使は避けるべきであった 38%• 武力行使はやむをえないが,最小限にすべきであった 29%

• 武力行使は妥当であった 19%• 武力行使はもっと徹底すべきであった 

14%

Page 67: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .ペルシヤ湾岸戦争について、あなたの意見は次のどれですか。

• 武力を使うべきではなかった 34%• 武力行使はもっと早くすべきであった

3%• 武力行使はもう少し待つべきであった 

34%• 武力行使はやむをえなかった 28%

Page 68: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .日本はソ連に対し,北方四島の返還を要求すべきだと思いますか

• 要求すべき 68%• 要求すべきでない 32%

Page 69: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .日本とソ連の間には領土問題があります。あなたは日本の主張は

次のどれにすべきだと思いますか

• 千島列島の返還 13%• 北方四島の返還 55%• 北方二島の返還 11%• 要求しない 21%

Page 70: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .日本とソ連の間には領土問題があります。北方四島の返還が日本政府の方針ですが,あなたの意見は次のどれに近い

ですか• 日本政府の方針に基本的に賛成 12%• 千島列島の返還を要求する 12%• 北方二島だけでよい 2%• 返還は要求しない 21%• 一応四島を要求するが,柔軟に対処する

53%

Page 71: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .21世紀はもうすぐです。 21世紀になった頃,日本の政治は今よりよくなっていると思います

か。

1.ずっとよくなっている

2.よくなっている

3.ある程度よくなっている

4.少しはよくなっている

5.変わらない

2% 3% 9% 15% 71%

1.よくなっている

2.少しはよくなっている

3.変わらない

4.少しわるくなっている

5.わるくなっている

- 2% 77% 15% 6%

Page 72: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .21世紀になったころ,日本の社会は今よりよくなっていると思いま

すか。

1.ずっとよくなっている

2.よくなっている

3.ある程度よくなっている

4.少しはよくなっている

5.変わらない

1% 6% 8% 22% 63%

1.よくなっている

2.少しはよくなっている

3.変わらない

4.少しわるくなっている

5.わるくなっている

- 4% 65% 25% 6%

Page 73: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

(3)選択肢の作成選択肢の課題• 同水準で排他的かつ網羅的に列挙できるか

• 数 多すぎると判断は曖昧に

• 単極表現・両極表現 同じ意味でも表現で異なる  (例:個性的でないもの、無難なもの )

• 極端と柔軟  非常に○○、やや○○

Page 74: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

• 中間表現  どちらでもない

• 順序 前の方ほど選ばれやすい

• 深み  (例:国名、地域名、観光地名 )

• 選択可能数

Page 75: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

◎選択肢の数

Page 76: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .目的実現のためには多少の犠牲をはらっても,そのために進みたい

非常にそう思う 1% 3% - -

そう思う 22%

41% 16% 47%

ややそう思う 32%

- 42% -

ややそう思わない 20%

- 21% -

そう思わない 21%

55% 21% 53%

まったくそう思わない 4% 1% - -

Page 77: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

内閣支持率199

61月

1996

4月

19969月

199612月

毎日新聞支持する 59% ↓ 38% ↓ 31% ↑ 39%

支持しない 16% ↑ 21% ↑ 23% ↑ 25%

関心がない 23% 38% 44% 34%

朝日新聞

支持する 61% ↓ 44% ↑ 48% ↑ 56%

支持しない 20% ↑ 35% ↓ 30% ↓ 27%

Page 78: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたは村山内閣を支持しますか。

1.支持する

2.まあ支持する

3.あまり支持しない

4.支持しない

無回答

10% 29% 43% 18% -

30% 70% -

Page 79: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

◎選択肢の単極表現と両極表現

Page 80: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

ものを買うときは個性的なものを選ぶ

まったくそのとおり

ややそのとおり

ややちがう

まったくちがう

13% 35% 38% 14%

Page 81: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

ものを買うときは

個性的なものを選ぶ 無難なものを選ぶ

まったくそのとおり

ややそのとおり

ややそのとおり

まったくそのとおり

9% 17% 31% 43%

( 13%)( 35%)

( 38%)

( 14%)

Page 82: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

流行は人より先に取り入れる

まったくそのとおり

ややそのとおり

ややちがう

まったくちがう

- 11% 44% 45%

Page 83: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

流行は人より先に取り入れ

る人より遅れて取り入

れるまったくそのとおり

ややそのとおり

ややそのとおり

まったくそのとおり

2% 22% 48% 28%

(-)( 11%)

( 44%)

( 45%)

Page 84: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

◎選択肢の深み

Page 85: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .次のどこの国を見たいですか。1つだけ選んでください。

アメリカ

イギリス

フランス

ドイツ

イタリア

スイス

ギリシャ

24%

8%11%

26%11%

11%

11%

Page 86: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .次のどこを見たいですか。1つだけ選んでください。

ニューョーク

ロンドン

パリベルリン

ローマ

ジュネープ

アテネ

5% 16% 5% 16%26%

8%28%

Page 87: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .次のどこを一番見たいですか

1つだけ選んでください。

ナイアガラ

大英博物館

モンマルトルの丘

ライン川

ピサの斜塔

アルプス

パルテノンの神殿

10% 19% 10% 2% 7% 29%24%

Page 88: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

あなたが是非行ってみたい国を3つ選んで下さい。

◎選択肢の有無による回答の変化

Page 89: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

◎選択肢の順序による回答の変化

Page 90: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたは次のような生活のどれが一番よいと思いますか。

何でもそろっていて便利で豊かな生活 6% 2%

その日,その日を愉快に楽しむ生活 17% 13%

なごやかな平和な家庭で暮らす生活 51% 45%

やりがいのある仕事に打ち込む生活 17% 28%

世の中のためになることをする生活 8% 13%

Page 91: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

◎選択できる数による違い

Page 92: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたはどのようなときに゛生きがい″を感じますか。(いくつでも)

仕事をしているとき 50%

遊んでいるとき 58%

勉強しているとき 20%

休んでいるとき 23%

その他 35%

Page 93: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたはどのようなときに゛生きがい″を感じますか。(いくつでも)友人や仲間といるとき 62%

スポーツや趣味に打ち込んでいるとき 80%

仕事に打ち込んでいるとき 31%

家族のいるとき 23%

他人にわずらわされず,一人でいるとき 28%

社会のために役立つことをしているとき 44%

勉強に打ち込んでいるとき 18%

その他 10%

Page 94: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたはどのようなときに゛生きがい″を感じますか。(なるべく具体的に)

何かをやりとげたとき

31%朝起きたとき 9

%

何かに熱中しているとき

20%人に褒められたとき

9%

一日が終わった夕方 14%友人といるとき 9

%

遊んでいるとき 11%寝ているとき 6

%生きていることを感じたとき

11%その他 6

%

Page 95: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたは,今「政治改革」で一番大切なのは何だと思いますか。( 1つ選ぶ)一票の格差是正 2人政党経費の公的負担 5人政治資金の規制 22人小選挙区制の導入 1人比例代表制の導入 O人首相の国民による直接選挙 16人その他 1人無回答 1人

Page 96: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

問 .あなたは,今「政治改革」で一番大切なのは何だと思いますか。

一票の格差是正 -クリーンな政治 2人

政党経費の公的負担 - 派閥の解体 1人政治資金の規制 4人 一党独裁解体 1人小選挙区制の導入 - 老人をへらす 1人比例代表制の導入 - 指導力 1人首相の国民による直接選挙 - 小さい政府 1人

意識改革 13人 正しい政治 1人民意の反映 7人 自己主張 1人金のかからない政治 3人 その他 7人政治の信用性 3人 無回答 4人

Page 97: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

ワーディング総括• 回答者は、必ずしも予め自分なりの判断を持っている訳ではない。→その場で自分なりの判断を考え答えることが多い→聞き方によって、回答が異なってくるのは当たり前

• どのような質問をしたか明記することが重要。

• 回答者の割合などその大きさ自体を評価することは難しい。→異なるグループ (属性;地域、年齢層、・・ )での比較、→時間的経緯の中での変化

Page 98: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成
Page 99: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

(4)調査票全体の調整・調査票の構成要素

・レイアウト

・質問文の配列

◎プリテストの実施

Text  p70

Page 100: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

(5)信頼性• 安定性  時間経過• 一貫性 (あるいは等質性 )  同一個人類似題

• 再テスト法• 平行テスト法• 折半法• 内部一貫法・・・クロンバックの α係数

Text  p71

Page 101: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

クロンバックの α係数  (信頼性 )• α=項目数 /(項目数 -1)    ×( 1-(各項目の分散の合計 /合計点の分散)

Page 102: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

(6)妥当性• 内容的妥当性    求めたいものを得ているか

• 基準連関妥当性   類似の調査結果と一致するか

• 構成概念妥当性   全体として内容を語れるか

Page 103: 社会福祉調査論 第 6 講 量的調査での調査票の作成

時間末レポート• 次の各術語に当たる質問文の例を作成するとともに意味を説明しなさい。

• 術語によっては複数の質問文でもよい。• 質問文は、教科書をそのまま引用しないこと。

• ①ダブルバーレル

• ②インパーソナルとパーソナル

• ③イエス・テンデンシー

• ④キャリー・オーバー効果