学生起業の失敗ポイントとやって良かったこと(ヴォラーレ株式会社...

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2014.12.18 Startup School Todai 「学生起業の失敗ポイントとやって良かったこと」

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2014.12.18 Startup School Todai

「学生起業の失敗ポイントとやって良かったこと」

自己紹介

高橋飛翔

ヴォラーレ株式会社 代表取締役社長

1985年生まれ。東京大学法学部卒。

2007年、大学在学中に起業。

「この世に残る何かを作りたい」と思い、

総理になりたくて東大に入学。政党を作

るための資金を稼ごうと起業したら、イ

ンターネットの可能性にハマってしまい

ました。

Twitter:hisho_fly

Facebook:hisho1214

ヴォラーレの紹介

Webコンサルティング事業 インターネットメディア事業

リンクに依存しないSEOを強みに、

Webコンサルティング事業とインターネットメディア事業を展開

SEO

Webコンサルティング事業

SEO

アクセス解析UI改善

広告運用

Webコンサル

ティング

SEO以外にも様々なソリューションを提供

全ての顧客を

インバウンドマーケティングで獲得

And more…

有名スタートアップから大企業まで

サービスのグロースを支援

すべての人に、最適なアプリ情報を届ける ユーザー参加型のアプリ情報サービス「Appliv」を通じて、

モバイルインターネットの可能性が最大化された社会を作る

AppStoreの累計ダウンロード数は850億を突破

GooglePlayもほぼ拮抗

2010

0

225

450

675

900

06 08 10 12 02 04 06 08 10 12 02 04 06 08 10 12 02 04 06 08 10 12 02 04 06 08 10

AppStore GooglePlay

2011 2012 2013 2014

単位:億DL

■AppStore       ■GooglePlay

両マーケットにおいて、アプリの数は130万個を突破

0%

18%

35%

53%

70%

0個 1個 2個 3個 4個 5個 6個

スマホユーザー1人あたりの

平均アプリダウンロード数は月3個に過ぎない

※18歳以上の米国ユーザー 2014年6月データ

0%

18%

35%

53%

70%

0個 1個 2個 3個 4個 5個 6個

66%のユーザーは月に1つもアプリをインストールしていない

※18歳以上の米国ユーザー 2014年6月データ

アプリは意外と見つけられてない

Appliv Ad

アプリ広告運用サービス

Appliv AdNetwork

アプリ特化アドネットワーク

広告主

各種媒体各種媒体媒体

広告主広告主

広告出稿 広告露出

レビューコンテンツを利用

広告露出

アプリ情報サービス

アプリ情報×アプリ特化広告

Appliv Ad

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広告主

各種媒体各種媒体媒体

広告主広告主

広告出稿 広告露出

レビューコンテンツを利用

広告露出

アプリ情報サービス

アプリ情報×アプリ特化広告

アプリ発見

アプリインストール支援

スマホメディアとアプリの収益化支援

2012 2013 2014

月間利用者数500万人を突破

Appliv経由で月に数百万件の

アプリダウンロードが発生

アプリ特化の独自アドネットワークをリリース

ユナイテッドと提携を発表

2015年は海外展開を予定

失敗したこと やって良かったこと

今日お話したいこと

失敗したこと やって良かったこと

今日お話したいこと

2007年1月 大学在学中に起業

2007年2月 家庭教師事業を開始

2007年6月 受験動画配信サービスをリリース

2010年 SEO事業に本格参入

2011年 事業収益が急成長を遂げる

2012年 新規事業Applivをリリース

2013年 初めての資金調達を実施

2014年 Applivの月間利用者数が500万人を突破

✔ 家庭教師事業で起業

✔ 早々にPivotし受験動画配信サービスをリリース

✔ あまりうまく行かずWebマーケティング事業へ

✔ 2010年、SEOに特化してようやく収益化できた

2007年1月 大学在学中に起業

2007年2月 家庭教師事業を開始

2007年6月 受験動画配信サービスをリリース

2010年 SEO事業に本格参入

2011年 事業収益が急成長を遂げる

2012年 新規事業Applivをリリース

2013年 初めての資金調達を実施

2014年 Applivの月間利用者数が500万人を突破

第1成長期:成長エンジン SEO事業

第2成長期:成長エンジン Appliv

試行錯誤の時期(3年半くらい)

✔ 最初の3年半は試行錯誤の時期

✔ 2010~2012年はSEOが成長エンジンの第一成長期

✔ 2013~2014年はApplivが成長エンジンの第二成長期

✔ 失敗の大半は、試行錯誤の3年半に集中

#1 とりあえずやってみよう問題と慣性の法則 

✔ 学生起業家は「自分ができること」を起点にしがち

✔ その発想だと顧客不在になり、うまくいかない

✔ 事業を始めるとそう簡単にはやめられない(とりあえ

ずやってみようは通じない)

✔ 中途半端に稼ぐと撤退できなくなる(慣性の法則)

✔ ビジネスはマーケットとモデルで7割が決まる

✔ よって何をやるかを決めるのに半年~1年かけてもい

#2 スキル無視で創業チームを組成 

✔ 学生起業でありがちなのが、友達と会社を作るケース

✔ 友達がたまたま理想の創業メンバーであることは稀

✔ 同じような人が集まっても良いチームにはならない

✔ ビジネスモデルから逆算して必要な職能を持った最小

ユニットを集めるべき

✔ ビジネスモデルが定まっていなくても、領域が決まっ

ているならその中でつぶしの効く編成にすると良い(イン

ターネット領域ならエンジニアは必ず入れるとか)

#3 拡大を急いで、採用基準を下げる 

✔ 特にBtoBにおいて、売れる商材と良い商材は違う

✔ 良い商材でなかった時、大量に解約が発生してしまう

✔ 売れるからといって人数規模を大きくすると、その際

には手痛いしっぺ返しをくらう

✔ 若い起業家は功を焦る傾向があるので、本当に拡大し

ても問題ないかを慎重に検討すると良い

#4 経営メンターの不在 

✔ 学生起業家の最大の弱点は、経験がないこと

✔ 自分がこれから経験するだろう事を経験した人を、メ

ンターとして定期的に相談するだけで、ハマりがちな失敗

を回避できる。経験の無さを補ってもらうべし。

✔ シードアクセラレーターや個人投資家など起業家をメ

ンタリングしてくれる人たちに会いに行ってみると良い

✔ 自分が信頼できると思った人に定期的に会いに行って

みよう

失敗したこと やって良かったこと

#1 資金調達した

✔ ヴォラーレは6年半の間、自己資本でやっていた

✔ 資金調達したことで、経営陣に良い意味で緊張感が生

まれた

✔ メンターとなって欲しい人に投資してもらい、経営ア

ドバイスをしてもらうのも選択肢としてあり

#2 柔軟に戦略を変えた

✔ 事業の撤退は経営者しか判断できない

✔ 撤退ラインというのは常に頭の中で想定しておくべき

✔ 特に初期は戦略変更がしょっちゅう起こるので、それ

が当たり前だという感覚になっておいた方がいい

#3 プラットフォームの方向性を予測し長期的投資をした

✔ 全てのビジネスは何らかの前提に立脚している

✔ SEOならGoogle、バイラルメディアならFacebook

✔ ヴォラーレの場合、Googleの動きを予期して早期に

リンク依存のSEOを捨てる決断をした

✔ 足元の数字が良くても、将来確定的に前提が崩壊する

のであれば、そんなものは意味が無い

✔ プラットフォームの方向性を予想し、先回りすべし

ご静聴ありがとうございました

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