カスタマイズされた SharePoint のアップグレードを考える

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JPSPS in 名古屋 の資料です。

Transcript of カスタマイズされた SharePoint のアップグレードを考える

カスタマイズされた SharePoint のアップグレードを考える

アドバンスド・ソリューション株式会社

及川 紘旭

2014年9月20日

Japan SharePoint Group in 名古屋

目次

自己紹介、会社紹介

本セッションの目的

アップグレード手順- アップグレード作業の流れ

- 本セッションでの検討範囲

- アップグレード作業の詳細

- カスタマイズ手法ごとのアップグレード作業

カスタマイズ箇所のアップグレードに関する、よくある課題

カスタマイズ手法による、アップグレード時の作業負荷の比較- カスタマイズ手法による比較

- アップグレードの苦難を軽減するために

まとめ

2© アドバンスド・ソリューション株式会社

自己紹介会社紹介

実は東京より名古屋でたくさんお仕事しています。

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及川 紘旭 (おいかわ ひろあき)

Microsoft MVP for SharePoint2007年10月~2014年9月

アドバンスド・ソリューション株式会社SharePoint 開発担当

ブログ SharePoint Developer(http://sharepoint.orivers.jp)

Twitter @HiroakiOikawa

自己紹介

4© アドバンスド・ソリューション株式会社

アドバンスド・ソリューション株式会社

2012年9月 始動

従業員 8名 (2014年9月20日時点)

中核事業- SharePoint の新規導入、移行支援

- SharePoint を中心としたコミュニケーション基盤の構築

- SharePoint 上での業務アプリ開発

会社紹介

5© アドバンスド・ソリューション株式会社

本セッションの目的 目的を明確に。

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本セッションの目的

目的- カスタマイズされた SharePoint のアップグレード作業を通

じて、カスタマイズの在り方を考えるきっかけを作る。

対象とするカスタマイズ

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SharePoint 標準機能によるカスタマイズ

カスタムリスト、ビューの作成

SharePoint Designer によるカスタマイズ

フォームの編集、ワークフローの作成

JavaScript や CSS によるカスタマイズ

標準 UI の変更

Visual Studio による開発

Web パーツの開発

アップグレード手順 アップグレードって色々大変です。

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アップグレード作業の流れ

SharePoint 2013 へのアップグレードは、大きく5つのステップで行います。

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引用元:TechNet SharePoint 2013 へのアップグレードプロセスの概要

本セッションでの検討範囲

本セッションでは、以下の作業を検討範囲とします。- ④コンテンツデータベースをアップグレードする

- ⑤サイトコレクションをアップグレードする

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引用元:TechNet SharePoint 2013 へのアップグレードプロセスの概要

アップグレード作業④の詳細

1. カスタマイズを 2013 ファームへインストールする- 開発したWebパーツやサイト定義など、ソリューションパッケージとして 2010 環境にインストールしたカスタマイズを棚卸し、2013 環境にインストールする。

2. コンテンツデータベースのアップグレードをテストする- アップグレードに必要なソリューションパッケージが揃っているかを確認する。(Test-SPContentDatabase コマンドレット)

3. コンテンツデータベースをアップグレードする- コンテンツデータベースをアップグレードする。

(Mount-SPContentDatabase コマンドレット)

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アップグレード作業⑤の詳細

1. サイトコレクションの正常性チェックを実行する- サイトコレクションの所有者がアップグレードの準備状況を確認する。

- 必要に応じて評価サイトを作成し新しい UI を確認する。

2. サイトコレクションをアップグレードする- サイトコレクションのアップグレードを実行する。

- カスタマイズ箇所を洗い出し、個別のアップグレード作業を行なう。

3. アップグレードを確認する- カスタマイズ箇所を中心に見た目、動作を確認する。

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カスタマイズ手法ごとのアップグレード作業

カスタマイズ箇所のアップグレード作業の内容は、カスタマイズ手法により異なります。

© 2013 アドバンスド・ソリューション株式会社 13

# カスタマイズ手法 アップグレード作業

1 SharePoint 標準機能によるカスタマイズ

コンテンツ DB 及びサイトコレクションのアップグレード時に、自動的にアップグレードされる。

2 SharePoint Designer によるカスタマイズ

コンテンツ DB 及びサイトコレクションのアップグレード時に、自動的にアップグレードされる。

3 JavaScript や CSS によるカスタマイズ

アップグレードの後の UI に合わせて、JavaScript、CSS 内に記載の id 属性や class 属性を変更する。

4 Visual Studio による開発 プログラムをリビルドする。新バージョンで廃止された API を使用している場合は、使用箇所の処理を変更する。

カスタマイズ箇所のアップグレードに関する、よくある課題

アップグレード時の定番課題です。

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よくある課題 その1

EUC (End User Computing) による弊害

1. カスタマイズ箇所の把握ができない- SharePoint Designer でのカスタマイズ及び JavaScript、CSS によるカスタマイズ箇所は、サイトオーナーのみが知る情報。(SharePoint が持つ標準機能では探し出せない)

2. カスタマイズ内容の把握ができない- サイトオーナーが独自に行ったカスタマイズは、ドキュメント化されてないことが多く、カスタマイズの内容(仕様)が不明確。

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よくある課題 その2

アップグレードに伴う設計変更への対応

1. UI の変更への対応- 製品バージョンアップごとに UI 部分は変更が多く入るため、JavaScript、CSS による UI 周りのカスタマイズ箇所は、影響を受けやすい。

2. API の変更への対応- API は UI に比べ安定しており、製品バージョンアップの影響が少ないが、廃止される API を使用している場合は変更が必要。

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カスタマイズ手法による、アップグレード時の作業負荷の比較

カスタマイズ手法により、アップグレード時の作業負荷が大きく変わります。

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カスタマイズ手法による比較

本セッションで説明した作業内容や課題をもとに、アップグレードの苦難を軽減する観点で、カスタマイズ手法を比較してみました。(注意:私見を含みます)

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手法 アップグレード作業のしやすさ

アップグレード対象の探しやすさ

カスタマイズ内容の分かりやすさ

バージョンアップの影響の受けにくさ

SPS標準

SPD

JS,CSS

VS

アップグレードの苦難を軽減するために

アップグレードの苦難を軽減するために、カスタマイズに関する方針を定義すべきと考えます。

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方針1JS、VS でのカスタマイズは極力行わない。標準機能+SPD で対応できる範囲を目標とする。

方針2カスタマイズの際は VS でのカスタマイズを優先する。ファーム全体で利用するカスタマイズや、アップグレードを保証するカスタマイズは VS での開発を最優先に検討する。

方針3サイトオーナーが独自に行うカスタマイズは、サイトオーナーの責任にする。サイトオーナーが独自に行う JS や CSS によるカスタマイズは、アップグレードを保証しない SLA とする。

まとめ 本セッションの振り返り。

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まとめ

カスタマイズの必要性を真面目に考えましょう。- カスタマイズをするとアップグレードの苦労が増えるので、自

社の保有スキルや保守運用コストを踏まえて、カスタマイズの必要性を判断しましょう。

SharePoint のカスタマイズは、将来の製品バージョンアップを見据えた方針を立てた上で行いましょう。- カスタマイズ箇所や内容の管理の必要性、管理方法

- アップグレードの保障範囲 など

© アドバンスド・ソリューション株式会社 21

参考:アップグレードに役立つサイト

ドキュメント- SharePoint 2013 へのアップグレードプロセスの概要

(TechNet)

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スクリーンショット 今回のデモで撮ったスクリーンショット。

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アップグレード前

© 2013 アドバンスド・ソリューション株式会社 24

アップグレード前

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アップグレード前

© 2013 アドバンスド・ソリューション株式会社 26

アップグレード前

© 2013 アドバンスド・ソリューション株式会社 27

データベースアップグレード後

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データベースアップグレード後

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サイトコレクションのアップグレード

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サイトコレクションのアップグレード完了

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サイトコレクションのアップグレード後

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サイトコレクションのアップグレード後

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サイトコレクションのアップグレード後

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サイトコレクションのアップグレード後

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ソリューション展開後

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ソリューション展開後

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http://www.advanced-solution.jp

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