PARCOブランドの、発信力を増幅。 - J. Front...

Post on 20-Jan-2021

3 views 0 download

Transcript of PARCOブランドの、発信力を増幅。 - J. Front...

“PARCO”ブランドの、発信力を増幅。

経営戦略▶パルコ事業革新

新生渋谷PARCOが起こしたイノベーション

新生渋谷PARCOは、2019年11月にグランドオープンしました。本物件は、2015年12月に都市再生特別地区の決定を受け、市街地再開発事業として計画を進めてきたもので、池袋PARCO開業から50周年を迎えた節目の年に生まれ変わることになりました。これまでの商業施設の枠を超え、新進気鋭のデザイナーやクリエイターなどと新しい取り組みを行うことにより、楽しさや刺激のある体験価値をグローバルに提案するビルづくりをコンセプトに掲げています。ターゲットを絞り込むことなく、感性で消費をする都市生活者が世界中から訪れるビルを目指しています。株式会社パルコの各事業やパルコグループ各社がそれぞれ新しい挑戦・進化を進め、持てるノウハウを注入したことにより、唯一無二の商業施設を実現しました。リアルとデジタルの融合したショップや多彩なペイメントなどで、ストレスの少ない快適な購買体験を提供しています。また、そこから生まれる商品データ・購買データ・閲覧データなど、様 な々データをAIで分析することにより、販売スタッフの接客をサポートし、更にお客様に寄り添うことでコミュニケーションが深まっていく「デジタルSCプラットフォーム」を構築していきます。

個性豊かな約190ショップが集結

「ファッション」「アートアンドカルチャー」「エンタテインメント」「フード」「テクノロジー」の5つの要素をミックスした、互いの魅

力を引き出しあう約190ショップを展開しています。

PARCO CUBE(パルコ キューブ)

オフラインとオンラインが融合したオムニチャネルショップを開発しました。共用部やショップ内のデジタルサイネージ・タブレット端末からQRコードを読み取り、気に入った商品のデータをお客様のスマートフォンに転送して、お買物をすることができます。PARCO CUBE内一部ショップには、試着時に自分の後ろ姿を見ることができる「CUBE MIRROR(キューブミラー)」を設置しています。カメラで撮影した映像を数秒遅れで表示することで、確認しづらい後ろ姿のスタイリングをチェックできる鏡機能のディスプレイです。

電子レシートサービス

データを活用した顧客コミュニケーション向上も目指してい

PARCO CUBE

34

ます。電子化したレシートをスマートフォンに届けるレシート管理アプリ「スマートレシートサービス」(東芝テック(株))を活用し、パルコ公式アプリ「POCKET PARCO」ユーザー向けに、「電子レシート」サービスの提供を一部のショップで開始しています。「POCKET PARCO」ユーザーは、バーコードをレジでスキャンするだけで、アプリ内でお買い物をしたレシートが確認でき、集計も行うことができます。

デジタルアート/体験型メディア

ARを活用したデジタルアートによる環境演出をはじめ、ART/

CULTURE/FASHIONを立体映像として発信する“体験型メディア装置”としてXR※1を活用しています。コンピューターで制作した3Dクリエイティブコンテンツを、スマー

トフォンを通して、あたかもその場に存在するかのように展示するバーチャルショーケースを5Fで展開しています。

インキュベーションを目的とした自主編集

次世代ファッションデザイナーやブランドのインキュベーショ

AR体験(オープン時にはAR対応グラスを設置)

※1 XRとはVR(Virtual Reality)・AR(Augmented Reality)・MR(Mixed Reality)などの総称。

ンを目的とした編集型売場 GEYSER PARCO(ガイザーパルコ)・PORT PARCO(ポートパルコ)では、パルコが内装・造作をプロデュースし、集合レジ・共通フィッティングなどを設け、出店しやすい環境を整えています。GEYSER PARCOとPORT PARCOには、これまでリアルショップを持たなかったテナントの初直営ショップもオープンしました。

環境負荷軽減モデルとして

渋谷PARCOは①「屋上広場・立体街路など魅力的な屋外空間の創出」、②「ガスコージェネレーションシステムを中心とした高効率エネルギーシステムの導入」、③「デジタルコミュニケーションによるエネルギーの効率的利用促進」

などの取り組みが評価され、「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」として国土交通省より採択されています。その取り組みの一環として、「外部環境の快適度」や、「ビルのエネルギー利用状況」を見える化した、渋谷パルコの"今"がわかるコンテンツをデジタルサイネージで発信することにより、地上1階から屋上広場までつながる立体街路(SPIRAL WALK)や屋外広場の活性化と、ビル全体のエネルギーの効率的な運用を促進しています。また、周辺の歩道や敷地内の広場を整備し、歩行者のスペースを拡充することによる街歩きしやすい環境づくりを行なっています。さらに屋外広場での地域と連動した幅広いイベントをはじめ、ファッションショー、音楽、フードイベントなど様々なジャンルのイベントの開催を通じて地域の活性化に貢献していきます。

新生渋谷PARCOの

革新

PARCO店舗事業

1 感性で消費をするターゲット設定

年齢や性別軸ではないエイジレス従来のヤング集積の脱却

2 ニーズを創造するアイテム構成

新しい刺激や楽しさの体験価値を提案するファッション、飲食、サービス、アニメ・ゲーム

3 テクノロジーを用いた新しい購買体験

オムニチャネル型の新しい売場CUBE

4 お客様にダイレクトに響く宣伝手法

自社Instagram(約2.5万フォロワー)情報発信力の強いテナントや個人の発信主体の活用

5 社会テーマへの積極的な取り組み

ダイバーシティ・LGBT・サステナブルなどのテーマのテナント誘致、館内設備、営業企画など

6 装置充実による話題性・集客力

パルコミュージアム/PARCO劇場/ホワイトシネクイント/イベントスペース/ライブストリーミングスタジオなど

▶新生渋谷PARCOの革新

35

経営戦略

統合報告書 2020