Post on 06-May-2020
Dell Strategy
“インテル×デル”が実現する 最先端の電力マネジメントサーバの運用費を抑えることが求められている中で、サーバを稼働・冷却するための電力コストは、支出の大勢を占めるようになっており、効率的な電力マネジメントは IT担当者にとって大きな課題となっている。各サーバメーカがそれぞれ独自の電力管理機能を提供しているが、デルはインテルとの強固なアライアンスを通じて、インテル純正の技術をベースに機能の拡張を行った。PowerEdge Cシリーズおよび第12世代PowerEdgeサーバで実装された最先端の電力マネジメント機能により、さらに効率的なデータセンターのエネルギー管理を実現する。
インテルは、インテル®
Xeon®
プロセッサー E5 ファミリー世代から、
インテル®
チップセット上に電力監視機能インテル®
ノード・マネージャー
2.0を組み込み搭載している。インテル®
ノード・マネージャ 2.0によって、
• プロセッサー電力、メモリー電力のリアルタイム監視
• パワー・キャッピング(消費電力の上限設定) 等が行える。
また、インテル ®
ノード・マネージャーに対応した、運用監視ソフト
ウェアの開発を支援するためにインテルが提供するソフトウェア開発
キットが「インテル ®
データセンター・マネージャー」だ。デルが提供
するPowerEdge Cシリーズおよび第12世代PowerEdgeサーバ
は、全てのモデルでインテル ®
ノード・マネージャー 2.0に対応してお
り、インテル®
チップセット純正の電力監視が行える。さらに、インテル®
データセンター・マネージャー(ソフトウェア開発キット)を元に、デルは
第 12世代PowerEdgeサーバの統合電力管理コンソールとして、
「DellTM
OpenManageTM
Power Center(無償提供)」を開発した。
つまり、第12世代Dell PowerEdgeサーバの電力管理は、シリコン
レベルからデータセンターレベルまで、インテル純正のテクノロジに
基づいた、スタンダードな仕様となっているのだ。
図1 インテル純正の電力マネジメント技術
Dell PowerEdge Cシリーズ
第12世代PowerEdgeサーバ
OpenManage Power Center(無償提供)
インテル製チップセットにビルトイン
第12世代PowerEdgeサーバ対応の統合電力管理コンソール開発
インテル® ノード・マネージャー インテル® データセンター・マネージャー
インテル® ノード・マネージャーは、BMCと協調して動作 ・ チップセット機能 ・ コンソールからのポリシーをノード・ マネージャーのフラッシュに登録電力・温度等の環境情報の監視 ・ プラットフォーム電力 ・ インレット温度 ・ プロセッサー電力 ・ メモリー電力電力制御機能 ・ P&Tステートのコントロール ・ CPU&メモリー制御 ・ 動的コア・アロケーション
・ データセンター・レベルで電力管理運用を行うソフトウェア開発キット ・ インテル® ノード・マネージャー機能等を活用し、サーバーの電力や 温度等の環境情報を収集、動的な電力制御を可能とするDIMMs
SMBus
SMBus
Processors
PCHManageability
Engine
PECI
SPI Flash
PMBusPower Supply(PMBus 1.2)
BMC
Board & SystemSensors
ToNetwork& MgmtConsole
統合管理
チップセットとマザーボードにビルトインされた電力マネジメント機能
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インテル ®
ノード・マネージャー 2.0のパワー・キャッピングを適切に
設定すれば、性能への影響を最小限に抑えることができる。たとえば、
図2は、現実的なデータベースワークロードを稼働し、電力を20%削減
してテストした例だが、性能低下はわずか 1% 未満に抑えられた。
図2:PowerEdge R720において、プロセッサー利用率=80%前後という現実的な負荷をかけ、パワー・キャッピングの有無で比較したDVD Storeテスト結果(値の大きい方が高性能)
出典:ホワイトペーパー「DellTM OpenManageTM Power Centerを活用した先進のパワーマネジメント」2012年3月 Principled Technologies テストレポート
OpenManage PowerCenterには、データセンターの電力利用
を監視するアドバンスト機能が豊富に揃っており、データセンター全体、
または、ルーム、通路(アイル)、ラック、サーバ単位で最大(ピーク)電
力、最小電力、平均電力を確認することが可能だ(最大2,000ノードま
361,766 359,688
電力キャップなし 80%の電力キャップ適用
パワー・キャッピングが性能に与える影響400,000
350,000
300,000
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
0
OPM(処理件数/分)
パワーキャッピングが性能に与える影響はごく僅か
データセンターの電力利用を新しい観点から管理するDell OpenManage PowerCenter
「実際のサーバ運用では、ラックあたりの電源容量の制限という課題は常につきまといます。インテル ® ノード・マネージャーやインテル ® データセンター・マネージャーを活用することで、ピーク時であっても設定した電源容量を超えないようにする、といった仕組みを整えることが可能となります」インテル株式会社 営業本部 市場開発マージャー 矢嶋哲郎氏
「OpenManage Power Centerを利用すれば、電力以外の角度からもサーバの状況を把握することが可能です。また、最大で過去1年間のデータを管理できるため、シーズンごとの消費電力の変動も容易に把握できます。総使用電力を基に電力コストも簡単な操作で算出でき、課金などに活用することも可能です」 デル エンタープライズ ソリューションズ サーバ テクノロジスト 南部憲夫
第12世代PowerEdgeサーバ組み込みシステム管理の強化
統合電力管理コンソールOpenManagePowerCenter(ラック、列、フロア単位の電力管理)
組み込み管理プロセッサーiDRAC7 Enterprise(ライフサイクルコントローラ付き)
インテル® ノード・マネージャー 2.0(サーバ単位の電力管理)
統合システム管理コンソールOpenManage Essentials
IPMI
OSエージェントフリーモニタリング(OS非依存)
OpenManage PowerCenterの機能• 電力および温度の利用状況および統計(最大 1年間)
• 課金管理機能(マルチカレンシー)
• 閾値指定によるアラート通知
• 電力ポリシー(上限電力、優先順位、スケジューリング)
• レポート機能(グループ、デバイス比較)
で対応)。また、消費電力の推移を直近の15分、1時間、1日、1週、1か
月、3か月、1年間で追跡することもできる。このように電力の利用状況
を把握することができれば、サーバの高密度化、省電力化、アップタイ
ム向上を図る可能性が大きく開かれることとなる。
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