スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

28
Toi Toi Toi !!! The Life Design Professionals Copyright 2013 Toi Toi Toi !!! The Life Design Professionals. All Rights Reserved. 研究報告 スーパーヴァイジング 効果的な面接とその指導方法・ スーパーヴィジョン体制構築の試み 横山 慶一(Toi Toi Toi !!! The Life Design ProfessionalsHRスーパーヴァイザー:人事コンサルタント 2013年11月3日 日本産業カウンセリング学会大18回大会

Transcript of スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

Page 1: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

Toi Toi Toi !!!The Life Design Professionals

Copyright 2013 Toi Toi Toi !!! The Life Design Professionals. All Rights Reserved.

研究報告

スーパーヴァイジング~効果的な面接とその指導方法・

スーパーヴィジョン体制構築の試み~

横山 慶一(Toi Toi Toi !!! The Life Design Professionals)HRスーパーヴァイザー:人事コンサルタント

2013年11月3日日本産業カウンセリング学会大18回大会

Page 2: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

Toi Toi Toi !!!The Life Design Professionals

Copyright 2013 Toi Toi Toi !!! The Life Design Professionals. All Rights Reserved.

シンポジウム

スーパーヴァイジング~効果的な面接とその指導方法・

スーパーヴィジョン体制構築の試み~

司会 横山 慶一(スーパーヴァイザー:人事コンサルタント)  

パネリスト 久保眞理子(スーパーヴァイジー:生涯学習塾) 間宮ひろえ(スーパーヴァイジー:生活保護者支援事業) 宮崎 圭子(コメンテーター  :日本産業カウンセリング学会副会長、                  同 学会スーパーヴァイザー養成委員                 跡見学園女子大学文学部臨床心理学科准教授)

2013年11月3日日本産業カウンセリング学会大18回大会

Page 3: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイジング

現状の理解

キャリア・コンサルティングが普及しつつある→スーパーヴィジョン環境を構築することは喫緊の課題

キャリア・コンサルティング技能士の国家資格、キャリア教育ヘの関心の高まり、社会の要請

指導を行える立場の人々は非常に少ない現状 → ex.1級キャリア・コンサルティング技能士は全国で13名

スーパーヴァイジーのおかれている状況

コンサルティングを実施しても指導者に見てもらう機会が少ない

ハード面(物理的・実務的側面):現実の相談業務は非常に多忙、資料作成してスーパーヴィジョンに臨むには時間的な余裕がない

業務の一環なのか個人の自己研鑽となるのか、個人情報をどのように扱うのかなど位置付けも不明確

スーパーヴァイザーの状況

豊富な経験を持っていても指導法が分からず、個人の技量から抽象的、主観的にアドヴァイスを行っている

スーパーヴィジョンを行う場所や時間帯が問題

スーパーヴィジョンの位置付けが曖昧

システマティックなスーパーヴィジョン環境の充実や、その教育への期待が大きいが、質の高いスーパーヴィジョンはあまり行われていない。知識不足による未理解と未開拓。 優れたスーパーヴァイザーと優れたスーパーヴァイジーを育てる仕組み作り、身近に実施できるような環境を整えることが必須

Page 4: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイジング

1級キャリア・コンサルティング技能士

http://www.career-kentei.org/goukaku/

Page 5: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

2006年:(財)関西カウンセリングセンター(日本産業カウンセリング学会にて報告)

Page 6: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイジング検討課題と達成目標

キャリア・コンサルティング業務を行っているコンサルタント3名にモニターを依頼

スーパーヴィジョンに関する現状ニーズをヒアリングする

スーパーヴィジョン・システム構築のモニターとして試行検討に協力してもらう

効果的な面接とその指導方法の提案してもらう

スーパーヴィジョンの敷居を下げ、スムーズに受けられる環境の構築

一連の流れを設定するルール策定し、システム化、標準化(定型書式の作成、料金設定などを定式で提供)、開示

「面談の延長線上にあるスーパーヴィジョン」の実現とタスク負荷の最小化

面接実施記録票を改善

場所や時間の制約を越えるための方策としてネットワークインフラ(Skype)を活用したスーパーヴィジョンの可能性追求。

最終目標は、だれでもが安心していつでもスーパーヴィジョンを受けられる環境を作る、実際のケースを抱えるすべての人の面談の質を高める知見を集積

Page 7: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

パネリスト(敬称略)

スーパーヴァイジー

久保 眞理子(生涯学習塾)

間宮 ひろえ(生活保護者支援事業)

仕事環境を紹介してください

応募の動機、問題意識について

対象者、対応人数など

今抱えている課題

スーパーヴィジョンの必要性をどのように感じているか

コメンテーター

宮崎 圭子(日本産業カウンセリング学会副会長、同 学会スーパーヴァイザー養成委員、      跡見学園女子大学文学部臨床心理学科准教授)

司会・ファシリテーション

横山 慶一(HRスーパーヴァイザー:人事コンサルタント、      Toi Toi Toi !!! The Life Design Professionals)

Page 8: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

申込み 日程調整

プレ面談(セッション)

次回判断

END

記録票ダウンロード

SVフィー支払 確認

記録票作成 日程調整

スーパーヴィジョン(セッション)

コメント記入振返り整理

判断

END

START

記録リーディング

連絡

連絡

受けない

受ける

振り込み

送付

連絡

返送

終了継続

スーパーヴァイジー スーパーヴァイザー

スーパーヴァイジング

プロセス・チャート

時間と場所を提供し、誠意と信頼を持って話に耳を傾けることに対する対価

個別のカウンセリング技法 / キャリア・コンサルティングの専門知識に対する対価

アセスメント技法、専門知識に対する対価

過去の経験、実績に対する対価

スーパーヴィジョン技量に対する対価

経費・交通費等の実費

傾聴スキル:7,000円

キャリア・コンサルティング:3,500円

カウンセリング・スキル:3,000円

アセスメント実施スキル:3,000円

カウンセリング経験(500時間以上):5,000円

スーパーヴィジョン・スキル:5,000円

面談コンサルティング・フィー:1セッション(原則1時間)単価契約書取り交わし

料金

オリエンテーション・テキスト

面談記録票

Page 9: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

実施契約書

Page 10: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

オリエンテーション・テキスト

Page 11: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

面接実施記録票

Page 12: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴィジョン

定義

監督訓練、監督教育 ─ 臨床実践を通して行われる具体的、直接的、個別的訓練。教育、訓練、コンサルテーション、カウンセリングとは区別される

評価的な介入を一定期間継続する

スーパーヴァイザー(指導者)とスーパーヴァイジーまたはトレイニー(被指導的)という関係において、実践の質の維持、実践者の責任の遂行を図る。

知的情報を教えることに留まらず、実践指導、評価を行ない、実践に対する責任を負う

また、カウンセラーのスーパーヴィジョンと、キャリア関連コンサルティングにおけるスーパーヴィジョンは、大きな方向性は同じであるが 目的とゴールがやや異なる。

Page 13: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴィジョン

構造クライエント(CL)・スーパーヴァイジー(SVIE)・

スーパーヴァイザー(SVER)の関係

* SVERはSVIEの鏡を通してしかCLを見ることがでない。

SVer

CO Cl

SVie Cl

スーパーヴィジョン

カウンセリング

スーパーヴァイジー=カウンセラー (含 クライエント像)

Page 14: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

(参考)相談支援に必要なスキル

相談実施に必要なスキル  カウンセリング・スキル、グループ・アプローチ・スキル、キャリアシートの作成指導、相談過程全体のマネジメント・スキル相談実施過程において必要なスキル1. 相談場面の設定物理的環境の設定、心理的な親和関係(ラポール)の形成、キャリア形成及びキャリア・コンサルティングに係る理解の促進、相談の目標、範囲などの明確化2. 「自己理解」支援自己理解への支援、アセスメント・スキル3. 「仕事理解」支援4. 「啓発的経験」支援インターンシップ、トライアル雇用、現場見学などの理解支援と実行について助言5. 「意思決定」支援キャリア・プランの作成支援、具体的な目標設定への支援、能力開発に関する支援6. 「方策の実行」支援相談者に対する動機づけ、方策実行のマネジメント7. 「新たな仕事への適応」支援方策実行後のフォローアップ8. 相談過程の総括適正な時期における相談の終了、相談過程の評価

Page 15: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴィジョン

面接の構造������

��

�� �� �

������

���������

��

①心情把握②問題抽出

③受容共感

③受容共感

③受容共感④課題変換

⑥ 行動化促進

⑤承認確認⑤承認確認

自己理解 状況理解(仕事理解)

意思決定(決意)

行動化(方策の実行)

クライエントの作業カウンセラーの作業

・視点・視野の拡大・内的フレーム、認知の変換・問題点・課題の認識、意識化・情報提供

ここには直接関与しない

理解の深化・明確化(わかること)・自己一致(納得)

行動化

教育的スーパーヴィジョンの場合は、問題を把握できているかということよりも、把握しようとする努力をしているかが重要である。

面接プロセスを想定し、各ステップについてプロセスに従って評価項目(①心情把握、②問題抽出、③受容共感、④課題変換、⑤承認確認、⑥行動化促進)について確認、議論をおこなう。

Page 16: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイジー

基本的な取り組み姿勢

スーパーヴィジョンを受けるに当たっての期待と目標をスーパーヴァイザーと共に明確にする

事前準備を怠らない

研修記録、逐語記録の作成

自分の考えをまとめておく

スーパーヴァイザーのスタイルを理解し、学べるものを探す

個々のスーパーヴァイザーの持つスタイル、個性を見極め良いところを吸収する

積極的な自己開示、自己表現を行う

クライエントに対する感情、言動、判断はできるだけそのまま話す

スーパーヴィジョン中に感じる抵抗は自然なもので、積極的にスーパーヴァイザーに伝える

Page 17: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイジー

意識変化

初期段階

1. やる気と熱意、不安の共存、スーパーヴァイザーに励ましと心理的なサポートを求める

2. スーパーヴァイザーをモデルとして模倣する

3. 自己及び他者への気づきよりも技術的スキルに力を注ぎすぎる

4. 自分の世界でクライエントをとらえようとする

試行錯誤、試練の段階

1. 習得したスキルで必ずしもうまくいかない経験をする

2. 自分自身の長所、限界に気づくと共に支援に対する疑問を持ち、問題点について模索する

3. スーパーヴァイザーに対する依存と自立の葛藤を覚える

4. 自信とともにスーパーヴァイザーに認められたい気持ちと反発を覚える

チャレンジと成長の段階

1. 支援者としてのアイデンティティティと自信が強化される

2. 自由な自主性を持ち、必要な時にスーパーヴァイザーの援助を求めることができる

3. 長所、限界について認識を深め、柔軟に自分とは異なる立場の人々を受け入れられる

4. 自分自身のアイデンティティを確立するための共同関係をスーパーヴィジョンに望む

Page 18: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

(参考)「守破離」

この過程は「守・破・離の苦しみ」として捉えるとよくわかる。

スーパーヴァイジーは最初、スーパーヴァイザーによく見られようと従順な態度を示すが、旧来から形作られたスタイルが守れなくなることに苦しむ。

その時には認められない敗北感、自分自身の限界などを味わうが次の段階ではアイデンティティが強化され、新しい視点でものを見ることができるようになり、スーパーヴァイザーとも対等な自立的なプロセスを経る。

ただしステップアップした時点から新たな守りが形成されるので螺旋状にこのプロセスを経ていくものである。

Page 19: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイジー

ケース理解の姿勢

相談者の「態度」の見立てを行う

面談終了時に「ビジター(自分に全く問題はなく責任をとらない態度)」「コンプレナント(問題点を意識しているが外部にその責任を転嫁しようとする態度)」「カスタマー(自ら問題を認識し自分で解決しようという意識を持っている)」のいづれであるかを判断し、カスタマーへ持っていく方策を考える。

面接における要約とは、事柄の要約をすることではなく、そこまでの話をした相談者の心情を一纏めにしてしっかりと受容することであり、面接プロセスにおいて、相談者の心情と課題とを聴き分け、それぞれを明確化することである。

Page 20: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

(参考)クライエントの態度

カストマー:自分の問題を解決するために自ら何かをやるという自発的な意志を持ってカウンセラーを訪れている人→ 行動化を促す通常のカウンセリング(解決志向セラピー:「あなたには自己責任がある。自己責任があるということは、主体的にこの状況を変えられるということだ」)

ビジター:周囲の勧め、あるいは強制によって渋々来ている人、

コンプレナント:自発的ではあるけれど、自分の問題はすべて周囲に原因があると考え、自らを「被害者」と規定している人 ○ 知性化による説明に終始している ○ 身体化により身体症状の説明にこだわっている ○ 外在化により第3者への不満を言い続ける

→ ビジター、コンプレナントである限り、事態はよくならない→=カストマー化(カストマーとして状況を打開するために自分が主体的に行動できるようにする:一人称化)

Page 21: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイジー

ケース理解・内容の見立て

口頭で正確に回答できる要約方法を身につける

どのように関係を構築したか(信頼度の推移・ラポール)説明できること。

相談者の「訴え」の要約ができていること。

要約は、「心情受容」と「問題把握」、「解決すべき課題」を明確に意識し、区別してスーパーヴァイザーに伝えられること

複数の方策を考え、提示できること(解決への見立てをクライエントにわかるように示す)

用いたスキルを説明できること(専門スキル、オリエンテーションなど)

Page 22: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイジー

記録の書き方

面接記録を書く際の注意点

客観的/主観的すぎない記述かどうか

スーパーヴァイジー自身の共感も盛り込まれているか

相談者に対する温かみを感じさせる、生き生きとした表現をしているか

基本的な経過や事実関係のみの列記をしていないか

基本的な記載ルールに沿っているか

スーパーヴァイジーの課題解決の視点が記述されているか

記述内容について確認すべき事項

要約は、意識的に事実、心情や願望、解釈可能な部分に分けて記述されているか

心情や願望の記述は、共感的理解を含めた記載がなされているか。すなわち、自己一致、共感が感じられる記述になっているか

解釈されている部分から相談者は何を言いたかったのか訴えを聞き取っている記載があるか

問題を解決可能な課題に変換しているか。また、その提案を行い、承認をとっているか

Page 23: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイザー

役割と機能

監督・評価部下の仕事を見極め、基準に従った正式の評価をする(ただし、評価の基準は。その仕事の専門性、トレーニング・プログラム、スーパーヴァイジーのニーズに合わせて決められる)

指導・助言プロフェッショナルとしての知識・技法を基盤として、情報、意見、示唆を与える

パワーの行使がある

モデリングエキスパートとしての言動のモデル(指導の仕方、役割の遂行)

コンサルテーション情報、意見、アドバイスを求められたとき、それを提供し、問題解決を促進する

パワーバランスへ配慮する

支持・分かち合い共感的な関心、励まし

建設的な直面化(スーパーヴァイジーの言動、情緒、態度などに対して指導者の深い認知を伝える

スーパーヴァイジーにとって重要で、尊敬・信頼できる実践的指導者であること

責任スーパーヴァイザーはスーパーヴァイジーに対する責任、クライエントに対する責任、専門職と公共に対する責任を負っている

Page 24: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイザー

資質と訓練

基本資質は、「スーパーヴァイジーが自然に心を開き、話ができるようにさせるような人」であること

カウンセリング・マインドを育てる研鑽

カウンセリングのノウハウを知るのではなく、広く深い人間理解や、経験を涵養する

スーパーヴァイジーを見た時、すべて(人物、態度、スキル)を一瞬で掴むことができること

3分でスーパーヴァイジー像と持っているクライエント観を見極める練習

クライエントを的確に把握しているかロープレを実施(実演)してもらい、理解を深める

その上で、本能的にスーパーヴァイジーの弱い部分を見つけ、改善の指導ができる

20分のスーパーヴィジョンでスーパーヴァイジー像をまとめる練習

スーパーヴァイジーが自身の弱点が分かっているか、また強みはどこかまとめる

面接後、スーパーヴァイジー像を要約し、指導ポイントを書き出し、必要な情報を提供する

Page 25: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

スーパーヴァイザー

スーパーヴィジョンの評価

スーパーヴァイザーは、提出された面接実施記録票あらかじめ目を通してから、質問をすることで、以下に留意しながらスーパーヴィジョンを行う

相談者が次々と気付きを経験している様に見えていたか(クライエントは納得しているか)

面接段階で相談者の行動、表情、言動に変化をとらえているか(クライエントの行動化につながるか)

スーパーヴァイジーは、クライエントに積極的に関わろうとしているか

スーパーヴァイジーは、単なる確認ではなく、問題解決のための探求をしようとしているか

常に心情把握に努め、心的なぺーシングを心がけているか

面接評価項目

信頼度(ラポール)の変化と推移、心情受容力、課題抽出力、方策提示力、技法応用力(オプション評価)

教育的なスーパーヴィジョンでは、問題を把握できているかということよりも把握しようとする姿勢も評価する

Page 26: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

理想的なカウンセラー像

パーソナリティ社会人として良識のある振る舞いができること

クライエントが気遣いをするような、顕在的、慢性的な人格的不安定さがないこと

態度受容的で暖かな雰囲気を作り出し、面接を進めることができること

信頼感と安定感のある落ち着いた態度で面接を進めることができること

スキルクライエントに話をリードさせることができること

促進的で適切な反射ができること

適切なタイミングで理解を要約し伝えることができること

クライエントの曖昧な体験を明確にする明瞭化ができること

明瞭化に繋がるオープンな質問ができること

沈黙を援助的に有効に利用できること

実践実用的、実現可能な見通しをもって面接を進めることができること

自分自身の経験を踏まえて、クライエントの問題を捉えようとする姿勢を持っていること

適切な客観性を持って振返りと検討が行える姿勢を持っていること

クライエントの福祉を守る意識をもって、必要な時にタイムリーにスーパーヴィジョンを受けたり、他機関へのリファーの判断を行えること

倫理遵守守秘義務を正しく理解していること

クライエントを自己の利益に利用しないこと

クライエントの自律性を尊重し、不必要な依存を助長しないこと

十分な説明と承認を得るプロセスを実行すること

信頼を損なう行為をしないこと

Page 27: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

ご静聴ありがとうございました

K.Yokoyama

      [email protected]      http://www.toitoitoi.otofuku.com/

Copyright 2012 Toi Toi Toi !!! The Life Design Professionals. All Rights Reserved.

Page 28: スーパーヴァイジング(日本産業カウンセリング学会 2013/11/3)

情報

〔申込、解説URL〕

http://www.toitoitoi.otofuku.com/information.html#btoc

インフォメーション/パーソナル・サポート(個人のお客様)/ スーパーヴィジョンをクリック

〔ダウンロード〕

オリエンテーション・テキスト(PDF)http://www.toitoitoi.otofuku.com/_src/sc2801/sv_text.pdf

面談記録票(Word)http://www.toitoitoi.otofuku.com/_src/sc2738/sheet_sv1.doc