Post on 11-Mar-2020
中国のIT化 5G対応の現状
Shanghai Huazhong Investment Consulting Co., Ltd
2019年秋季華鐘コンサルタントセミナー
2019年10月 中国会場
華鐘コンサルタントグループ総経理助理 古林将⼀
2019年秋季セミナー レジメ華鐘コンサルタントグループ
1. 第四次産業革命の到来
2. 5Gの基本情報
3. 世界の5Gサービス展開状況
4. 日本・中国・韓国の5Gサービス展開状況
5. 5G展開に必要な主要素
6. 5G関連の周辺設備
7. 5G展開における諸問題
8. 各国・各メーカー5G展開状況
9. 5G商業利⽤例
10. 世界の特許出願数
11. ファーウェイという企業
12. AIが抱える問題
13. 中国のAI発展計画
14. AI商業利⽤例
15. 上海市のAIイノベーション区画
16. 上海市ではじまる自動運転タクシー
おわりに
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Shanghai Huazhong Investment Consulting Co., Ltd
2019年華鐘秋季セミナー(中国会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」
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1. 第四次産業革命の到来
Industry1.0第⼀次産業革命
18世紀〜
Industry2.0第二次産業革命20世紀初頭〜
Industry3.0第三次産業革命1970年代〜
Industry4.0第四次産業革命2018年以降
蒸気・⽔⼒など動⼒の獲得
機械化
電気・モーター動⼒の革新
効率化
コンピューター・IT機械が人にとって代わる
自動化
5G・IoT・AI・ビッグデータ機械が人に代わり考える
デジタル化・⾃律化・相互協調
第四次産業革命 Industry4.0
デジタル化・・あらゆるモノがデータ化されビッグデータとして蓄積される
相互協調・・・モノが互いにリアルタイムで情報をやり取りする
自律化・・・・多量のデータを分析し、人の指示を逐一受けずとも判断し機能する
⾼度化・・・・システム全体の効率を圧倒的に⾼め新たな製品ゆやサービスを創造する
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1Gアナログ通信1980年代〜
2Gデジタル化1993年〜
3G高速データ通信
2001年〜
4Gスマホ用通信2015年〜
5G高速⼤容量通信
2019年〜
音声通信のみ 10kbpsメール
ネット通信
115kbps〜42Mbpsネット接続
音楽やゲーム
100Mbps〜1Gbps動画通信
10Gbps〜IoT・AI・ビッグデータクラウド通信・VRなど
⾼速⼤容量・・通信速度が10Gbps以上と4Gの100倍以上
低遅延・・・・1/1000秒以下と非常に小さく、遠距離通信でもずれが⽣じにくい
多接続・・・・1㎢あたり100万台以上のデバイスが同時接続可能
低コスト・・・消費電⼒が4Gに比べ1/2〜1/3
業務・生活をすべて変える5G
2. 5Gの基本情報
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3. 世界の5Gサービス展開状況
正式な商⽤サービスとして展開している地域は2019年4月に開始したアメリカ・韓国をはじめ、オーストラリア・中東諸国・欧州諸国・北欧となる。
韓国 アメリカ
欧州
オーストラリア
●の場所はサービス展開エリア●の中の数字は通信会社数
出展︓OOKLA 5G MAP™
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3. 世界の5Gサービス展開状況
正式な商⽤サービスとして展開している地域は2019年4月に開始したアメリカ・韓国をはじめ、オーストラリア・中東諸国・欧州諸国・北欧となる。
韓国 アメリカ
●の場所はサービス展開エリア●の中の数字は通信会社数
出展︓OOKLA 5G MAP™
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4. 日本・中国・韓国の5Gサービス展開現状
出展︓OOKLA 5G MAP™
韓国では181地域で基地局が設置されている。日本は東京・⼤阪・名古屋で試験的に開始した。中国では北京・上海付近・広州付近で使⽤可能エリアが広がりつつある。
●の場所はサービス展開エリア●の中の数字は通信会社数
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5G対応チップが無ければ信号を送受信できない
情報量が2010年の1000倍以上になると言われており⾼速
⼤量のデータ処理が必要
基地局・⼤量に設置が必要・4G設備の再利⽤・周波数の割り当て
衛星・地表のデータ収集・分析・双⽅通信でデータ通信に利⽤・自動運転に必須の測位衛星
高性能PC・現在のPCでは処理が限界・AI・ビッグデータ対応・⾼速回線への対応
各端末・5G対応・⾼速処理が可能な端末・IoTのT側でのデータ通信
5G全体の構成回線の速度だけではなく周辺に纏わる様々なものもアップデートが必要であり、各国対応を急いでいる。
5. 5G展開に必要な主要素
現在世界では4ペタバイトのデータ、通常のテキストだと2兆ページのデータを毎日⽣成
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6. 5G関連の周辺設備
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5G回線は速度だけが多く語られがちだが、⼤量・⾼速のデータを受信して処理するためには関連設備や周辺設備の更新がかかせない。その代表的なものが下記4つである。
基地局
SA(スタンドアロン)とNSA⽅式
5Gの基地局は新設を要するSA⽅式(中国)と、従来の3・4G設備に追加して使⽤するNSA⽅式(米・韓・日など)がある。
5Gなど各種対応チップ
5G電波を送受信出来るチップセット
携帯端末から各種通信設備まですべての5G対応機器はこのチップセットが必要となる。現在世界各国での開発競争が繰り広げられている。
GPSや情報中継器としての衛星
通信衛星と測位衛星
ビルなどの遮蔽物が少なく広い土地には衛星から電波を発射する⽅式が合う。また、自動運転などには必ず測位衛星からの定位情報が不可⽋となる。
⼤量のデータを処理する頭脳
量⼦コンピューターなど
情報量が⾼速・⼤量となる5Gに現在のコンピューターは対応しきれないとされている。そのためより早く多くの情報処理が可能なコンピューターが必要となる。
5G通信に必要な関連機器
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問題点 中国の状況
基地局数5Gは電波到達距離が短いため多くの基地局を必要とする。狭い土地や都心などではビルや看板(100〜300m間に1つ)、電柱などに設置し広⼤な土地や郊外では電波塔の設置が必要となる。
中国鉄塔(主要3キャリア出資の合弁会社 ) が 190 万 サ イ ト ( 国 内 シ ェ ア97%)を所有。工信部統計によると、2019年7月末時点で全国3.8万ヵ所に5G基地局を設置済み。
コスト電波到達距離が特に短いミリ波を使⽤する5Gでは、⼤量の基地局設置を要する。5Gへの切り替え当初は4G設備を利⽤したNSA⽅式とするが、完全5G(SA⽅式)への切り替えには相当なコストを要する。(現在約60万元/1基)
独調査企業Iplyticsによると5G分野の標準必須(SEP)特許出願数のシェアは、中国が34%と14%の米国を⼤きく引き離し、中国以外の国ではこれがコストに転嫁される可能性もある。
周波数通信電波は一般的に周波数が低ければ遠くまで飛ぶが運べる情報量は少なく速度も遅い。逆に⾼ければ速度は速いが距離が短くなる。アメリカなどは軍が使⽤している⾼周波数帯もあり5Gで使⽤する際には関係各所との調整が必要である。
米連邦通信委員会によると、米国の通信会社は2回の5G周波数帯入札で27億ドル(約2900億円)を投じた。
通信速度アメリカの5G回線速度は平均約300Mbps、最⼤値998Mbpsと な っ て い る が 、 DOCOMO の 4 G 回 線 速 度 は 実 測 で も400Mbps以上ある。現在は5Gの世界基準が確⽴していないが10Gbpsほどの速度がないと5Gのメリットは享受出来ない。
ファーウェイが今年9月に発売した5G対応携帯での実測値は978Mbps。情報量が圧倒的に増えるとされる第四次産業革命には、この回線速度が非常に重要となる。
7. 5G展開における諸問題
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世界の半分近くが中国メーカーを使用
世界の基地局数の2/3が中国メーカーからの出荷(ESM Chinaのレポート)
ファーウェイはSA・NSA⽅式どちらにも対応し各国の要求に合わせた提案をしている
基地局数に対する各国の動向
中国の電波塔1基がカバーする範囲は米国の⾼速電波塔100基分と同じといわれる。
周波数によって電波到達距離等が違うため、ここの割り当て調整も展開速度に差が出る
ファーウェイ
29%
ZTE
14%エリクソン
28%
ノキア
24%
サムスン
3%NEC 2%
移動通信インフラ機器シェア(売上⾼別) 2019年末各国5G基地局数予測
出展︓HISマークイット2017年データ
150000
75000
10000 2500 10000
50000
100000
150000
出展︓バーンスタインリサーチ
8. 各国・各メーカー5G展開状況
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補足|5G技術で世界に進出するファーウェイ
出展︓2018年HUAWEIアニュアルレポートより
1 ファーウェイ5G基地局出荷量 2019年8月末時点で20万件以上 5G関連の契約数全世界で50件欧州28件、中東11件 アジア6件 南北アメリカ4件アフリカ1件ファーウェイ不使⽤を表明したのは米国をはじめ日本・オーストラリアなど数か国のみ
2 5Gの知的財産(IP)では中国勢が優位に⽴つ。独データ分析会社IPリティックスの調査では、技術標準(規格)に関する標準必須特許で、ファーウェイはトップの1554件を保有。1427件のノキアが2位に付け、3〜4位がサムスン電⼦など韓国勢。5位にも中国のZTEが入った。
3 ファーウェイの基地局設計は材料を徹底的に⾒直して軽量化、光ファイバーが敷設できない地域ではファーウェイが先⾏するマイクロ波技術を活⽤することで、より多くのケースに対応することができる。また、基地局の軽量化により、5Gの基地局は現在4G基地局の設置地点にそのまま設置することができ、ほとんど改修を必要としない。現在ファーウェイの32TRX製品の重量は、わずか20㎏。これにより一人でも設置ができる。
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補足|世界で最も進んでいる中国の宇宙産業
1 中国の吉林1号は合計10機稼働しており人工知能が搭載され、瞬時に空⺟の種類などを識別する能⼒がある。2017年に打ち上げられた第2世代衛星、2018年に打ち上げられた第3世代衛星では、GPUが搭載され、深層学習された人工知能が、船舶、航空機を認識し、識別をする。
2 2018年12月、中国は月面探査機「嫦娥4号」を打ち上げた。月の裏側には地球上から発信した信号が月自体に遮られて届かないので、中国は信号を中継するための中継通信衛星「鵲橋(じゃっきょう)号」を⼒の作⽤がゼロになって動かないラグランジュ点に静止軌道させた。アメリカの科学者が「是非とも、中継通信衛星・鵲橋号を使わせてほしい」と申し出てくるほどの技術である。
3 インターネット接続サービス等を提供する寧夏⾦硅信息技術有限公司は、「鐘⼦(Zhongzi)」(または寧夏(Ningxia))という30機の衛星群による衛星通信システムの開発を開始した。早ければ2019年にも最初の衛星が打ち上げられる⾒通し。
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補足|中国の衛星測位システム「北⽃」
39
31
24 22
6 4
0
10
20
30
40
50
中国 アメリカ ロシア EU インド 日本
各国稼働中の衛星世界2/3の国の上空で最も多い
測位衛星としてはアメリカのGPSが有名であるが、現在中国の衛星「北⽃」の数は世界一の量となっており、2018年より商⽤運営を開始し現在ではほぼ全世界をカバーしている。商⽤運営による市場規模は3016億元、関連サービスでは1947億元の規模となっている。
GPS
北⽃
グロナスガリレオ
北⽃との共同プロジェクト展開中
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14
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11
6 73
0
5
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25
30
35
40
2018年各国ロケット打ち上げ回数
中国では2019年に5〜7基、2020年には更に2〜4基の打ち上げを予定。鄭州では「北⽃+5G」の運⽤が始まっており、自動運転バスで実装され試験運⾏されている。
補足|中国の衛星測位システム「北⽃」
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補足|次世代コンピュータの開発競争
1 2016年8月16日午前1時40分、中国は世界で初めての量⼦通信衛星※1「墨⼦(ぼくし)号」の打ち上げに成功。中国は2017年には墨⼦号を通して、オーストリアと北京の間の量⼦通信に成功し、2018年にトップニュースの形でイギリスの学術誌『ネイチャー』に掲載され、アメリカの学術誌『サイエンス』にも掲載され中国の科学的功績をたたえ、この「墨⼦号」チームに2018年のニューカム・クリーブランド賞※2(Newcomb Cleveland Prize)を授与した
2 衛星に続き2017年5月3日、「光量⼦コンピューター」の開発に成功したと発表した。これを報じた新華社によると、試作機のサンプル計算速度は、世界の同様の研究チームによる実験の2.4万倍以上に達したという。
3 2019年6月スパコンTop500のうち世界最多保有国は、219台で中国。これまで世界のトップを走ってきた米国は116台と、中国と⼤きな差を開けられている。ちなみに3位は日本で36台、4位英国22台、5位ドイツ21台、6位フランス18台、7位オランダ9台、8位韓国7台、9位アイルランド7台、10位カナダ6台。中国と米国が世界のスパコンの70%近くを保有していることになる。
※1 量⼦通信衛星というのは、人類が解読できない「量⼦暗号」を搭載した人工衛星のこと※2 1923年にアメリカの科学振興協会(AAAS)(1848年設⽴)が創設したもので、中国⼤陸が受賞したのはこれが初めてである。
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中国科学技術⼤学付属第一病院(安徽省⽴病院)は、積極的に5G通信技術を使い様々な医療⾏為に利⽤している。音声と映像をリアルタイムでリンクし、⾼品位映像、医療機器データ、電⼦カルテなどのデータのやり取りや遠隔指導での手術などがそれにあたる。
遠隔での手術指導 過疎地への遠隔問診
9. 5G商業利用例 医療
その他移動ICU救急⾞として⾞内に360度4Kカメラを備え、リアルタイムで⾞内の処置状況を指揮センターに伝えることを試験的に実施。5G通信を利⽤するため、遅延がなく医師たちが適切な処置⽅法を指示することができる。
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ノルウェーのサーモン養殖場では今まで決められた時間に一定量のエサしか与えられなかったが、『5G+4K+画像認識』を導入、魚一匹一匹の泳ぎ⽅やエサの食べ⽅、寄⽣虫の有無などを仔細に読み取り、必要な時に必要な場所に必要な量のエサを与えられるようにしたことによって、人間の省⼒化とエサの最適化が図られた。
5G+4K画像+画像認識 養殖場での移動は⼤きなコスト
9. 5G商業利用例 水産
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9. 5G商業利用例 治安
上海南京東路には巡回ロボット⽡⼒(ウォーリー)がいる。⾼精細広角カメラ4台、赤外線サーモグラフィーカメラ1台と⾼精細ズームカメラ1台を搭載、360度の無死角での巡視が可能。昇降式巡回検査テーブルは360度回転し、最⾼1.8メートルまで伸ばすことができる。また、撮影した人物とビッグデータとの照合などを⾏い、疑わしい人物の発⾒が可能。
⻩浦区が発表した巡回ロボット⽡⼒ 伸縮可能な360度カメラとサーモカメラ
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()内は対前年増減比
※単位︓千件
出典︓WIPO 2018 IP Services
5万6,142件(-0.9%) 5万3,345件(+9.1%)
4万9,702件(+3.1%)
2018年は過去最⾼の25万3,000件で、2017年の出願件数24万3,500件から3.9%増
日本は2017年に中国に抜かれ現在は世界3位
組織別で⾒るとアジア地域が全体の50.5%、欧州が24.5%、北米が23.1%
10. 世界の特許出願件数(国別)
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※単位︓千件
ファーウェイが過去最⾼の5,405件で2017年に引き続き1位となっている。
1位のファーウェイ、5位のZTE、7位のBOEが中国企業
トップ10のうち6社がアジア企業。2017年はSONYが9位に入っていた。
出典︓WIPO 2018 IP Services
10-1. 世界の特許出願件数(組織別)
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ファーウェイ(中国語表記︓華為技術 英語表記︓HUAWEI)は、1987年に中国・深圳に設⽴された従業員持株制による⺠間企業。世界30社以上の通信事業者と5G実証実験を実施している。
スマホ出荷台数とサーバー出荷台数はいずれも世界3位であり通信事業者向けネットワーク事業・コンシューマー向け端末事業・法人向けICTソリューション事業の「3⼤事業」のそれぞれで世界首位を狙える会社である。
出展︓2018年HUAWEIアニュアルレポートより
11. ファーウェイという企業
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76045
88008
105191
6928 8221 10689
6468273662
97109
17.4
9.2 9.4
12.2 11.9 11.69.1 9.3 10.2
0
5
10
15
20
25
30
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年0
20000
40000
60000
80000
100000
120000
売上⾼ 営業利益 総資産 営業利益率
売上⾼の年平均成⻑率26%、営業利益の年平均成⻑率21%となっており2018年の売上⾼は約11兆6474億円(前年比19.5%増)、純利益約9577億円(前年比25.1%)営業利益は約1兆1838億円となっている。
百万ドル%
11. ファーウェイという企業
出展︓2018年HUAWEIアニュアルレポートより筆者整理
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11. ファーウェイという企業
通信設備と携帯端末がほとんどを占める
5G設備や世界で売れる携帯電話が収益の柱
通信設備は前年度からマイナスとなっているものの携帯端末の売上は45.1%増と好調
48%
業績の内訳 世界の地域別業績
通信事業者向けネットワーク事業
約4兆7,481億円
法人向けICTソリューション事業
約1兆2,016億円
コンシューマー向け端末事業
約5兆6,347億円
対前年⽐▼1.3%
対前年⽐23.8%
対前年⽐45.1% 40.8%
10.3%
11%
中国
約6兆110億円
EMEA(欧州・中東・アフリカ)
約3兆3,027億円
アジア太平洋
約1兆3,227億円
対前年⽐19.1%
対前年⽐24.3%
対前年⽐15.1%
51.6%
28.4%
6.6%
対前年⽐21.3%南北アメリカ
約7,736億円
中国国内での売上が半分を占める
業績は世界全体で向上している
EMEA ( 欧 州 ・ 中 東 ・ ア フ リ カ ) 地 域 が24.3%増と好調である
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順位 企業名 国 営業収入(億ドル) 利益(億ドル)
1 アマゾン 米国 2329 101
2 アルファベット 米国 1368 307
3 ファーウェイ 中国 1070 86
4 京東 中国 672 5
5 アリババ 中国 562 139
6 Facebook 米国 558 221
7 テンセント 中国 466 117
8 Netflix 米国 158 12
9 ペイパル 米国 154 21
10 百度 中国 149 41
出展︓PwC Strategy&Global Innovation1000より筆者整理
売上は世界第3位、中国第1位の企業になる。アリババとテンセントの営業収入の合計をすら、ファーウェイは上回っている。
世界IT企業の売上⾼Top10
11. ファーウェイという企業
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順位 企業名 国 R&D支出(億ドル)
1 アマゾン 米国 160.9
2 アルファベット 米国 139.5
3 ファーウェイ 中国 137.9
4 Intel 米国 127.4
5 サムスン電⼦ 韓国 127.2
6 フォルクスワーゲン ドイツ 121.5
7 マイクロソフト 米国 119.9
8 ロシュ スイス 113.5
9 メルク&Co 米国 101.2
10 Apple 米国 100.5
出展︓PwC Strategy&Global Innovation1000より筆者整理
“ファーウェイ基本法“では、売上の10%を必ず研究開発費R&Dにつぎ込むことを謳っていて、今は15%近くまで来ている。
世界企業R&D投資額Top10
11. ファーウェイという企業
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補足|最新のチップを作り続けるファーウェイ
スマートフォン・ウェアラブルデバイス向けSoC(統合チップ)Kirin
SoCに5Gモデムまで統合した世界初のオールインワンチップ。サムスンのエクシノスより36%小さく、効率性は20%⾼く、クアルコムのスナップドラゴンより26%小さい。
チップセットラインナップ
Huawei社は傘下にHiSilicon Technology社という全く外販をしない半導体メーカーを持っている。同社が2012年に発表した「K3V2」というチップは世界で唯一LTE Cat.4・150Mbpsに対応していた。(Qualcomm社ですらCat.3・100Mbpsまでの対応)
5G携帯電話基地局向けコアチップTiangang第5世代移動体通信(5G)基地局向けに設計された世界初のコアチップ。小型アンテナ型で最新のビームフォーミング技術を駆使。5G基地局を従来の50%小型化し、重量を23%、電⼒消費量も21%削減する。
端末向け5GモデムチップBalong2G、3G、4G、5G、SA(Standalone)とNSA(Non-Standalone)のすべてに対応。世界最速の5Gモデムチップで初の7ナノメートルマルチモジュール。一時Apple社に外販しても良いと報道され有名になったチップ。
AIチップセットAscend様々な学習をするAIチップセット。AI フ レ ー ム ワ ー ク で あ る「MindSpore」と同時に開発。
サーバー用CPUKunpengサーバーやスーパーコンピューター(スパコン)向けに開発された業界最⾼性能を誇るCPU。
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補足|ファーウェイ社沿革概要
2003年7月︓端末事業部を設⽴。2004年2月︓中国初のWCDMA⽅式モバイルフォンを3GSM Conferenceで展示2010年8月︓ファーウェイのモバイルブロードバンド製品の総出荷台数が1億台に到達2011年8月︓クラウドサービスを開始。また、世界初となるクラウド対応スマートフォン、HUAWEI Visionを発表2012年2月︓世界最速のクアッドコアスマートフォンとなるHUAWEI Ascend D1クアッドを
Mobile World Congressにて発表第4四半期のスマートフォン出荷台数が世界第3位にランクイン(IDC発表)
2013年1月︓6.1インチの世界最⼤のディスプレイを備えたHUAWEI Ascend Mate2月︓世界初のLTE Category4となるHUAWEI Ascend P2
2014年2月︓HUAWEI MediaPad X1(7インチ、4G LTE対応)、HUAWEI Ascend G6 4Gスマートフォン、世界初のLTE Category6 Mobile Wi-Fiルーター "HUAWEI E5786"を発表
2015年11月︓史上初の商⽤16FF +モバイルSoCである、HiSilicon Kirin 950チップセットを発表2016年4月︓ライカのダブルレンズカメラを初めて搭載したスマートフォンシリーズHUAWEI P9を発表2017年5月︓Forbes の Most Valuable Brands of 2017に中国企業で唯一ランクイン(88位)2018年5月︓Forbesのthe world’s Most Valuable Brands 2018 に中国企業として唯一選出される。
ブランド価値が84億ドルに到達。8月︓2018年第2四半期のスマートフォン出荷台数が世界第2位となる(IDC発表)8月︓7 nmプロセスのSoCチップセットHUAWEI Kirin 980を発表
2019年1月︓5GマルチモードチップセットのBalong 5000と、左記を搭載した最初の商⽤5GデバイスであるHuawei 5G CPE Proを発売。7nmマルチモードモデムチップセット(Kirin 980 + Balong 5000)、そして超⾼速充電55W HUAWEI SuperChargeと⼤容量4500mAhバッテリーが特⻑
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補足|世界各社スマートフォン出荷台数
※単位:百万台
出典 Counterpoint Technology Market Researchより筆者整理
マーケットシェア
20.8%14.7%
14.9%
2017年対比43.9%増
2億880万台
2億600万台
2018年のスマホ世界出荷台数は全体で前年比4.1%減の14億490万台であった。
HUAWEIは2017年対比で43.9%の伸び率に達している。2019年第一四半期は前年比50.3%増と⼤幅に増加しており、2019年にはAppleを抜いて業界2位となっている。
【参考】各社利益総額•サムスン売上⾼︓52兆3900億ウォン(約5兆円)利益︓6兆2300億ウォン(約5900億円)•ファーウェイ売上⾼︓1797億元(約3兆円)利益︓144億元(約2300億円)•Apple売上⾼︓580億1500万ドル(約6兆4000億円)利益︓115億6100万ドル(約1兆3000万円)
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補足|日本・中国・米国のスマートフォン出荷台数
出典 ITUデータ2000〜2018年
145600
39600 37000
16000 145203180
35300
0
20000
40000
60000
80000
100000
120000
140000
1600002018年 スマートフォン年間出荷台数単位︓万台
世界スマートフォンの出荷台数は14億5600万台となっており、そのうち日本が占める割合は2.2%とかなり小さい。中国は25.4%で世界で一番⼤きい市場となる。
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補足|日本・中国・米国のスマートフォン所有台数
85.3393.4
859.0
1469.9
6…91.5 123.3 172.8109.5
203.7285.1 391.6
-400.0
100.0
600.0
1100.0
1600.0
2000年 2005年 2010年 2017年
中国
日本
米国
出典 ITUデータ2000〜2018年
※単位:百万台
中国・・・2000年当初から2017年にかけ15倍近く増加
日本・・・2000年当初にはすでに人⼝の半分近くが所有、その後の伸びは小さい
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問題点 対応策
データ量今後10年間に⽣み出されるデータ量は、現在⽣産可能なストレージ機器の蓄積容量の10倍以上に達すると予測されている。
⼤容量記憶装置の開発
次世代コンピューターによる⼤量データの高速処理・記憶
☆エッジ側でのAI化・データ蓄積
電⼒エッジ側からサーバーへとデータを伝送するために必要な電⼒量は、2020年の時点で世界中の発電所が作る全電⼒を使い果たしてしまうといわれている。
ニューエネルギーへの切り替え
エッジ側での電⼒確保・⾃家発電
低遅延エッジ側とAI機能を実装したサーバーが離れている場合、通信速度によってはエッジ側で起きた出来事に瞬時に対処できない。
遅延の少ないSA方式による5G回線
エッジ・サーバー両方での処理速度と記憶⼒の向上(高性能チップの開発)
12. AIが抱える問題
現在のAIは、一般的に、情報発信(エッジ)側と、クラウド側サーバーというIoTシステムが前提となっている。エッジ側から得たデータはネットワーク経由でサーバーに伝送され、データの蓄積(「記憶」)を⾏っている。
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12-1. AIが抱える問題
250000320000
470000
620000
120000
210000270000
450000
0
100000
200000
300000
400000
500000
600000
700000
実務3年以下 3〜5年 5〜8年 8年以上
AI技術者と業界平均の乖離
AI技術者平均給与 IT業界平均給与
単位︓元
AI技術者の人件費が⾼騰しており業界平均の1.5〜2倍となっている。優秀な技術者確保のためには人件費の増加を容認しなければならない。
出展︓BOSS直聘統計データ
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AI核心産業規模と関連産業規模の目標
2017年7月、国務院(中国人⺠政府)は「新一代人工知能発展計画」(次世代AI発展計画)を発布した。
核心産業 1500億元 4000億元 1兆元
関連産業 1兆元 5兆元 10兆元
第一段階 2020年まで 第二段階 2025年まで 第三段階 2030年まで
世界⽔準に達し、AIが新時代世界⽔準に達し、AIが新時代経済成⻑のエンジンとなる。経済成⻑のエンジンとなる。
中国の一部のAI技術が世界をリードする。進歩の度合いを「中国製造2025」に合わせる。
中国のAI総合⼒を世界トップに持って⾏き、中国を世界の「AIイノベーションセンター」にする。
13. 中国のAI発展計画
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2016年に開始された杭州市の都市ブレインは、交通監視カメラ映像を画像解析することで各道路の交通量を算出し、人工知能が各交差点の交通信号の点灯時間を制御することで渋滞を解消しようというものである。
信号サイクル管理センター 緊急⾞両や事故も判断
2016年から運⾏されているこのシステムは、2000路線の信号機を管理している。AIでの管理後、平均速度が最⼤11%向上し、平均通⾏時間が平均15.3%短縮された。すでにクアラルンプールなどを含む国内外約30都市に展開。
14. AI商業利用例 交通
2016年、導入前の杭州市の渋滞度ランキングは、全国5位だったが、2018年末には全国57位まで下がっている。クアラルンプールではすでに試験導入が始まっていて、試験導入地域では、救急⾞の現場到着時間が48.9%に短縮されるという成果が上がっている。
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14. AI商業利用例 物流
2013年に設⽴されたアリババ傘下の物流会社、菜⿃網絡(Cainiao Network)は各都市に菜⿃「未来パーク」を所有している。商品の倉庫保管から、出庫、振り分け、伝票貼り付け、仕分けまで全工程が無人で⾏われ、保管と配送のスマート化を実現。
荷物振り分けロボット 荷物運搬ロボット
都市の周囲には、「菜⿃」の百万平米を超える保税倉庫が配置されている。ロボットによる仕分けで、荷物の識別・運搬を自動的に完了できるだけでなく、誤識別がほぼゼロになるため、倉庫全体の1人当たりの効率を2倍に引き上げられる。
小型無人運搬ロボットは1時間に1.8万個を運び速さは秒速3m、10㎏までの重さを運べる。充電時間は5分で4時間動く。 「スマート頭脳」は0.2秒以内で680億通りの走⾏可能な経路を算出し、その最適な経路を仕分け装置に指令できる
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補足|双11(11月11日)の対応で急速に発展する中国の物流
中国・国家郵政局によると、2013年の92億個から始まり2014年に139億6000万個に達した時点で米国を抜き世界一になった。また、今年上期の1日当たりの速達(宅急便)取扱数は1.5億個、最⾼は1日2.4億個となった。
2018年の中国の宅配小包数は500億件超、2018年11月11日当日の流通額3.6兆円。
0.52 9.36 52191
362571
912
1207
1682
2135
0
500
1000
1500
2000
2500
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
アリババ一社での11月11日当日取扱額
出店ブランド数27社
出店ブランド数18万社
億元
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補足|河野太郎外務⼤⾂が視察したAIレストランとスーパー
ロボット等の自動化技術を導入した四川火鍋レストラン海底捞では調理、配膳をロボットが実施し、人が10分かかる作業をロボットで2分で完了する。
最新型のキャッシュレススーパーフーマーはネットで注文を受けてから10分以内で商品を整え,30分以内で自宅まで配送するシステムとなっている。今後キャッシュレス決済に顔認証を導入する計画。
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上海市はAI体験センター「SEED CENTER」を開始した。すでに15社が上海の張江AI島と契約を結んでおり、マイクロソフト、アリババ、同済⼤学、雲従科技(CloudWalk)を含む科学研究院やリーディングカンパニーが同パークに進出している。
浦東張江AI島全景 第一期AI活⽤区
浦東新区のAI企業は350社以上あり、上海市のAI企業の約3分の1を占めている。そのうち、約60社のAI企業の評価額が650億元(約1兆100億円)以上といわれる。
体験センターは「AI+ホーム」「AI+学校」、「AI+医療」、「AI+コミュニティ」、「AI+製造」、「AI+⾦融」などに分かれている。島全体をAI化し、セキュリティや事務、消防や掃除に至るまでどこまで人の⽣活に浸透していけるかを研究していく。
16.上海市のAIイノベーション区画
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16.上海市ではじまる⾃動運転タクシー
2019年9月上海市は国内初の「スマートインターネット接続自動⾞模範ナンバープレート」をDiDi、BMWと上海汽⾞に交付したと発表。自動運転の試験は北京や深圳など各地で始められているが、これは自動運転商⽤化を前提としたナンバー発⾏となる。
DiDiの自動運転⾞ ⼤学構内を走る京東の自動配送ロボット
毎年交通事故による死亡者は125万人にのぼるが、その中でも人為的ミスによる割合が90%となっている。上海市のスマート自動⾞は99%の事故を回避するために開発されている。
京東でも自動運転の研究は進められている。とくに配達のラスト1マイルについては自動配送ロボット+顔認証にて引受人に届けるように設計されている。
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おわりに
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アリババの創業者ジャック・マーは今後改革が必要なものとして「ニューリテール」・・・・・・・タオバオやフーマーなど「ニューマニュファクチュア」・・菜鳥倉庫や無人配達「ニューファイナンス」・・・・・支付宝やアリファイナンスなど「ニューテクノロジー」・・・・・AIやIoTなど「ニューエネルギー」・・・・・・新能源を挙げています。彼は「これからの10-15年、伝統的な製造業は激しい痛みを伴う。⼤量生産、⼤量消費である従来の製造業のスタイルは不必要となり、消費者のニーズに基づくデータドリブンの製造業が主流となる。5分間で2000枚の服を製造するよりも、5分間で2,000種類の服を製造することがより重要視される時代に突入する と語っています。
今後ますます中国の新技術から目が離せなくなりそうです。弊社では引き続き情報収集に努めてまいります。
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ご清聴ありがとうございました。
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デジタル化推進によるコスト削減
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2019年秋季華鐘コンサルタントセミナー
2019年10月 中国会場
上海華鐘信息管理諮詢有限公司総経理 程暁星
IoTCopyright©上海華鐘信息管理コンサルティング有限公司
2
马云退休
中⽶貿易摩擦Huawei
人工知能
RPA
第二回上海輸入博覧会
イギリスのEU離脱
自動化
データ入⼒ミスなどのリスクを最⼩限にするため二重チェックなどの⼿間は何とかならない︖
会社としてさまざまなシステムを導入したにもかかわらず、⼿作業が減らず目に⾒える
効率化が出来ないのはなぜ︖
社員の入れ替えが激しく、「90後」の人材はなかなか⾒つからない。
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平均給与の高騰によりコスト増加
北京(2014-2017)平均+9.9%上海(2014-2017)平均+7.6%江蘇(2014-2017)平均+8.4%広東(2014-2017)平均+8.5%
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外資企業の従業員人数と平均給与の推移
2014年から 従業員数が減少し続ける傾向にある(年平均-4.7%)ネット関連企業での就業及び個人事業主(Taobaoの店主、ライブ配信者等)が多くなり、「人材大戦」の様相を呈している。
※出展︓国家統計局
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RPAとは
PC上、ERPなどでの⼊⼒
コピー&ペースト
ネットからのデータの取得
文章校正など
ファイルやフォルダーの移動
集計作業
SNS資料収集
APIシステムとリンク
その他
ロボティック・プロセス・オートメーション(英: robotic process automation、RPA)
Robotic 「ロボット」バーチャルとしてのもので、実体のロボットを指しているわけではない。業務フローを実⾏するものであり⾔い換えれば、「人間が⾏う⼀連の操作」を真似し、自動で実⾏する⼀種のソフトウェアである。
Process 「プロセス」日常の業務フロー。業務上のニーズを実⾏可能な業務フローに置き換え、上述の「ロボット」で実⾏させる。
Automation「自動化」「ロボット」が業務フロー通りに人間の操作を自動で真似し、置き換えた「プロセス」を実⾏する。仕事の効率アップ、労働⼒と人件費の削減が実現できる。
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応⽤領域
⼿作業が多い 重複作業 ルールが明確 複数システム間の情報連携
HR部 財務部 サプライチェーン部 生産部 IT技術部
給与名簿 費用精算 注文書確認 ⽣産資料管理 短期間での開発
福祉管理 会計決済 入庫管理 ⽣産計画 ニーズ確認
給与明細管理 支払い 出庫管理 ⽣産ライン作業管理 IT資産管理
勤怠管理 発票のチェック 棚卸し データ管理とメンテナンス
人材募集 給与支給 運送状況確認 データ収集
教育トレーニング 伝票作成 返品処理
カスタマイズタイプ
固定の業務フローにRPAを導入するタイプ。プロセスと管理の設計は外注先が実施し「ロボット」のみを販売する。• Deloitte• アリRPA• 華鐘RPA
パッケージタイプ(DIY型)
主要グローバルメーカー 主要国内メーカー• UiPath• Winactor• Blue Prism• WorkFusion【Free】
• 芸賽旗• 云拡科技• Uibot• 達観
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RPA 分類
業務フロー作成ツール
稼働状況監視ツール
業務実⾏「ロボッ
ト」業務フローの設計/ロボットが実⾏する
「プロセス」を設計する
業務フローの設計/ロボットが実⾏する
「プロセス」を設計する
作業「ロボット」を管理/リアルタイムで作業状態を
モニターする
作業「ロボット」を管理/リアルタイムで作業状態を
モニターする 外注業者
商品全体
商品全体
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1 RPAは人が実際に⾏
う操作を模倣し、ロボットが実⾏する
外部システムに対する影響が少ないため環境共存による影響を最⼩限にできる
インターフェイスの開発によるリスクやコストを大幅に削減可能
他のシステムに干渉しない
2 対象者︓業務フローに
詳しいが、プログラミング経験があまりない社員
必要なコントロールユニットを引っ張るだけで、自動化「プロセス」設定を実現可能
短時間で把握できる
少ない作業量で導⼊可能
RPA メリット
3業務の自動化を実現
社内業務フローの合理性・規範性を向上
仕事の正確性を向上 社員の負担を減らす 人員配置の合理化と
コスト削減を実現
複数機能やシステム間連携システムの
開発は不要
全員が業務改革の推進に携われる
DIY 可業務担当者の効率向上
人員配置の合理化
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ケース・スタディー ~注文書の情報登録・銀⾏照合の自動化~
1毎日SNS(wechat)、ネット、 メール等各ルートからの注文書 [PDF Excel]を⼿作業でERPシステムに入⼒する
【課 題】
作業頻度︓⼀日2回作業時間︓2時間/回
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例︓ 貿易会社(年間売上︓2億RMB以上)
毎日銀⾏と照合を⾏う。同時に財務システムと照合し、残高調節表をつくる
SNS
注文書
作業人数︓営業4人財務2人
銀⾏
作業量が多いと社員の不満も増す
タイムリーな入⼒ができない入⼒ミスの可能性が高い
顧客の満⾜度が下がる
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ケース・スタディー ~注文書の情報登録・銀⾏照合の自動化~
注文書
銀⾏
【Solution】SNS
業務フローの整理、ルールの明確化
RPAの導入
業務ロボット︓1. RPAロボットが各ルートから注文書を開き、自動で情報を読み取る2. ERPシステムに入⼒
財務ロボット︓1.定時に自動でネットバンクを登録し、銀⾏照合伝票(Bank statement)をダウンロードする2.財務システムに照合を実⾏し、残高照合表に記録する
作業頻度︓每日定時で4回作業時間︓25分/回確認人数︓営業2人
財務1人
工事期間︓1ヶ月
対応体制︓コンサルタント(1)現場技術担当(1)
概算︓2.5万~/ロボット
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①現状調査・分析①現状調査・分析 ②実⾏②実⾏ ③アフターフォロー③アフターフォロー
ロードマップ策定
① 提案内容の適合性を確認
② 優先実施順位及び費用対効果の評価
③ RPA製品の選択
保守・改善
① 日常メンテナンス
② 運営上の問題点フィードバック
③ フィードバックに基づき、RPAシステムの調整
インストール
① 社内でRPAの説明・教育を⾏い、RPA導入の理解を得る
② ソフトウェアの開発とインストール
③ 業務フローのテスト
④ RPA自動化プロセス実施
RPA の導⼊実施ステップ
課題リストアップ
① 現⾏業務の分析・まとめ
② 課題のリストアップ及び改善案の提出
アセスメント
① RPA導入の目的の目線合わせ
② 業務フローを整理し⾒える化。重複、多量、時間のかかる作業をリストアップ
③ RPAで処理するのか、開発ツールで自動化させるのかを判断
④ 導入製品を選択しコスト算出
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重複作業・⼿作業から解放
業務が分かれば、利用できるもっと楽しく、創造⼒のある仕事に集中できる
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