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え りも研 究 7号 2010 襟裳岬 のゼニ ガタアザラシと ゴマフアザラシにおけるサ ルモ ネ ラ保菌調査 藤井啓 1)。 日名耕 司 1)2)。 中川恵美子 1)3) 緒言 ゼニ ガタアザラシ (■ %“ d量 asι 3鈎北半球に広 く分布す る陸上繁殖型 のアザラシ乃 力勉物′ (英 :hal・ bor seal)の 一亜種で、北海道 からカムチャツカ半島に分布する (Bigg 1981, Je■ rson et」 .1993)。 北海道 においては襟裳 甲か ら納沙布 岬 の大平洋沿岸 に上陸場が散在 している (伊 宿野部 1986)。 ゴマフアザラシ ば物 )は ー リング海、オホーツク海、 日本海 お よび北部太平洋 の一部に分布す る氷上繁殖型アザ ラシであ り UCN/SSC Seal Speci乏 通st Group 1993)、 D毎 道沿岸で見 られ る個体 多 くは冬期 に ロシア海域な どか ら南下 してきたもの と考えられて いるが、 部地域では年間を通 して観察 され る (水 2004; lヽ 2009)。 サルモ ネラ 働 ∽働 し畿 a)は 腸内細菌科 に属す るグラ 陰陛の通性嫌気性拝菌で、人獣共通 病原体である (佐 ,1989)。 主に経 口で感染 し、 動物体内で増殖 した菌は、糞便 とともに排泄 される。 しば しば家畜や家禽に重篤な下痢、敗血症 を引き起 こし、人の 食 中毒 原因菌 として公衆衛生の面か ら も問題 となっている。 さまざまな野生動物か らサル ネ ラが分離 されてお り、野生動物は家畜や人に と って感染源 の一つ と考えられている。サルモ ネ ラは、 スズメの大量死の 原因 と推察 され るなど (仁 和ら , 2008)、 野生動物の保全の 観′点からも注 目される。 アザラシ類 を含む鰭脚類 もサルモ ネ ラは感染 し、 場合によつては腸炎や敗血症 を引き起 こ (Dllm et al.2001;Fowler and ⅣШ er 2003)。 アラスカの 1)ひ れ あ し研究会 089‐ 0116北 海道JJ I郡 清水町南 8条6丁 18番 4 2)北 海道大学大学院 獣医学研究科 生態学教室 プリ ビロフ 諸島では、サルモ ネ ラが 0歳 のキタオ ットセイ に加わ滋血 m2zz6・ lの 死因 の一つ とし て報告 されている (Jellison and Milner 195 海棲哺乳類は海洋生態系における高次捕食者であ り、その健康状態は海洋生態系 の健全性の指標 とな ると考えられている (Reddl‐ et al.2001;Attm al.2002)。 中でも ゼニ ガタアザラシは通年 を沿岸域 で過 ごす ことか ら、他 海棲哺乳類 より陸域か らの 汚染の 影響 を受けやす い と推測 され る。北海道沿岸 のアザラ3/類 を対象 とした血清疫学調査では、本来 は陸域に感染環 を持 つ と考えられ る トキソプラズマ に教 %務 ロ出 )や ネオスポー (ハ ψ 3… ″″ )に 対す る抗体がゼニ ガタアザラシと ゴマ フアザラシか ら検出 されてお り、陸域か ら海域 L原 虫による汚染 の可育旨性が示された C両 et al. 2007)。 サルモ ネ ラ等の病原体に関 して、アザ ラシ 類が北海道沿岸生態系の 汚染の指標 となることが期 待 され る。 本稿では、襟裳岬で学術捕獲 されたゼニ ガタアザ ラシお よび ゴマフアザラシにおけるサルモ ネ ラ保菌 状況調査について報告す る。 材料 と方法 2007年 6‐ 7月 お よび 2009年 6月に襟裳岬におい て学術捕獲 されたゼニ ガタアザラシと ゴマフアザラ シの 肛門か ら滅菌綿棒あるいはデ ィ スポー ザブル手 袋 を用いて直腸糞 を採取 した。採取 された直腸糞 は、 2007年 については-20℃ で、2009年 にはキャリ E‐ ma■ :1巧 k33amel plala ottp 3)北 海道大学 人獣共通感染症 リサーチセ ンター 1-

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えりも研究・第 7号 ・2010

襟裳岬のゼニガタアザラシとゴマフアザラシにおけるサルモネラ保菌調査

藤井啓1)。

日名耕司1)2)。

中川恵美子1)3)

緒言

ゼニガタアザラシ (■%“ 歳d量asι■ 3鈎 は

北半球に広く分布する陸上繁殖型のアザラシ乃“′

力勉物′ (英名 :hal・bor seal)の一亜種で、北海道

からカムチャツカ半島に分布する (Bigg 1981,

Je■rson et」.1993)。 北海道においては襟裳山甲か

ら納沙布岬の大平洋沿岸に上陸場が散在している

(伊藤・宿野部 1986)。 ゴマフアザラシ ば物“

ぽ曇 ∂)は、ベーリング海、オホーツク海、日本海

および北部太平洋の一部に分布する氷上繁殖型アザ

ラシであり ⊂UCN/SSC Seal Speci乏通st Group

1993)、 ゴD毎道沿岸で見られる個体の多くは冬期に

ロシア海域などから南下してきたものと考えられて

いるが、一部地域では年間を通して観察される (水

野 2004; ノlヽ林 2009)。

サルモネラ 働 ∽働“

し畿 a)は腸内細菌科

に属するグラム陰陛の通性嫌気性拝菌で、人獣共通

の病原体である (佐藤,1989)。 主に経口で感染し、

動物体内で増殖した菌は、糞便とともに排泄される。

しばしば家畜や家禽に重篤な下痢、敗血症を引き起

こし、人の食中毒の原因菌として公衆衛生の面から

も問題となっている。さまざまな野生動物からサル

モネラが分離されており、野生動物は家畜や人にと

って感染源の一つと考えられている。サルモネラは、

スズメの大量死の原因と推察されるなど (仁和ら,

2008)、 野生動物の保全の観′点からも注目される。

アザラシ類を含む鰭脚類へもサルモネラは感染し、

場合によつては腸炎や敗血症を引き起こす (Dllm

et al.2001;Fowler and ⅣШ er 2003)。 アラスカの

1)ひれあし研究会

〒089‐0116北海道JJ I郡清水町南 8条 6丁目18番地 4

2)北海道大学大学院 獣医学研究科 生態学教室

プリビロフ諸島では、サルモネラが0歳仔のキタオ

ットセイ に加わ滋血“

″m2zz6・lの死因の一つとし

て報告されている (Jellison and Milner 1958)。

海棲哺乳類は海洋生態系における高次捕食者であ

り、その健康状態は海洋生態系の健全性の指標とな

ると考えられている (Reddl‐ et al.2001;Attm et

al.2002)。 中でもゼニガタアザラシは通年を沿岸域

で過ごすことから、他の海棲哺乳類より陸域からの

汚染の影響を受けやすいと推測される。北海道沿岸

のアザラ3/類を対象とした血清疫学調査では、本来

は陸域に感染環を持つと考えられるトキソプラズマ

に教%務“″メロ出)やネオスポーラ (ハ笏ψ粥

3…″″)に対する抗体がゼニガタアザラシとゴマ

フアザラシから検出されており、陸域から海域へ病

原L原虫による汚染の可育旨性が示された C両五et al.

2007)。 サルモネラ等の病原体に関して、アザラシ

類が北海道沿岸生態系の汚染の指標となることが期

待される。

本稿では、襟裳岬で学術捕獲されたゼニガタアザ

ラシおよびゴマフアザラシにおけるサルモネラ保菌

状況調査について報告する。

材料と方法

2007年 6‐7月 および2009年 6月 に襟裳岬におい

て学術捕獲されたゼニガタアザラシとゴマフアザラ

シの肛門から滅菌綿棒あるいはディスポーザブル手

袋を用いて直腸糞を採取した。採取された直腸糞は、

2007年については-20℃で、2009年にはキャリ

E‐ ma■ :1巧五‐k33amel plala ottp

3)北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター

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Bull.Erimo TOwn Mus7:14(2010)

― 。ブレア‐N(ニ ッスィ)を用いて常温で、培養

検査に供されるまで保存した。

捕獲された個体は、藤井ら (2005)に従い外部計

測と齢ステージの判定 (新生仔かどうかの判断)を

行った。

方法 (培養検査)

2007年の冷凍されたサンプルでは、緩衝ペプ トン

水 (OXOID)101111に 糞便 0.1~lg程度を加えて、

37℃ 18時間の前増菌をした後、ラパポー ト・バシリ

アデイス培地 (栄研化学)10mlに前増菌した培地

0.lmlを加え、42℃ 18時間の選択増菌を行った。そ

の後、1白金耳をESサルモネラ培地Ⅱ (栄研化∋

とノボビオシン (SIGMA)を 20mg/1カ日えたDHL寒天培地に塗布し、37℃ 18~24時間の培養の後、

培地上に形成されたコロニーを観察した。

2009年のサンプルでは、前増菌を行わず、材料を

直接ラパポー ト・バシリディアス培地に加え、選択

増菌から開始した。選択培養後の手順は 2007年の

サンプルと同じである。

結果

ゼニガタアザラシ 14頭、ゴマフアザラシ 1頭か

らサンプルを採取した (表 1)。 ゼニガタアザラシ

14頭中 10頭 (71.4%)が新生仔であった。また、

ゴマフアザラシ 1頭も新生仔であった。

培養検査の結果、いずれのサンプルからもサルモ

ネラは分離されなかった。

考察

今回、襟裳岬のアザラシ類からサルモネラは検出

されなかった。本調査では、サンプル数が少なく、

また 2007年の材料には長期保存 (2年以上)によ

る劣化が考えられた。分析された全 15頭中 11頭

(73%)が新生仔であり、環境中の病原体に遭遇す

る機会が未だ少ない新生仔がサンプルの多くを占め

ることによって、個体群全体の保菌率を過小評価す

る恐れもある。本調査をもつて保菌率を論 じること

は出来ず、さらにサンプル数を増やしていかねばな

らない。また、襟裳岬以外での調査も期待される。

海外では、モービリウイルスやインフルエンザウ

イルスの流行によるアザラシ類の大量死が報告され

ている (Gu■and and Ha■ 2007)。 北海道ではゼニ

ガタアザラシが増加傾向であるが、個体数の増加に

上陸場の増加が伴っておらず、上陸場の過密化と、

それによる感染症のリスク上昇が危惧 されている

(刈屋ら 2006)。 北海道のアザラシ類ではこれまで

感染症による大量死の報告はないが、サルモネラを

含む多様な感染症のモニタリングに努め、異常が発

生した場合は速や力ヽ こ検知し、救護や調査といった

対応ができる体制を整えておくことが必要である。

本調査では幸い確認されなかったが、沿岸生態系

の病原体による汚染は、海産物の汚染につながる。

例えばカキでは、陸域由来と考えられる腸管出血性

大腸菌 (畠 山ら 2006)やノロウイルス (室賀 。高

橋 2005)等による汚染が知られている。 したがっ

て、沿岸生態系の病原体による汚染は、生態系の保

全だけでなく、公衆衛生においても大きな問題 とな

る。十分な調査によつて汚染の実態を明ら力ヽ こし、

的確な対応で人の健康リスクを低く保つ必要がある。

また、調査を行 うことで海の清浄陛を確認 。アピー

ルし、地元海産物に付加価値をつけることも可能か

もしれない。

謝辞

襟裳岬におけるアザラシ類捕獲調査は、多くのボ

ランティア調査員や学生の協力によって、実施され

ている。石川昭氏・柳田勝彦氏 。自石智泰氏 。駿河

利紀氏 。駿河秀雄氏・佐々木克也氏・石川慎也氏・

倉沢栄一氏 。中岡利泰氏をはじめとするえりもシー

ルクラブは調査の実施者であると同時に、全国から

集まる調査員の生活面において、多大な貢献をされ

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ている。三浦1鄭見氏の卓越 した捕獲技術は、調査の

効率を押し上げている。帯広畜産大学ゼニガタアザ

ラシ研究グループは、調査継続の原動力となってい

る。■lPO法人北の海の動物センターには、資金と

知識の両面で重要な援助をいただいている。全ての

参加者 。協力者に敬意を表する。

ゼニガタアザラシは環境省、ゴマフアザアザラシ

は北海道からの捕獲許可を得て、学術捕獲を行つた。

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BuⅡ .Erimo TOwn Mus.7:14(2010)

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1 サンプリン

個体番号 性(cm) (cm)

齢ステージ旧万 ラシ メス 31 104 80 新生子

新生子EZ0702 7月 1日 ゼニガタアザラシ メス 42 98 82EZ0703 7月 1日 ゼニガタアザラシ メス 66 134 1025 1歳 以上EZ0704 2007 7月 1日 ゼニガタアザラシ メス 24 90 72 新生子EZ0705 7月 1日 ゼニガタアザラシ オス 34 105 95 新生子 *EZ0706 7月 1日 ゼニガタアザラシ メス 42 118 91 1歳 以上

「ス 33 106 101 新生子EZ0902 6月 27日 ゼニガタアザラシ メス 33 90 82 新生子EZ0903 6月 27日 ゼニガタアザラシ メス 35 104 93 新生子

[::::: 2009 :月 :;昌 1::三チ;多子117:` ;::1 :: ||| :: 孵EZ0906 6月 23日 ゼニガタアザラシ オス 77 143 106 1歳 以上EZ0907 6月 28日 ゼニガタアザラシ オス 32 100 90 新生子

=ら (2005)を参照*1歳以上と記録されているが、外部計測値・写真から記録間違いと考えられる

6月