全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

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第 17 第第第第第第第第第第第第 Jan 28-29, 2006, Yokohama Abst No. P-126 第第第第第第第第第第第 第第第第第第第第第第第第第第第 第第第第第第第第第第第第第第第 1) NTT 第第第第第第第 第第第第第 2) 第第第第 1,2) 第第 第 1,2) 第第第第第 1) 第第第第 1) 第第第第 1) 第 第 1) 第第第第 1) 第第第第 1) 第第第第 1) 第第第第第 1) 第第 第 1) 第第第第 1) 第第第第 1) 第第 1) 第第 第 1)

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全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績. 第 17 回日本臨床微生物学会総会 Jan 28-29, 2006, Yokohama Abst No. P-126. 薬剤感受性サーベイランス研究会 1) NTT 東日本関東病院 臨床検査部 2). 田澤庸子 1,2) 、岡田 淳 1,2) 、川上小夜子 1) 、平松和史 1) 、柴山明義 1) 、星 周一郎 1) 、本郷俊治 1) 、 岡本貴隆 1) 、村谷哲郎 1) 、前原千佳子 1) 、笠原 敬 1) 、小林清子 1) 、今福祐司 1) 、 小松 方 1) 、中浜 力 1). - PowerPoint PPT Presentation

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第 17 回日本臨床微生物学会総会Jan 28-29, 2006, YokohamaAbst No. P-126

全国ネットワークによる薬剤感受性サーベイランスの成績

薬剤感受性サーベイランス研究会 1)

NTT 東日本関東病院 臨床検査部 2)

田澤庸子 1,2) 、岡田 淳 1,2) 、川上小夜子 1) 、平松和史 1) 、柴山明義 1) 、星 周一郎 1) 、本郷俊治 1) 、 岡本貴隆 1) 、村谷哲郎 1) 、前原千佳子 1) 、笠原 敬 1) 、小林清子 1) 、今福祐司 1) 、 小松 方 1) 、中浜 力 1)

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全国規模での起炎菌の分離頻度ならびに薬剤感受性データの収集が必要であり、国際比較や国内の地域比較も行なえるデータ収集が急務である。一方、本邦では、製薬会社がサポートしている対象疾患を絞った薬剤感受性調査研究が行なわれており、成果を上げてきた。このような調査を低コストで、しかも、得られたデータを広く利用できる体制が必要と考える。また、データに疑義が生じた場合、再測定が可能な体制や感受性のみにとどまらず、ある程度の耐性機序の解明が行える体制も必要である。

このような方向性を目指して、 2004 年 12 月に、「薬剤感受性サーベイランス研究会」を設立した。

薬剤感受性サーベイランス研究会設立の背景および目的

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日本における臨床分離細菌の分離頻度、薬剤感受性のサーベイランスなどに関する研究の進歩、発展、周知を図ることを目的とする。

本会は前項の目的を達成するために、次の事業を行なう。

1) 臨床分離細菌の収集 2) 薬剤感受性の検討 3) 耐性菌動向の監視と解析 4) 菌株提供施設への感受性成績の報告 5) 感受性に関する問題解決のプロジェクトを企画 6) その他、本会の目的を達成するために必要な事業

薬剤感受性サーベイランス研究会の事業

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薬剤感受性サーベイランス研究会参加施設                         (2006 年 1 月 )

埼玉医大NTT 関東病院東邦大学大森病院国立病院 東京医療センターKKR 三宿病院帝京大学北里大学

琉球大学

萩市民病院 都志見病院

産業医科大学久留米大学

大分大学長崎大学

日赤長崎原爆諫早病院佐賀大学

佐賀社会保険病院 神戸大学岡山大学倉敷中央病院川崎医科大学広島大学県立広島病院

大阪大学中野小児病院大阪警察病院国立循環器病 C近畿大学刀根山病院

新潟大学長岡赤十字病院富山医科薬科大学岐阜大学

東北大学福島県立医科大学

岸和田市民病院京都大学大阪医科大学天理よろづ相談所病院奈良県立医科大学中浜医院

北海道社会保険病院

はらこどもクリニック外房こどもクリニック

夷隅長生臨床検査センター㈱キューリン

会員所属施設 46菌株送付施設 19

Page 5: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

参加企業賛助会員アボット ジャパン株式会社杏林製薬株式会社グラクソ・スミスクライン株式会社第一製薬株式会社大正富山医薬品株式会社中外製薬株式会社ファイザー製薬株式会社

協賛企業大日本住友製薬株式会社バイエル薬品株式会社

参加企業万有製薬株式会社

特別協力   株式会社キューリン

研究所 北九州研究所 北九州市八幡西区事務局 株式会社アトリクス 大阪オフィス 大阪府大阪市中央区平野町   担当:富本 充昭ホームページhttp://www.mic-surveillance.com

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第 1回実施要綱【菌株収集期間】 平成17年7月~17年12 月【収集条件】収集期間中に連続して分離された下記の菌種【収集菌種】S. aureus, S. epidermidis, E. faecalis, E. faecium, S. pneumoniaeS. pyogenes, S. agalactiae, M.catarrhalis, N. gonorrhoeae, H. influenzaeE. coli, K. pneumoniae, K. oxytoca, C. freundii, C. koseri, E. cloacaeE. aerogenes, P. mirabilis, S. marcescens, P. aeruginosa【収集菌株数】1 菌種につき、 30 株以内ただし、 Staphylococcus aureus は、 40 株以内MRSA と MSSA は区別せず、分離された順とする。

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現在の進行状況 ( 2006 年 1 月)

福島県立医科大学附属病院新潟大学医歯学総合病院長岡赤十字病院NTT 東日本関東病院KKR 三宿病院東邦大学大森病院帝京大学付属病院国立循環器病センター大阪警察病院奈良県立医科大学附属病院天理よろづ相談所病院倉敷中央病院産業医科大学病院日赤長崎原爆諫早病院大分大学医学部附属病院

送付菌株数288293321323 43293171 19343 23 59203431 49357

19 施設3500 株超

萩市民病院都志見病院国立病院刀根山病院外房こどもクリニック

送付菌株数 73141 65 56

Page 8: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

MPIPCABPCCEZCTMCMZIPMMEPM

Range0.125-20.0625-320.25-80.25-41-80.03-0.250.125-1

S-ratio10039.6100100100100100

BP 2 0.25 8 816 4 4

Staphylococcus aureus (β-lactam)

MPIPCABPCCEZCTMCMZIPMMEPM

Range4->1280.5->1280.5->1280.5->1282->2560.03->1280.125->128

S-ratio 0 0 3.5 8.3 9.6 11.0 9.2

BP 2 0.25 8 816 4 4

MRSA 228MSSA 177

MSSA32.9%MRSA

67.1%2%NaClMHA33 , 24hr℃

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

MSSA73.5%

MRSA26.5%

外来n=98

入院n=292

不明 15  MS/MR 9/6

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ABKGMVCMTEICLZDLVFXGFLXMINOCAMTELSTMUP

Range0.125-160.125->1280.25-20.25-40.5-20.125->1280.06-1280.06-160.06->1280.03->1280.03->160.125-128

S-ratio 98.7 41.7100100100 13.6 26.8 57.5 10.5 15.8 98.7 94.3

BP 4 4 4 4 2 2 1 4 1 2 2 4

Staphylococcus aureus (non-β-lactam)

ABKGMVCMTEICLZDLVFXGFLXMINOCAMTELSTMUP

Range0.125-20.06->1280.5-20.25-20.5-20.06-320.06-80.06-40.06->1280.03->1280.03-0.1250.125-0.5

S-ratio100 85.9100100100 94.9 96.1100 88.1 98.3100100

BP 4 4 4 4 2 2 1 4 1 2 2 4

MRSA (n=228)MSSA (n=177)

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 10: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

PCGABPCPIPCIPMFRPMGMAMKLVFXGFLXMINOTELSTVCMTEICLZDABK

Range1-161-82-320.5-80.5-164->51232->1280.5- >1280.125-320.06-320.016-80.016->161-40.125-10.5-48->128

S-ratio97.4

100 98.998.473.473.4

0 63.068.827.692.285.4

100 100

99.00

BP 8 8 16 4 2512* 16 2 2 4 2 2 4 4 2 4

Enterococcus faecalis (n=192)

TK116 81664 81632 8

PCGABPCPIPCCPRIPMFRPMLVFXMINO

TK516 43264 41632 8

TK1016 41664 81632 8

UO1216 416

128 4 832 8

MIC (μg/ml)

PCG insensitive isolates

NT26016 8 416 1 1 1 8

FU21 16 4 16>128 4 8 32 16

Page 11: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

PCGPIPCCTRXCTXCPRIPMMEPM

Range0.002-40.004-80.004-40.002-40.002-20.002-0.50.002-0.5

S-ratio43.289.686.596.499.086.584.9

BP0.0621110.120.25

AMOXFRPMCCLCFTMCFDNCDTRCFPNCPFXLVFXTFLXMINOCAMTEL

Range0.004-80.002-10.06->1280.004-80.008-320.004-40.004-40.125-320.125-160.016-80.016-640.004->2560.002-1

S-ratio 99.0 96.9 39.6 70.8 53.7 91.2 59.9 53.1 98.4 98.9 26.0 29.2

100

BP20.510.50.50.50.512120.251

Streptococcus pneumoniae (n=192)

PSSP43.2%

PISP35.4%

PRSP21.4%

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 12: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

  Staphylococcus aureus     S. aureus に占める MRSA の割合は、 63.3 %であった。    MUP 耐性株は、 MSSA で 0 、 MRSA でもわずか 5.7 %であった。    ST 合剤耐性株は、 MSSA で 0 、 MRSA でも 1.3 %であった。

  Enterococcus faecalis     PCG 低感受性 E. faecalis が 6 株認められた。    GM 高度耐性株が、 26.6 %存在した。    VRE は認めなかった。   キノロン耐性株は、 30 %を超えていた。

  Streptococcus pneumoniae     PRSP は、 21.4 % , PISP は、 35.4 %であった。    MINO および CAM 耐性株は、 70 %を超えていた。    TEL 耐性株は存在しなかった。    LVFX 耐性株は、 1.6 %であった。

グラム陽性菌のまとめ

Page 13: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZT*IPMMEPMCMZCCLCPDX

Range0.25->1280.125->1280.5->1280.03-1280.06-320.004->1280.008->1280.016-640.008-160.06-20.004-0.1250.25-1280.25->1280.06->128

S-ratio 60.2 84.8 85.1 96.1 98.7 96.4 97.4 98.1 98.7100100 99.7 89.3 90.3

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Escherichia coli (n=309)

CPFXLVFXGFLXMINO AMKISP*

Range0.008-1280.008->1280.008-1280.25-1280.5->1280.5->128

S-ratio 80.3 79.3 80.3 88.6 99.7 99.4

BP 1 2 2 4 1616

CPDX >4μg/ml   27 株ESBL 産生株  10/17 施設 14 株 4.5%

UOE-2: 5 施設 8 株(CTX-M-14, CTX-M-18, Toho-3)CTX-M-2: 1 施設 1 株SHV type: 2 施設 2 株TEM-52: 1 施設 2 株unidentified: 2 施設 2 株

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 14: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZT*IPMMEPMCMZCCLCPDX

Range4->1281->1280.5->1280.06->1280.06-640.016- 640.016- 320.016- 40.008- 640.03-20.016-0.1250.5-> >1280.25->1280.06->128

S-ratio 5.1 95.7 92.7 97.9 99.6 98.7 99.6100 97.8100100 98.3 96.9 98.3

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Klebsiella pneumoniae (n=234)

CPDX >2μg/ml   4 株ESBL 産生株 2 株 (0.85 %)  

CTX-M-2: 1 施設 1 株SHV type: 1 施設 1 株

CPFXLVFXGFLXMINOAMKISP*

Range0.008->1280.016-1280.016-1280.13- > 1280.5- 80.25-4

S-ratio 96.6 97.0 97.4 83.8100100

BP 1 2 2 41616

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 15: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZT*IPMMEPMCMZCCLCPDX

Range4->1280.5->1281->1280.06-1280063-10.008->1280.004-1280.008-80.016-1280.06-40.016-0060.25-1280.25->1280.03->128

S-ratio 3.9 89.3 87.4 91.3 98.1 91.3 95.2100 89.0100100 97.1 90.3 90.3

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Klebsiella oxytoca (n=103)

CPFXLVFXGFLXMINOAMKISP*

Range0.008-640.016-320.016-320.5-1280.5-40.5-2

S-ratio 91.3 91.3 91.3 92.2100100

BP 1 2 2 41616

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 16: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZT*IPMMEPMCMZCCLCPDX

Range2->1280.5->1281->1280.063-1280063->1280.008->1280.03->1280.125-160.008->1280.125-10.016-20.5->1281->1280.125->128

S-ratio 6.0 77.6 11.2 79.3 81.0 81.9 83.6 99.1 75.7100100 15.5 21.7 55.2

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Citrobacter freundii (n=116)

CPFXLVFXGFLXMINOAMK

Range0.008-320.03-640.016-640.06->1281-32

S-ratio 93.1 91.4 92.2 72.4 98.3

BP 1 2 2 416

IMP-1 産生株 1 株 (0.86 %)ESBL 産生株  1 株 ( SHV type)

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 17: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZT*IPMMEPMCMZCCLCPDX

Range32->1281->1281->1280.06-1280.125->1280.125->1280.03->1280.03-40.016->1280.06-0.50.016-0.1250.5->1280.5->1280.125->128

S-ratio 0 62.8 54.9 68.6 72.6 72.6 72.6100 60.5100100 68.6 64.7 58.8

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Citrobacter koseri (n=51)

CPFXLVFXGFLXMINOAMKISP*

Range0.008->1280.016->1280.008-640.5-1280.5-160.5-2

S-ratio 56.9 56.9 56.9 64.7100100

BP 1 2 2 41616

CPDX >4 μg/ml 16 株ESBL 産生株  15 株  29.4 %  CTX-M-2 11 株  SHV   1 株  SHV & DHA-1   2 株 CTX-M-2 & SHV & DHA-1   1 株

15 株中 11 株は同一施設

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 18: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZTIPMMEPMCMZCCLCPDX

Range8->1280.25-641->1280.06->1280063->1280.008->1280.008->1280.016-80.008->1280.125-80.016-81->1281->1280.06->128

S-ratio 1.1 81.6 10.3 79.3 81.6 82.8 85.1100 86.2 98.9 98.9 4.6 5.7 80.5

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Enterobacter aerogenes (n=87)

CPFXLVFXGFLXMINOAMKISP

Range0.008-10.03-10.016-21-80.5->1280.5-128

S-ratio100100100 97.7 98.9 98.9

BP 1 2 2 41616

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 19: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZT*IPMMEPMCMZCCLCPDX

Range1->1280.25->1281->1280.063->1280063->1280.008->1280.016->1280.125-1280.008->1280.06-40.008-40.5->1280.5->1280.125->128

S-ratio 5.2 84.5 5.7 67.4 84.5 77.7 78.2 96.9 82.7100100 6.2 6.2 60.6

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Enterobacter cloacae (n=193)

CPFXLVFXGFLXMINOAMKISP*

Range0.008-1280.016-1280.008-1280.5->1280.5-640.5-32

S-ratio 90.7 92.2 92.8 82.4 99.0 99.4

BP 1 2 2 41616

IMP-1 産生株 2 株 (1.0 %)ESBL 産生株  4 株 (2.1 %) CTX-M-2 1 株 CTX-M-3 3 株

6 株はいずれも同一施設BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 20: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZT*IPMMEPMCMZCCLCPDX

Range1->1280.25->1282->1280.125->1280.063-10.004->1280.016-1280.063->1280.008-20.063-40.016-0.251-160.5->1280.03->128

S-ratio 81.5 84.8 63.0 87.0100 89.1 88.0 88.0100100100100 89.0 85.9

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Proteus mirabilis (n=92)

CPFXLVFXGFLXMINOAMKISP*

Range0.016->1280.06->1280.06-12816->1280.5-161-8

S-ratio 77.2 83.7 72.8 0100100

BP 1 2 2 41616

ESBL 産生株  12 株 (13.0%) CTX-M-2 10 株 CTX-M-3 2 株

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 21: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

ABPCPIPCCEZCTMCAZCTRXCTXCPRAZT*IPMMEPMCMZCCLCPDX

Range4->2561->12816->1280.5->1280.06->1280.06->1280.125->1280.03-640.03->1280.06-160.03-324->1280.25->1280.5->128

S-ratio 0.7387.6 020.494.189.889.896.495.798.596.478.1 1.4667.9

BP 816 8 8 8 8 8 8 8 4 416 8 2

Serratia marcescens (n=137)

CPFXLVFXGFLXMINOAMKISP*

Range0.016-640.03-1280.06-642->1280.5->1280.5-128

S-ratio 82.5 85.4 83.9 40.9 97.8 98.3

BP 1 2 2 41616

IMP-1 産生株 4 株 (2.9 %)ESBL 産生株  2 株 (1.5 %) CTX-M-2 2 株

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 22: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

0

20

40

60

80

100

EC CF CK EA EL KO KP PM SM

■:LVFX■:CPDX

Su

scep

tib

ilit

y ra

tio

(%)

C. freundii E. aerogenes K. oxytoca P. mirabilis

E. coli C. koseri E. cloacae K. pneumoniae S. marcescens

腸内細菌科に対する LVFX と CPDX の感受性率

Page 23: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

腸内細菌科のまとめ腸内細菌科の菌種では、 ESBL 産生株、 Metallo-β-lactamase 産生

株 が認められた。

ESBL 産生株の頻度は、 E. coli で 4.2 % , C. koseri で 29.4 % , P. mirabilis で 16.4 %と高率であったが、欧米での報告が多い、 K. pneumoniae は、 1.0% と低かった。

Metallo-β-lactamase 産生株は、 C. freundii, E. cloacae, S. marcescens で分離された。

キノロン耐性株は、すべての菌種において認められ、 C. koseri 43%,   E. coli および P. mirabilis 20% と高率であったが、 K. pneumoniaeでは  2.7 %であった。 LVFX と CPDX の感受性率を比較すると E. coliを除い て、 LVFX が同等または優れており、特に染色体上に誘導型の Class Cβ- lactamase を有する C. freundii, E. cloacae, E. aerogenes で顕 著な差を認めた。

 今後は、検査材料別や地域差などの検討を加えていく予定である。

Page 24: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

PIPCPIP/TAZCPZCPZ/SBTCAZCFSCPRCZOPAZTIPMMEPM

Range0.25->2560.25->2560.5->1280.5->1280.5->2560.5->1281->1280.5->1281->1280.25-1280.03->128

S-ratio87.293.073.174.478.970.766.977.367.474.478.5

BP64641616 8 8 8 8 8 4 4

Pseudomonas aeruginosa (n=242)

GMAMKISPTOBCPFXLVFXTFLXPZFXPUFXMINOSTPL-B

Range0.25->1281->1281->1280.25->1250.03->1280.125->1280.03->320.03-640.06->1284->1280.25->160.5-16

S-ratio85.592.691.788.076.970.777.380.678.5 3.7 4.6

BP 41616 4 1 2 1 4 1 4 2MIC90 = 4

Metallo-β-lactamase 産生株6/16 施設 14 株  5.8 %尿 6, 呼吸器 4, 膿 2, 胆汁 1, 血液 1

MDRP (IPM>8, CPFX>2, AMK>16)6/16 施設 11 株 4.5 %( 9 株は Metallo-β-lactamase 産生株)

BP: CLSI break pointS-ratio: BP以下を示す株の割合

Page 25: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

M a b c d e f g h i j k l m n

IMP-1 type 産生 14 株の PFGE pattern

同一色は同一施設

施設 A 施設 C 施設 D 施設 F

施設 C は、 4 株中 4 株一致 いずれも異なる患者

施設 F は、 4 株中 3 株一致  一致の 3 株は、同一患者の異なる検体(尿、胆汁、膿)

施設 C の d, e, f, g と施設 Dの i は、同一 patternいずれも東京の施設

Spe digestⅠPulse 3-60 sec, 22 hr

施設 E施設 B

Page 26: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

Metallo-β-lactamase 産生株および MDRP の各種薬剤の感受性

PIPCPIP/TAZCPZ/SBTCAZCZOPAZTIPMMEPMCPFXLVFXGMAMKISP

MDR1 32 16 16 8>128 128 16 4 4 4 64>128>128

MDR2 256 128 64 16 32 16 32 64>128>128 16 64>128

k,l,m128-256

32-64>128>256>128 128>128>128 32 648-16

64-128>128

d,e,f,g128-25664-128>128>256>12816-32 128>12816-32 32>12816-3216-32

a, b16,3216,32>128>256>12832,64 8 8 32 64 4 32>128

i 256 128>128>256>128 16 128>128 16 32>128 16 16

j 128 64>128 256>128 16 128>128>128>128>128>128>128

c 128 64>128>256>128 128 128>128 32 32 8 32>128

小文字は、 Metallo-β-lactamase 産生株

MIC (μg/ml)n

32 32>128>256>128 16 32 64>128>128>128 64>128

h 32 32>256>256>128 64 32>128 128>128>128 16 16

Page 27: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

緑膿菌のまとめ感受性率は、

> 90 %: TAZ/PIP, AMK, ISP > 80 %: PIPC, TOB, GM, PZFX (BP 2: 77.7%) > 75 %: CAZ, CZOP, MEPM, CPFX, TFLX, PUFX IPM は、 74.4 %であった。

Metallo-β-lactamase 産生 P. aeruginosa は、 16 施設中 6 施設から 14 株 分離され、そのうち 9 株は、多剤耐性株 (IPM>8, CPFX>2, AMK>16) であった。同一患者の異なる検体より 3 株が分離されており、これを 1 株 とすると Metallo-β-lactamase 産生株の分離率は、 5% (12/240) であっ た。

1 施設より、 PFGEパターンが同一の株が 4名より分離されており、 病 院感染の可能性が疑われた。

Metallo-β-lactamase非産生株で多剤耐性の基準を満たした株は、2 株存在し、 MDRP の分離率は、 4.5 % (11/242) であった。

Page 28: 全国ネットワークによる 薬剤感受性サーベイランスの成績

まとめ

全国規模での起炎菌の分離頻度ならびに薬剤感受性データの収集を、 低コストで実施することを試み、 2005 年の菌株の感受性測定は、まだ途 中であるが、今回の結果を得た。

菌株数が少ないため、国内の地域差に関する検討は出来ないが、国際 比較に耐えうるデータであると考える。

今後は、検査材料別、入院外来別、年齢別などの解析を実施する予定  である。得られたデータを広く利用できる体制をつくることが本会の目的

でもあり、 学会発表後直ちに、ホームページ上でそのスライドを公開している。

今回ある程度の耐性機序の解明を試み、 ESBL 産生株、 Metallo-β-    lactamase 産生株の頻度について検討を加えた。

2006 年度の菌株収集も開始しており、より広い地域の参加を目指し、よ り質の高いサーベイランスを継続していく予定である。