全社規模で多様な情報を共有する基盤として Yammer を活用、良 … · ・...

Post on 29-Oct-2019

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東急住宅リース株式会社

「想いも、資産も。叶えていく。」というブランド タグラインのもと、不動産に関する新たな価値を創出し続けている東急住宅リース株式会社。ここでは全社規模で多様な情報を共有する基盤として、Yammer が積極的に活用されています。同社における導入方法の大きな特長は、役員・部長職を中心に活用を推進する一方で、一般社員の活用に関しては自主性に任せていること。これによって秩序を保ちながら、組織や役職の垣根を越えた活発な情報共有を実現しているのです。その結果、良い取り組みをすぐに共有する、オープンな企業文化を醸成。この効果は社長や経営陣も高く評価されています。今後は Microsoft Teams も活用し、業務スピードの向上に役立てていくことを目指されています。

3 社統合後の情報基盤確立を目指し Office 365 を採用、知見の共有手段として Yammer に着目株式会社東急コミュニティーと東急リバブル株式会社、東急リロケーション株式会社の3社の賃貸住宅管理事業を統合し、2015年4月に発足した東急住宅リース株式会社 (以下、東急住宅リース)。賃貸経営を軸に建物管理、リフォーム・リノベーションなどの「資産運用サービス」を展開しています。「想いも、資産も。叶えていく。」というブランド タグラインのもと、既成概念にとらわれないサービスや商品の創出に挑戦。東急不動産ホールディングス グループの各事業会社との連携を図りながら、不動産に関する充実したサービスを提供しています。

「3社統合前は、各社バラバラのグループウェアを使用していました」と振り返るのは、東急住宅リース株式会社 事業戦略本部で IT戦略部長を務める小田島 達生 氏。これらを統合のタイミングで、当時東急不動産ホールディングスがグループ シナジー向上を目的に選定した Microsoft Office 365 へと、すべて移行したと語ります。「メールや予定表は Exchange Online、掲示板は SharePoint Online を使うことになりました。しかし統合当初はこの程度しか情報共有基盤がなく、ルールも定まっていませんでした」。

これらの情報共有基盤はオフィシャルな通知や依頼を目的としたものであり、業務を通じて得られた数多くの知見は、部門内にとどまりがちだったと小田島 氏。しかし同社のビジネスは労働集約的な仕事が多いため、知見の共有を全社レベルで行えるようになれば、業務品質や業務効率の底上げに役立つと考えたといいます。

そこで、通知や依頼などよりもハードルの低い情報共有を可能にする基盤として、Yammer も活用しようと検討。情報共有ツールの棲み分けルールを明確化したうえで、Yammer の利活用が部長会で提案されます。Yammer は「組織の壁を越えた双方向コミュニケーション」を自由に行うための SNS

お客様東急住宅リース株式会社

製品とサービス・ Yammer・ Office 365

業界その他

組織の規模大規模 (従業員数 1,000 ~ 9,999 人 )

国Japan

2019年 1月掲載

全社規模で多様な情報を共有する基盤として Yammer を活用、良い取り組みをすぐに共有するオープンな文化を醸成

想いも、資産も。叶えていく。Use you a s s e t s t oa ch i eve you r d r eamsw i t h u s .

東急住宅リース株式会社

ツールという位置付けで、ワークショップや趣味・サークル活動などでも、活用を推奨することになったのです。

強制型でも放任型でもない、バランスの取れたアプローチで活用を推進2015 年 11 月下旬には、各部の代表者が PC を持参して参加する説明会を開催。各参加者が管理者となる Yammer グループをその場で作成し、メンバーの登録承認や解除といった管理方法を習得されたといいます。また、PC 起動時に自動的に Yammer 画面を表示し、毎朝必ず Yammer の投稿をチェックできるようにするしくみも導入されています。

2015 年 12 月には全社運用を開始。当初は投稿もまばらであり、部門間の情報共有もまだアナログ的な手段で行われていました。しかし、Yammer

の導入により部門毎に行われていた部長クラスまでの情報共有が全社でタイムリーに行えるようになったため、社長 ~ 部長クラスが参加する

Yammer グループを作成することに決定。このグループでは社長からの働きかけもあり、部長の投稿が活発に行われるようになったといいます。その結果、社内上層部での活用価値への理解が進み、これと並行して全社員が参加するグループの投稿も活発化していったのです。

「その後は特に利用を啓蒙しなくても、徐々にテーマごとに作られるグループの数は増えていきました」と語るのは、東急住宅リース株式会社 事業戦略本部 IT戦略部 システム統括グループでマネージャーを務める佐藤 信隆

氏。特に全社グループでの情報共有は活発に行われており、上司や社長が「いいね」を積極的に押すことが、投稿者のモチベーションを上げる大きな

要因になっていると実感しています。「社長は “いいね” ボタンを押すだけではなく “すごくいいね” などのコメントも頻繁に書き込んでくださり、投稿者に直接会いに行くことも少なくありません。またネガティブな書き込みがあった場合には、上司が投稿者と直接話をするといったことも行っており、モチベーション低下や炎上の発生を回避しています」。

活用開始から約 1年後には、全社員が日常的に使う情報共有基盤としてのポジションを確立。2018 年 5 月にはさらなる活性化のため、それまで部長クラスまでが参加していたグループを全社員に公開した「BIZ リレーション BOX」というグループがスタートします。

このように東急住宅リースでの Yammer 活用は、経営層や管理職も積極的に関わりさまざまな工夫を行うと同時に、社員の自主性を尊重したものになっています。トップダウンによる強制でも、社員任せの放任スタイルでもない、バランスの取れたアプローチだと言えるでしょう。

「BIZ リレーション BOXの発足時には、役員が全社員にメールを送って通知を行いました。これによって実現できたのは、組織の垣根だけではなく役職の垣根も越えた知見の共有であり、よりオープンな企業風土の確立です」と佐藤 氏は語ります。

個人の経験や知識を組織のものへと昇華、オープンな企業風土の醸成にも大きく貢献Yammer 上にはこれまで数多くのグループが立ち上げられ、多様な情報共有が行われています。グループの種類も、活用当初から立ち上げられている全社員を対象にしたグループ、前述の「BIZ リレーション BOX」、部門ごとのグループのほか、プロジェクト単位やワークショップごとのグループ、宅建合格対策のアドバイスを行うグループ、趣味やクラブ活動のグループ、パパママ情報交換のグループなど、多岐にわたっています。

「Yammer を活用することで、良い取り組みをすぐに共有する文化が醸成されつつあります」と小田島 氏。また Yammer のユーザー情報には顔写真も掲載することになっているため、普段はなかなか会えない人でも、親近感を持てるようになったとも語ります。「社外の研修会や勉強会に参加した人がその内容を共有するケースも多く、投稿された取り組みやアイディアを営業トークや雑談ネタとして利用することも増えています。投稿する側も、

“ Yammer を活用することで、良い取り組みをすぐに共有する文化が醸成されつつあります。また Yammer のユーザー情報には顔写真も掲載することになっているため、普段はなかなか会えない人でも、親近感を持てるようになりました”

小田島 達生 氏:事業戦略本部 IT戦略部長 東急住宅リース株式会社

東急住宅リース株式会社事業戦略本部IT戦略部長小田島 達生 氏

東急住宅リース株式会社事業戦略本部 IT戦略部システム統括グループ マネージャー佐藤 信隆 氏

“ 2015 年 12 月には全社運用を開始しましたが、特に利用を強制しなくても、徐々にグループの数は増えていきました。上司や社長が “いいね” を積極的に押すことが、投稿者のモチベーションを上げる大きな要因になっているようです”

佐藤 信隆 氏:事業戦略本部 IT戦略部 システム統括グループ マネージャー

 東急住宅リース株式会社

東急住宅リース株式会社

投稿内容に対して反応があると意欲が高まります」。

その一方で、東急住宅リース株式会社 事業戦略本部 IT戦略部 システム統括グループのメンバーは、「Yammer の投稿を読むことで、他部門の業務への理解も深まります」とも述べています。「私達の仕事は IT で業務改善を行うことですが、Yammer の投稿から改善のネタを見つけることも多く、業務内容を理解しておくことで、システム化のイメージも明確化しやすくなりました」。

このような効果は、経営陣からも高く評価されています。代表取締役社長の北川 登士彦 氏は、東急住宅リースの社内報に次のようなメッセージを寄せています。

「本来、1 人の人間が一生のうちに経験できることには限界があるものです。Yammer の BIZ リレーション内における経験やナレッジの共有はその限界を取り払うもので、個人の経験や知識を組織のものへと昇華させています。他部署間でお互いの業務理解が進むことで部門の壁の排除にも役立っており、社内にオープンな風土が育まれています」。

「BIZ リレーション BOX」への投稿とコメントの例。業務改善などに役立つさまざまな知見が投稿されており、それを読んだ他の社員からもポジティブなコメントが数多く寄せられています。また社長自らも「素晴らしいね」といったコメントを書き込んでおり、社員のモチベーション向上に大きな役割を果たしています。

東急住宅リース株式会社

今後は Yammer に加え、Teams や OneNote の活用も推進していく計画です。

「全社で広く情報共有するために Yammer を使う一方で、Teams は顔の見える範囲での意思決定を支援するツールとして活用したいと考えています」と小田島 氏。これによって日常業務のペーパーレス化を実現すると共に、業務の効率化も目指していくといいます。「Yammer は当社にオープンな企業文化をもたらしてくれました。これからは Teams を併用することで、スピードも手に入れたいと考えています」。

お客様事例についてのお問い合わせ本お客様事例は、インターネット上でも参照できます。https://customers.microsoft.com/ja-jp/本お客様事例に記載された情報は制作当時 (2018 年 12 月 ) のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。本お客様事例は情報提供のみを目的としています。Microsoft は、明示的または暗示的を問わず、本書にいかなる保証も与えるものではありません。製品に関するお問い合わせは次のインフォメーションをご利用ください。■インターネット ホームページ https://www.microsoft.com/ja-jp/■マイクロソフト カスタマー インフォメーションセンター 0120-41-6755(9:00 ~ 17:30 土日祝日、弊社指定休業日を除く )※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。*その他記載されている、会社名、製品名、ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。*製品の仕様は、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。

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