輪読第 2章　まとめ

担当：ぴんこ、 sanhao、 tuna

当日課題・各自与えられたアプローチを用いて、自分たちが調べてきた資料をもとに有効性を測定してください。

その際に「秀・優・良・可・不可」の値を使用。各班でまとめた意見をプレゼン１班あたり５分でプレゼンしてください。

ディスカッションの目的 ・多様な考えをまとめる力を身につける ・わかりやすくプレゼンする ・ディスカッションリーダーは各班の８期男性陣 ・班の意見をプレゼンするのは各班の８期女性陣

班の振り分け確認●ゴールアプローチかなえ　あおい　あつみ　すみか　　 (みよ )

●内部あっきー　よねも　りん　ひろし　れいか　 (先生 )

●資源しげ　もとし　あやか　やまぴ　ゆかり　 (ぴんこ )

●ステークホルダー なり　 GO　けん　ゆい　だ～まつ　 (あかね )

2章にある二つの柱

組織戦略と組織設計組織の有効性

　　一度読んだだけでは、なぜこの二つが同じ章に取り上げられたのかの理解が難しい　実際の企業を取り上げることによってこの二つの関係性を理解したい。

組織戦略と組織設計

組織戦略 組織設計

組織目標をどのようにして達成するかを明確にするもの

↓ 戦略を策定するモデルの一つがポーターの競争戦略モデル

戦略の選択によって組織内部の形状が変わる。例）差別化戦略なら柔軟性や創造性に重きを置くコストリーダーシップ戦略なら集中した権力と厳しい統制、ルーチン化した業務

この二つは互いに関係性がある。

組織の有効性 有効性は組織がどれだけその目標を実現できるかという程度を指す。つまり有効性をはかる→どれだけ目標を達成できたか程度がわかる

戦略とは組織目標をどのようにして達成するかを明確にするものつまり、その目標の至るまでの過程を表す→有効性をはかることは戦略の達成度を測ることにもつながる

つまり組織戦略により組織が設計され、その戦略について評価するために今回やってもらったアプローチがある。

ユニクロの例を見てみましょう ユニクロは 2010年度で売上高 1兆円という目標をたてる→その戦略としてアジア地域をメインとした海外進出（低コストでアジアという範囲を絞った戦略）←組織設計

そのために人材を毎年 1500人規模を新卒採用。（資源依存アプローチ）内 1200人は外国人で、現地で店長を担える人材に育成する方針である。そして英語の社内公用語化。（内部プロセスアプローチ）。

　調べてみると、これらが関係性が　　あることがわかる。

ゴール・アプローチ

2008年 8月 2010年 8月

海外店舗数 ５４店舗 １３６店舗　　　○

海外売上高 ２９３億円 ７２７億円　　　△

海外戦略（２００８年９月）

海外店舗数を１０年までに現在 (５４店舗 )の２～３倍の１００～１５０店まで増やす２００８年８月期の海外売上高は２９３億円だったが、１０年同期には１千億円まで引き上げる。

資源依存アプローチ

獲得のための強い地位　原材料　世界中の素材メーカーと直接交渉することで「高品質」「大量安定調達」「ローコスト」を実現。

　東レとの戦略的パートナーシップ

　カイハラ株式会社：デニムで世界的に有名な会社。ユニクロ仕様で紡織・染色したデニム生地を調達。

資源依存アプローチ

　知識・技術　Ｍ＆Ａによる知識・技術の獲得、吸収

　株式会社ワンゾーン (靴小売業 )や株式会社ビューカンパニー (靴メーカー )を子会社化

　　靴を作り売るノウハウを得て、ユニクロの自社ブランド「 UNIQLO SHOES」を立ち上げた。

資源依存アプローチ

　人的資源　多くの外国人を新卒採用

２０１０年　新卒採用の３分の１ (約１００名 )２０１１年　新卒採用の半分 (約３００名 )

２０１２年　新卒採用の３分の２（約６６０名）

インプットの時点で外国人を大量に採用し、グローバル化への姿勢を強めている。

内部プロセスアプローチ

現状は柳井社長のワンマン経営であり、後継者の不足がささやかれている

　一橋大学大学院や米ハーバード・ビジネススクールと提携し、「新しいタイプのビジネススクール」として、５年間に世界で２００人の経営幹部候補を育てる構想

１０年後に目指す売上高は、日本、中国、アジア、米国、欧州で、それぞれ１兆円。これらの実現のため「世界中で高い水準の仕事ができるように各地で経営幹部を育成する」

　ニューヨーク、パリ、上海、シンガポールに幹部育成拠点を作る。世界中から約２００人を選抜し研修を行う。

ステークホルダーアプローチステークホルダーへの公約 お客様：お客様に対して誠実に接し、商品・サービスを通じて満足を提供する。

お取引先：お取引先と健全で友好的な関係を構築する。

従業員：働きやすく、やりがいのある労働環境を提供する。

地域社会・環境：地域社会の発展と持続可能な社会の実現に貢献する。

株主・投資家：高効率・高配分の経営を目指し、正しい情報開示を行う。

ステークホルダーアプローチ 顧客満足度

ステークホルダーアプローチ地域社会・全商品リサイクル活動を通じて、世界中の難民・避難民に衣料の支援を行っている。

　リサイクル衣料を届けた国　

・「瀬戸内オリーブ基金」を支援　昨年度　７ 1,102本　　→　　今年度　 104,226本

１７カ国

まとめ 皆さんに今回やってもらったように、アプローチによってはその企業の評価は違ってしまう。

つまり、戦略にそった、適切で、かつ適当なアプローチが必要となる。それは、時にはたった一つのアプローチで足りることもあるだろうが、多くは一つのアプローチでは補えないであろう。

マネージャーとなった人は、　それをきちんと見極め、　うまく利用することで組織を　よりよいものにできる。