2018/04/04  · Created Date 4/4/2018 5:11:13 PM

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平成 30年 4月4日 千葉県信用保証協会 6次 基本経営計画 「ベ パー トナ 2021 ~ありがとう 策定について 千葉県信用保証協会 (会 床並 道昭)は 、新 た に 2018(平 30)年 4月 から 2021(平 33)年 3月 を計画期 間 とす る第 6次 基本経営計画を策定 い た しま した ので、概 要 を下記 の とお りお知 らせいた し ます。 1.名 「ベ パー トナー 2021 ~ あ りが と うの先 本基本経営計画は、当協会 の基本理念である 私たちは創造性豊かな中小企業のよき パー トナー として多様で活力ある成長 と繁栄をサポー トします。」 の実現 に繋 が るもの と位 置 けています。 役職員が一 丸 とな り、 あ りが とう」 の一 歩先 行 くサ ー ビス を提供することにより、 中小企業 パー トナ Jと して、信 頼 され る協会 の実現 に邁進 してまい ります。 計画期間 3年 (2018年 4月か ら2021年 3月 ) 現状認識 と計画のね らい 日本経済 は、政府 による経済政策 効果 もあ り景気 は回復基調 にあ ります。 また、2020年 には 東京オ リンピ ック ・パ ラリンピ ックが開催 され ることか ら、今後の 成長 が期待 されます。ただ し、 海外経済 の動向は不透 明感 を増 してお り、動向に留意す る必要があ ります。 県内経済においても、都市部 の人 口流入 による住宅建設や圏央道、外環道等 のイ ンフラ整備 な どを背景に今後 も堅調 に推移す るもの と予想 されますι O一 方、個人消費が低迷 していることの 影響や事業承継、人手不足等 課題 もあ り中小企業 模事業者 を取 り巻く環境は依然 として厳 しい 状況にあると認識 しています。 02017年 度上期 は、保証料 割高感の 影響等により保証承諾、保証債務残高 とも計画額、前年実 績 を下回 つてお り、昨年度か らの減少傾 向が継続 してい ます。 一方、代位弁済は引続 き低 水準 で推移 していますが、条件変更による返済緩和残高が依然高 割合 にあることか ら、今後 経済 情勢等によつて代位弁済が増加す る可能性があ ります。 中小企業 経営改善 生産性 向上 を促進す るため、2017年 6月 に信用保証協会法等 の一 部改正 が行われ、新たなセーフテ ィネ ッ トとして危機 関連保証の 創設や小規模事業者等 の支援が拡充 され るとともに、信用保証協会 業務に中小企業 経営支援が追カロされ、業務 の運営にあたって は信用保証協会 と金融機 関が連携す る旨が規定 されま した。 こ うした現状認識 のなか、当協会は、中小企業の 皆様 のひ とつひ とつの資金需要に親切かつ 丁寧 に向き合 うことで、金融 円滑化 とい う信用保証協会本来 役割 を発揮す るとともに中小企業や 金融機関 皆様 のニーズ に沿 つた、よ り質 いサ ー ビスの提供や保証 申込み 利便性 を向上す ることでお客 さま満足の 向上 (CS)を 実現 します。 2. 3.

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平成 30年 4月 4日

千葉県信用保証協会

第 6次基本経営計画 「ベス トパー トナー 2021 ~ありがとうの先へ」の策定について

千葉県信用保証協会 (会長 床並 道昭)は、新たに 2018(平成 30)年 4月 から2021(平成 33)年

3月 を計画期間とする第 6次基本経営計画を策定いたしましたので、概要を下記のとおりお知らせいたし

ます。

1.名 称

「ベス トパー トナー 2021 ~ありがとうの先へ」

本基本経営計画は、当協会の基本理念である「私たちは創造性豊かな中小企業のよきパー トナー

として多様で活力ある成長と繁栄をサポー トします。」の実現に繋がるものと位置づけています。

役職員が一丸となり、「ありがとう」の一歩先へ行くサービスを提供することにより、「中小企業

のベス トパー トナーJと して、信頼される協会の実現に邁進してまいります。

計画期間

3年間 (2018年 4月 から2021年 3月 )

現状認識と計画のねらい

○ 日本経済は、政府による経済政策の効果もあり景気は回復基調にあります。また、2020年には

東京オリンピック・パラリンピックが開催されることから、今後の成長が期待されます。ただし、

海外経済の動向は不透明感を増しており、動向に留意する必要があります。

○ 県内経済においても、都市部への人口流入による住宅建設や圏央道、外環道等のインフラ整備な

どを背景に今後も堅調に推移するものと予想されますι

O一 方、個人消費が低迷していることの影響や事業承継、人手不足等の課題もあり中小企業・月ヽ規

模事業者を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあると認識しています。

02017年度上期は、保証料の割高感の影響等により保証承諾、保証債務残高とも計画額、前年実

績を下回つており、昨年度からの減少傾向が継続しています。一方、代位弁済は引続き低い水準

で推移していますが、条件変更による返済緩和残高が依然高い割合にあることから、今後の経済

情勢等によつて代位弁済が増加する可能性があります。

○ 中小企業の経営改善 。生産性向上を促進するため、2017年 6月 に信用保証協会法等の一部改正

が行われ、新たなセーフティネットとして危機関連保証の創設や小規模事業者等への支援が拡充

されるとともに、信用保証協会の業務に中小企業の経営支援が追カロされ、業務の運営にあたって

は信用保証協会と金融機関が連携する旨が規定されました。

○ こうした現状認識のなか、当協会は、中小企業の皆様のひとつひとつの資金需要に親切かつ丁寧

に向き合 うことで、金融の円滑化という信用保証協会本来の役割を発揮するとともに中小企業や

金融機関の皆様のニーズに沿つた、より質の高いサービスの提供や保証申込みの利便性を向上す

ることでお客さま満足の向上 (CS)を 実現します。

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○ 金融機関では、AIやフィンテックに代表される金融とIT融合の動きが急速に広まつています。

当協会としても、こうした動きに適切に対応して行くとともに、お客さまサービスの充実のため

保証審査業務等の合理化、効率化 (BPR)に向けて自ら積極的に取組んでまいります。

○ 中小企業のライフステージに応じた、創業支援、経営改善・事業再生支援にかかる経営支援態勢

の強化に加え、海外展開支援、事業承継支援を一層充実させることで中小企業の皆様が抱える

様々な経営課題の解決に向け、当協会がより身近な存在として積極的な支援を行います。

○ 地方創生のためには、金融機関、支援機関、自治体、大学等の皆様と連携が最も重要であると捉

えていることから、当協会は、地方創生支援、創業支援、経営改善・事業再生支援等、様々な場

面において各機関様との連携を模索し、地域経済の活性化に向けた取組みを行います。

○ 保証審査業務等の合理化、効‐率化や経営支援の充実、地方創生への貢献など重要課題に適切に対

応して行くためには、職員一人ひとりのスキルアップが重要になることから、外部機関への派遣

や資格取得の奨励、専門性の高い研修を行 うことにより能力開発 。人材育成に努めます。

○ 多様な人材を積極的に活用するダイバーシティを推進し、ワーク・ライフ・バランスを充実させ

るなど、働きがいのある職場作りに取組むことにより組織の活性化 (ES)を 実現します。

4.基本目標と重点課題

本基本経営計画では、「お客さま満足の追求 (CS)」 「地域・社会への貢献」「組織の活性化 (ES)」 「経

営基盤の強化」の 4つの基本目標に取り組んでまいります。

○ 基本 目標 I お客さま満足の追求 (CS)

① お客さまニーズの把握

。 中小企業、金融機関への訪間、アンケー ト等によるニーズの把握

・ 関係機関との情報交換の実施

② お客さまサービスの充実

・ 金融機関との連携 (リ スク分担等)を通じた中小企業の経営改善 。生産性

向上の促進

。 金融支援にプラスαのサービスの提供

。 お客さまのニーズに合った保証の取組み

。 保証申込みの利便性の向上

。 保証審査業務等の合理化、効率化 (BPR)

③ 経営支援の充実

。 小規模事業者向け資金繰り。経営改善支援の充実

。 創業支援の充実

。 経営改善 。事業再生支援の機能強化

・ 経営支援態勢の充実

。 再チャレンジ支援の強化

。 事業承継の一層の円滑化

・ 海外展開支援の充実

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④ 「顔の見える」保証協会の推進

。 信用保証業務に係る説明会 。金融機関訪間の計画的な実施

・ 協会認知度向上のための情報の発信

○ 基本 目標 Ⅱ 地域・社会への貢献

① 地方創生への取組み

。 大学 。自治体等との連携による地方創生支援

・ 地域金融機関・支援機関との連携 しハブ機能を発揮。 自治体等と連携 した保証制度の創設や創業 。再生支援

② CSR(企 業の社会的責任)の推進

・ 地域イベントヘの参加

・ エコ・省エネ・環境美化活動の実施

。 文化 。芸術・スポーツ活動への支援

○ 基本 目標 Ⅲ 組織の活性化 (ES)

① 能力開発 。人材育成への取組み

・ 組織力の向上と活性化に向けた人材育成の推進

。 経営支援に必要な人材の育成・確保

。 日利き審査能力の向上

。 エキスパー ト業務の承継

② 働きがいのある職場作 り

。 ダイバーシティの推進

・ ワーク・ライフ・バランスヘの取組み

。 組織体制のあり方等の検討

・ 職員のモチベーション向上への取組み

○ 基本 目標 Ⅳ 経営基盤の強化

① 経営の健全化

・ コーポレー トガバナンスの強化

。 リスク管理態勢の強化

・ 反社会的勢力等の排除・不正利用の防止

・ コンプライアンスの徹底

・ 財務の健全性の確保

② 経営の効率化

。 保証協会債権回収株式会社 (サービサー)の有効活用

・ 業務の効率化のための取組み

・ アウトソーシングの有効利用の推進

・ 他協会との業務連携に向けた取組み

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5。 日標とする指標

※ 保証債務平均残高は、該当年度毎月末時`点の保証債務残高の平均値

※ 実‐際回収は、再生支援による回収を含む

※ 正味財産とは、下般企業における純資産総額

2021年 3月 期 目標

保証承諾額 4,500億円

保証債務残高 8,600億円

保証債務平均残高 ※ 8,700億円

代位弁済 190億‐円

実際回収 |※ 35億円

正味財産 ※ 770億円