E・S・E・LKGU

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近年，我が国では有機リン系農薬に替わる殺虫剤としてネオニコチノイド系農薬の使用が増加し，特にアセタミプリド，イミダクロプリド等の使用量が増えている。

CN

N N

CH3

CH3

N

Cl

NO2

N

Cl

NN

H

N

N

Cl

N S

NCN

分析方法は十分に確立していない水環境中の存在実態ついても明らかではない

LC/MS により検討した分析方法を用い、実態調査を行った

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分析機器： LC/MS （ LC:Waters 製 2690 MS:Waters 製micromassZQ ）カラム： Symmetry C18 内径 2.1×150mm （ Waters 製）

MS条件ソース：ES＋（ポジティブ）キャピラリー：3.50（KV）コーン：40.0（V）エクストラクター：3.00（V）RFレンズ：0.5ソース温度：120℃脱溶媒温度：350℃コーンガス流量：50（L/Hr）脱溶媒ガス流量：600（L/Hr）

LC条件移動相

A：メタノールB：0.1%ギ酸水

時刻 A（%）B（％）カーブ00.00 5.0 95.0 102.0 40.0 60.0 615.0 95.0 5.0 620.0 5.0 95.0 1

注入量：10（μL）流速：0.2ml/Lカラム温度：20℃

装置及び分析条件前処理方法

試料水

250mL ギ酸でpH3.0に調整5mL/minで通水

固相

コンディショニング

MeOH 5mLMilliQ 5mL

溶出

MeOH 10mL

濃縮

窒素ガスパージ（10mL→1mL ）

LC/ MS

洗浄 MilliQ 5mL

方法： 固相抽出法固相： Oasis HLB Plus(Waters 製）

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ACE

IMITHI

各物質とも良好なピーク形状を示し、 SymmetryC18 カラムでの分離が確認された。対象物質のモニターイオン、コーン電圧が決定した。添加回収試験を行った結果、各物質ともまずまず良好な回収率を得ることができた

Milli-Q水 河川水ACE 223 22 0.004 102.8 91.2

IMI 256 27 0.004 102.3 74.5THI 253/256 40 0.004 92.9 75.7

モニターイオン

コーン電圧V)（

定量下限値　 µg/ L原水中 （ ）

%回収率（）

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鶴見川 流域に水田、畑等の農地や緑地・公園が多く存在流域に水田、畑等の農地や緑地・公園が多く存在

市内を流れる流域で最も流域が広い市内を流れる流域で最も流域が広い

採水期間： 2009 年 5 月 4 ～週 1 回ずつ（全14 回）採水地点：亀の子橋（鶴見川）

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● 鶴見川流域でネオニコチノイド系農薬の存在が確認された● ＡＣＥ、ＩＭＩは 6 月が最も平均濃度が高かった

DI ：検出指標値Dvi ：農薬 i の検出値Gvi ：農薬 i の目標値Dvi/Gvi: 個別農薬評価値

ACE ： 0.0002IMI ： 0.0011THI ： 0.0043

総農薬方式

● 目標値の１ /100 以下となり水質管理上問題がないことがいえる

ネオニコチノイド系農薬の主な散布期間が５月の下旬～６月

全体(n=17) 5月（n=4） 6月（n=6） 7月（n=4） 8月（n=3）ACE 10/17 n.d.~0.054 0.012 0.003 0.025 0.012 0.0063 249IMI 17/17 0.044~0.219 0.108 0.037 0.144 0.140 0.1135 200THI 2/17 n.d.~0.181 0.024 0.045 0.009 n.d. n.d. 42

物質名 水質管理目標値検出数

検出濃度(µg/L）

平均値（µg/L）

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● 分析方法の検討

● 実態調査

●IMI においては頻繁に検出されたことや基準値が高いと指摘されていることから、浄水処理性について評価を行う● 代謝産物の蓄積性も指摘されており，農薬原体だけでなく

環境中における分解物の挙動や実態について検討

各物質のＬＣ /ＭＳにおける分析条件が決定した固相抽出法を用いた検討では、まずまず良好な回収率を得ることができた

鶴見川流域でネオニコチノイド系農薬の存在が確認された。その検出濃度は水質管理上問題はない

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